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明日への後悔

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  • 1:

    柚子

    あの日、後悔をしたから今がある
    貴方も私も、あの日はもぅ無いけど今がある
    沢山の人に囲まれて思い出す過去はどれもこれも綺麗すぎて、悲しい
    後悔が明日へ繋がる様に、そう信じて悲しい過去を思い出してみる

    2006-01-29 00:24:00
  • 401:

    柚子

    「急にごめん、今店の前に来てるんだけど」
    自分からそう言って、何だか懐かしい気分になっていた。
    最近はいつもすばるに呼ばれて行く事ばかりだったから…

    2006-02-08 19:22:00
  • 402:

    柚子

    「マジで?そんじゃー迎えに行くわ」
    ご機嫌なすばるの声が、まさに嵐の前の静けさの様だった。
    「ゆなから来るなんて珍しいやん。ほんじゃ入ろか!」
    そう言って、笑顔のすばるは私の肩を抱く

    2006-02-08 19:24:00
  • 403:

    柚子

    「入りたくない。‥ここで話すから」
    肩に回された腕を振り解いた私に、すばるは短いため息をついた
    「は?だるいなぁーお前。またあの話し?」
    呆れたような、怒っているようなそんな顔をしていた

    2006-02-08 19:25:00
  • 404:

    柚子

    「もう会わない。家にもこないで」
    何度も繰り返ししてきた話し。
    「またセータロー君やろ?別にええで俺は!セータロー君が困るだけやし(笑」
    そう言ってすばるが私の腕を掴んだ。血が止まるんじゃないだろうかと思う程きつく…

    2006-02-08 19:27:00
  • 405:

    柚子

    「誠汰朗は関係ない。私がすば君と離れたいだけやん。」

    今度は腕を、振り払えなかった。

    2006-02-08 19:31:00
  • 406:

    柚子

    「関係ないならええやん、客取られたって俺が騒げばアイツが迷惑するだけやろ。」
    「卑怯やわッ」

    その言葉とほぼ同時に、すばるの手の平は私の顔へと振り下ろされていた

    2006-02-08 19:34:00
  • 407:

    柚子

    「調子のんなよ?アイツも同じホストやでな。お前は俺に騙されとったらええねん!」
    「…違うかもしれないじゃん!」
    「一緒じゃッ!!」
    2発目はミゾオチ。咳き込んでうずくまっている私を蹴ったのが、確か3発目だった

    2006-02-08 19:37:00
  • 408:

    柚子

    ―どんだけ勇気を振り絞っても、神様は私に味方してくれない。

    冷たい地面から上半身だけをどうにか起こし、すばるを見上げていた

    2006-02-08 19:38:00
  • 409:

    柚子

    ―お願いだから、誰か‥頑張れって言ってよ。

    今が変わってしまう事が恐かった。
    もっとひどくなるくらいなら、今のままの方がマシなんじゃないかとさえこの時は思ったの。

    2006-02-08 19:40:00
  • 410:

    柚子

    「ゆなちゃんッッ!」
    まだ座り込んだままの私に駆け寄り
    「大丈夫?泣いたら駄目やで!がんばれ!」
    そう声をかけたのは誠汰朗ではなくて、神出鬼没のるぅ君だった

    2006-02-08 19:46:00
  • 411:

    名無しさん

    うぉぉぉああ?柚子ー?愛してるぜぇぇぇ?

    2006-02-08 20:00:00
  • 412:

    岡ちゃン

    岡ちゃンゎメンズです(`・ω・´)シャキーン!!俺ゎュックリ静かに暮らしますo(・∀・*(*・∀・)o完結まで頑張って書いてゃ(ノ∀ヽ*)*〃∀)

    2006-02-09 00:20:00
  • 413:

    名無しさん

    2006-02-09 01:03:00
  • 415:

    柚子

    >>413サン
    その愛、つつしんでぉ受け致しますm(__)m愛ってぃいょねッ( ´∀`)
    注:金品の請求は承ってござぃません、御了承くださいませ。

    2006-02-09 11:19:00
  • 416:

    柚子

    >>岡ちゃン
    メンズ報告ぁりがとぅゴザィマス ( ´∀`)そぅですね!ヒッソリ★ズンヤリを人生のテーマに共に頑張りましょぅ((*^∪^*))
    以後「ゃってしまった!」感溢れる作品になって行きますが、完結マデ頑張ります(*′艸`*)

    2006-02-09 11:20:00
  • 417:

    柚子

    「あれ?なんで…」
    そう言ってるぅ君を見たら、彼の視線は既にすばるへ向けられていた

    「すば君、もぅやめてあげて下さい。警察よびますよ」

    2006-02-09 11:22:00
  • 418:

    柚子

    私を道端に座らせ、すばるの前に立つるぅ君は言った。
    「お前は偉そうな口聞くな!」
    そう言って殴りかかろうとするすばるに
    「ちょっ…すばッ!!」

    2006-02-09 11:24:00
  • 419:

    柚子

    そんな光景に私はそう叫ぶしか出来なかった。

    ―カツンッ
    「いってぇ‥お前!」

    2006-02-09 11:25:00
  • 420:

    柚子

    随分マヌケな音を立てて、コンクリートに頭を打ち付けたのは意外にもすばるの方だった。
    それに比べてるぅ君は、何もなかった様にさらっと笑っていた
    「あっ仲間呼びます?そしたら6つも下の後輩に殴られた事ばれますけど…それは‥ダサイよな?」
    そう見降ろされたすばるは、まだ勢いを緩めずに怒鳴り散らした

    2006-02-09 11:27:00
  • 421:

    柚子

    「お前、仕事出来へん様にするぞッ」

    本日二度目のその台詞は、何だかものすごく惨めだった。

    2006-02-09 11:27:00
  • 422:

    柚子


    「え?そんなんできるんですか?」

    そう答えたるぅ君を凝視しながら、私は迂闊にも笑ってしまいそうになった。

    2006-02-09 11:29:00
  • 423:

    柚子

    当のすばるも呆気に取られた様に小さく
    「へっ?」
    と声を洩らしたまま、壊れたカラクリ人形の様にケタケタと音を立てて笑うるぅ君を見上げていただけだった。

    2006-02-09 11:30:00
  • 424:

    柚子

    ━奈央と龍━

    「市民病院までッ!あっ、僕三千円しかないからッ遠回りしたら払えないよ!!」
    るぅ君は、中途半端に立ち上がったまま静止していた私をタクシーに押し込んで、運転手にそう言っていた

    2006-02-09 11:39:00
  • 425:

    柚子

    それから、まだ少し状況を把握できない私に
    「ゆなちゃん…お金もってる?」
    と真剣な顔で聞いてくる彼がやっぱり可笑しくて、私は笑いながら「大丈夫」と言って頷いた。

    2006-02-09 11:43:00
  • 426:

    柚子

    タクシーに乗って10分後…すばるからメールが届いた。
    それは「ごめん」から始まる、長いながい言い訳の様だった。
    使い古されて意味を無くした愛の言葉
    どんなに探しても、見つかりはしない『好き』の2文字

    2006-02-09 11:48:00
  • 427:

    柚子

    そんなメールの影には
    『格好悪くなりたくない』とか『プライドが捨てられない』とかそんな男が見え隠れしていて、
    ―絶対にお前は戻ってくるんだ
    と、そう笑ってる彼が居た気さえした。

    2006-02-09 11:49:00
  • 428:

    柚子

    ―ゆなを離したくない―

    そう締め括られた液晶の上に、小さな水溜まりを作った私の涙。
    ―私は奈央で、すばるが離したくないのは『風俗嬢のゆな』?『都合のいいゆな』?

    2006-02-09 11:51:00
  • 429:

    柚子

    ―読まずに消してしまえば良かった。
    そうすりゃ、すばるに出会った事まで後悔しなくてすんだのに…

    手に取るように分かるすばるの心の内は、私にはまだ苦しかった。

    2006-02-09 11:52:00
  • 430:

    柚子

    「すば君から?」
    俯いて泣いていた私は、るぅ君のその質問にも答えられなかった。
    そんな私を気遣うように、優しい声でるぅ君は「あのさ…」と話し掛けた
    「返事するのは明日まで待ってよ」

    2006-02-09 11:53:00
  • 431:

    柚子


    ―明日?

    2006-02-09 11:56:00
  • 432:

    柚子

    「そぅ、明日!明日になったら泣かずに、それ読めるようになってるから」

    顔を上げると、いつもよりもっともっと優しい笑顔のるぅ君がいた

    2006-02-09 11:58:00
  • 433:

    柚子

    ―そうだといいな。

    何の根拠もないんだけど…ただ単純に、ただ純粋にそう思った。
    るぅ君の優しい優しい手が私の頭に届いた時には、産声をあげる子供みたいに声を上げて泣いていた。

    2006-02-09 12:04:00
  • 434:

    ?柚子ちゃω?ぁみちゃω?

    毎日読んでるょ???
    この時間になるのが楽しみょ?

    2006-02-09 14:20:00
  • 435:

    柚子

    >>?ぁみちゃω?サン
    毎日デスカッΣΣ(゚Д゚!)それゎ?楽しみにして頂きましてぁりがとぅござぃます(*′艸`*)
    今からマタ更新しますね┗(*^∨^*)┛

    2006-02-09 16:15:00
  • 436:

    柚子

    午前8:02
    るぅ君は薄暗い病院の診察室に私を放り込んで
    「少し大げさに診断書書いてよ!色々あるから」
    不機嫌そうなお医者サンにそう言って、ガチャンと扉を閉めた

    2006-02-09 16:16:00
  • 437:

    柚子

    「龍、お前さぁ!診察時間早めてるだけでも有り難く思ってよ!」
    とそのお医者サンは閉まってしまった扉に答え
    「アイツは医者にはならへんな…」
    と今度は独り言の様に言った

    2006-02-09 16:17:00
  • 438:

    柚子

    「龍君…?えっと…お知り合いなんですか?」
    肩の傷と、擦り剥いた膝を見てもらいながら私が聞くと
    「アレ?息子なんよ(笑」
    と恥ずかしそうに答え、ペカペカ頭に手を置いた。

    2006-02-09 16:19:00
  • 439:

    柚子

    ―龍君って言うんだ…。
    あんなに明るい少年でさえ、本名を捨ててしまいたいと思う程の過去があったんだ…
    そんな風に考えて、もしかしたら今でも必死にそんな過去を隠しているのかもしれないと思った。
    「末っ子でね、やりたい放題なんだよ」

    2006-02-09 16:34:00
  • 440:

    柚子

    私の勝手な想像に気付いたのか、るぅ君のパパはそう言って笑った。
    「譲る病院がある訳でもないし、龍の好きな様にすればいいんだけど…医者になるって聞かなくて」
    庭先の世間話の様ににこやかにパパはそう語り、私はただウンウンと笑いながら聞いていた
    正直、どうして私にそんな事を話すのか分からなくて戸惑っていた

    2006-02-09 16:47:00
  • 441:

    柚子

    「なんでこんな話って思ってる?」
    一瞬心を見抜かれたのかと思って
    「いや…そんな事は…ない?です」
    驚いてそんな訳の分からない返事をしていた

    2006-02-09 16:53:00
  • 442:

    柚子

    その時の私のひきつった笑顔が可笑しかったのかパパは少しだけ笑って、次は悲しい顔をした
    「龍はね、お嬢チャンみたいな女の子を救いたいって言ってたよ」
    ―お嬢チャンみたいな女の子…?
    そうやってパパが始めたるぅ君の話は、今の明るい少年からはまるで想像できないものだった

    2006-02-09 17:12:00
  • 443:

    柚子

    「僕はね、彼をどう愛していいのか分からないんだよ」
    そんな言葉に返事を飲み込んでしまった私に、パパは話しを続ける。
    「僕の母親はとても厳しい人でね、今だに僕はあの母親を愛したかどうか分からない。僕自身…愛されていたかどうかも分からない」
    パパが消毒をしていた肩の傷が、少し痛かった

    2006-02-09 17:39:00
  • 444:

    柚子

    「愛し方が分からなくて、今まで龍をほったらかしにしてたんだ。ずっと…無関心な父親だったと思う。おじちゃん情けないやろ?」
    そう悲しい顔のまま笑ったパパは、私の相づちを待たずに
    「龍が君を助けたいと言うなら力になってやりたいんだ」
    とそう言った。

    2006-02-09 17:55:00
  • 445:

    柚子

    それからパパは私にグルグルと包帯を巻き、捻挫や打撲などが大げさに書き込んだ診断書を私に渡した
    「龍はこの紙切れで、君を守ると言ってるんだよ。だったら僕は君を助ける事で、龍の愛したいんだ」
    そう言って笑ったパパは、やっぱりるぅ君と同じ顔をしていた。

    2006-02-09 18:10:00
  • 446:

    柚子

    「龍は…俺より先に愛を探し出したんだな」
    お礼を言って診察室の扉に手を掛けた時、パパは私の背中にそう言った。
    その言葉の意味を考えなかった訳じゃない、ただ考えたくなかった。
    だって…もしもそうだとしたら、私は本当にひどい人間だと思ったから

    2006-02-09 19:41:00
  • 447:

    名無しさん

    柚子はあたしのもんや?

    2006-02-10 06:17:00
  • 448:

    柚子

    >>449サン
    その闘争心しかと受け取りました。ぜひとも私を二等分して戴ければと思う次第でございます ( ´∀`)
    ではただ今より更新いたしますので、ぜひ続きも読んでくださいませm(__)m

    2006-02-10 11:07:00
  • 449:

    柚子

    「あははっ!スッゴイ包帯!ッ!(笑」

    その扉を開けると、私の膝を指差して子供みたいに騒ぐるぅ君がいた。

    2006-02-10 11:08:00
  • 450:

    柚子

    「るぅ君のパパ、お医者さんだったんだね」
    何だか一人で気まずい空気を感じながら、彼にそう聞いたら
    「もうすぐ僕も、お医者さんになるんよ?」
    まるで当たり前かの様にそう真面目に言って、手に持っていた携帯をポケットに押し込んだ。

    2006-02-10 11:09:00
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