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彼を変えたい…

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  • 1:

    彼と出会いもうどれくらいの年月がたつだろう。
    当時私〔琴美:ことみ〕は17才だった
    惚れた彼〔恭司:きょうじ〕は当時21才だった出会いの場所はキャバクラだった未成年の私は歳をごまかして働いていた。
    そのキャバクラで、一人のボーイの男が友達を店に呼んだのが始まりだった。怠そうにキャバクラに一元客として入って来たのが彼だった。

    2005-08-05 01:13:00
  • 451:

    琴美

    どこかでベロベロになるまで飲んだあとで、突然来たりしていた。
    なんとなく気まづい空気を消すように、瀬尾さんは、私意外も指名していて、
    私はただ座ってるだけな子状態…瀬尾さんは別の女の子と盛り上がる。
    こんな指名いらんわ…。
    心から思った。こんな無駄時間が勿体ない…早く帰りたい…
    そんなふうに思っていた。

    2006-04-17 01:12:00
  • 452:

    琴美

    そんな日々がしばらく続いて、そしてそんな空気に店長から周りの女の子達にも何かが変わったと思われていた。そんな時、あるボーイが営業後に私に言った。「あの人ホンマ元気やなぁ毎日?飲んで女食いまくりで…羨ましいわ〜琴美も、気をつけろよ!あの人変な薬とか持ち歩いてるみたいやから…」

    2006-04-17 01:31:00
  • 453:

    琴美

    その話しを聞いて私の頭によぎった事は…もちろん、あの日の事だ…もしかして…酔っ払ったとゆうより…なんかの薬!?と疑った…まぁ理由や原因がなんであれ私が悪いんだけど…

    2006-04-17 01:31:00
  • 454:

    琴美

    そしてその次の日も日課のように瀬尾さんは、飲みに来るから、私のしんどさの限界で、瀬尾さんに「もう指名とかしてくれんでもいいで…」
    と言った。瀬尾さんは、
    「そんなん客の自由やん!もう俺につくのも嫌?」
    と聞かれた。
    「私もう店辞めようと思ってるから…」
    とっさに出た台詞だった。

    2006-04-17 01:34:00
  • 455:

    琴美

    でもあれから仕事はホントに辞めたくなっていた。長年働いてきたお水業界に自信たっぷりだった自分があの一夜の過ちから崩れてしまったから…。体を使ってしまったから…私が今まで唯一愛したお客さんは恭司君が最初で最後だとゆう形が崩れたから…瀬尾さんはびっくりして聞いてきた…

    2006-04-17 01:40:00
  • 456:

    琴美

    「なんで辞めるねん!?」「目的が達成しそうやからかな…」
    「なんの?」
    「自分の中での★」
    とだけ言っておいた。
    ホントはあと少しで返済が終了出来るからだった。
    あれから数ヶ月…相変わらず私はキャバクラ勤めをしていたが、それに伴い相変わらず恭司君はキャバクラに飲みに行っている。

    2006-04-17 01:43:00
  • 457:

    琴美

    恭司君が借金した額はいつまでたっても減る事はなかったが、これは俺の小遣いから返す!と以前タンカを切られているので、あえて突っ込まなかった。そしてキャバクラを辞めようと思っている事を恭司君に切り出した。
    「そろそろ…夜の仕事は、引退しようと思ってんねんけど…」
    「夜辞めてどうすんの?」恭司君は辞めて欲しくなさそうに冷たい口調で聞いてきた。

    2006-04-17 01:46:00
  • 458:

    琴美

    「優輝とも、もう夜は一緒に寝たいし、主婦になる」「…お前が?!お前なんか普通の暮らし出来る思ってんの?」
    「出来るよ!ってかそうやって行かな!」
    「そんなん簡単に言うな」恭司君自身が普通の生活が出来ないんやろな…と思った…なんやかんやと私のせいにしながら、恭司君が、私の給料をあてにして余裕のある生活から脱出したくないんやろな…と感じた。そんな会話を解ったのか、優輝が初めて自分なりの気持ちを言った。

    2006-04-17 01:48:00
  • 459:

    琴美

    「優輝…ママに夜居て欲しい…優輝…お昼の幼稚園はイイけど、夜のは嫌…ママとパパと一緒におりたい」と言った。
    私は涙が出そうになってしまった。優輝なりに凄く、我慢してたんやな…と。
    恭司君が優輝に言った。
    「優輝…でもママが夜働いてるから、オモチャとか、お菓子とか一杯買って貰えるんやで…」
    と…。恭司君は優輝を説得してでも、私にキャバクラを続けて欲しいのか?と…耳を疑った。

    2006-04-17 01:52:00
  • 460:

    琴美

    それでも優輝はさらに答える…
    「優輝…オモチャもお菓子もいらん…ガチャガチャもせーへんから…だからママに居て欲しい…優輝このおうちで、寝たい…」
    と、最後には泣きそうな声で言っていた。
    「優輝……」
    私は優輝をぎゅっと抱きしめて言った。
    「ママずっとおる!もう夜もおる!ママお仕事辞めるから…」
    優輝はとびきりの笑顔で、はしゃいで喜ぶ。
    それを見ていた恭司も、
    さすがに納得した。

    2006-04-17 01:55:00
  • 461:

    琴美

    普通なら一度でも浮気をされたキャバクラなんて、
    辞めさせるのが旦那や恋人だったりするのに…そうゆう事は一切口にしなかったなんで恭司君は、そんなに余裕なんやろ…。
    普通やったら辞める事を喜ぶべきなのに…
    昔から感情をあまり出さない人だから、反対に私が、感情的になってしまう…。

    2006-04-17 01:58:00
  • 462:

    琴美

    そうして次の給料が入ってから…キャバクラを辞めた…とゆうより飛んだ形で…そうでもしないと辞めさせてくれないから…
    もちろん店内はパニックだったに違いない…。
    めったに休まない遅刻もしない…仕事に対して真っ直ぐだった私が給料の次の日から連絡も無しに来なくなったから…と、同時に私は携帯電話番号もアドレスも変えたから…
    同時に様々なお客さんからも飛んだ状態になった…。完全に夜を断ち切った日となる。

    2006-04-17 02:00:00
  • 463:

    琴美

    もう戻れない…お世話になった、お客さん達の信頼も一気に失ったんだから…。結局瀬尾さんは私が店を辞めると行った頃ぐらいから海外へしばらく仕事で行く事にしたらしい…
    そして、新しい人生を家庭らしい生活を…母親らしい私になろう…幸せな家族になろう…そんな気持ちが、芽生えた。そして真っ先にしなくては行けない事…、姑への返済だった。

    2006-04-17 02:01:00
  • 464:

    名無しさん

    続き気になる?

    2006-04-17 16:52:00
  • 465:

    琴美

    恭司君は自分の実家なだけに、好きなテレビを自分のペースで見ていたり…
    ゴロゴロと寝転がりくつろいでいる。
    優輝は無邪気にはしゃいでじいちゃん、ばあちゃんと言って遊んでいる。
    私が焼肉の支度を終えて、夕方5時半…とゆうまだ早い時間にも関わらず、
    この家は晩御飯が早い…。

    2006-04-18 00:01:00
  • 466:

    琴美

    あまりお腹もすいてナイ中晩御飯となった。賑やかに焼肉を食べ終わり、皆、 一服をしている時、私は、本題を切り出した。
    「あの…お義母さん……」私の真剣な様子に姑も真顔に答える…その真顔はいつでも威圧感を与える…
    「何?琴美ちゃん?」
    「これ…残りの分なんですけど…一気に返せるようになったんで…長い間すみませんでした…」
    と言いながら封筒中身40万を差し出した。

    2006-04-18 00:04:00
  • 467:

    琴美

    「ああ…用意してきたの?一気に返してくれるみたいやけど生活は大丈夫?」
    「はい…なんとか!それで夜の仕事も、もう辞めたんです!」
    「そっかぁ…やっと辞めてくれたんやな…その方がイイよ〜あんたや恭司がよくても優輝に取ったら可哀相でしゃーないし…」
    「はい優輝にも最近寂しいみたいな事言われたんで」

    2006-04-18 00:06:00
  • 468:

    琴美

    「そらそうやわ〜せめて恭司が優輝の事見れるんやったらいいけどな、…恭司は自分勝手なとこあるしからうちのお父さんに似てギャンブルばっかりやろ?」
    「はぁ…」
    苦笑いで納得。
    「ホンマに琴美ちゃん……あんたには苦労かけさせるやろうけどな…あんたも、もう無理はしたらアカンよ優輝も昼の幼稚園行きだしたら、もっとあんたも母親らしくならなアカンし…」「はい…確かに…。」
    そして次に姑が優しく言う

    2006-04-18 00:08:00
  • 469:

    琴美

    「これは…あんたが頑張って貯めたお金やろ…毎月…少しづつでもちゃんと返してきてくれて…今日で終了やけど、私はもう充分やわお金を返すってゆう大切さを見失わんとって欲しかったから、黙ってたけど……もうこの残りはあんたが置いとき!」
    そう言って封筒を返された「いや…お義母さん…それはダメですよ…」
    と私は再度封筒を渡そうとするが、姑は受け取らずに首を横にふる。
    その様子を黙って見ていた恭司君が無神経に言う。

    2006-04-18 00:10:00
  • 470:

    琴美

    「せっかくもうええゆうてんねんし、貰っとけや!」姑は自分の息子の台詞に、呆れて笑いながら、
    「ちゃんと貯金しとくんやで琴美ちゃん!恭司に使われへんように(笑)」
    と言った。
    それからは私も素直に、
    「ありがとうございます」と言って封筒をなおした。

    2006-04-18 00:12:00
  • 471:

    琴美

    そして最後に姑が言う。
    「琴美ちゃん…あんたの、お母さんはどうしてる?」「いや連絡ナイままです」「…そっかぁ…まぁ仕方ない事やけど…でも次はあんたがお母さんから少しずつでも返して貰わなアカンね…」
    「………はい…」
    根拠のナイ返事をしたが、取りあえず遠回しにお母さんと連絡取ってあげ…と、言われてるような気がした

    2006-04-18 00:15:00
  • 473:

    名無しさん

    http://ezrk.jp/r/jump.php?z=siru2&u=olojg

    2006-04-18 01:52:00
  • 474:

    名無しさん

    2006-04-18 07:08:00
  • 475:

    琴美

    そしてしばらくして、私達は、自宅へと帰った。
    「めッちゃ嬉しいわ★」
    お金が残る事に思わず本音が出る…私に恭司君は解ってたかのように、言う。
    「俺は解ってたで!俺のオカンは、最終絶対もうええよってゆうて金受け取らないやろうなって!」
    「そうなんや…」
    家庭自体に余裕が出来て、もう仕事もしなくて良くて自然に穏やかな空気になる専業主婦として頑張る私はある決心をした…

    2006-04-19 17:55:00
  • 476:

    琴美

    「恭司君…あのお金で一気に借金返す?」
    「なんで急に…ええの?」「もうこの際やから一気に楽になりたいやん★」
    「…俺の給料だけで生活できるか?」
    「うん…普通に居てたらできるやろ★もう夜働いてないんやし…服もそんなに、いらんし…私自身が無駄なお金を使うきっかけもないもん…」

    2006-04-19 17:59:00
  • 477:

    琴美

    「お前がそうゆうなら頼むわ…俺やったら信用ナイやろうし、お前が返して来てや…最後にお前がカードはハサミ入れてしまえばええやろ?」

    「うん…あたりまえやん(笑)ってかそれで次、また同じ事したらホンマに知らんから…離婚やからな…」

    2006-04-19 17:59:00
  • 478:

    琴美

    「もう絶対ナイわ!俺も、後悔してるし…」
    そしてさっそく私は恭司君のかかえた借金50万を姑に返すはずだった40万プラスヘソクリ貯金から10万足して…一気に返済を終わらせた。
    それからと言う物、恭司君は全く飲みに行かなくなり小遣いからスロットをしに行っても、勝てば、私に、お小遣いとしてお金をくれるようにまでなった。

    2006-04-19 18:02:00
  • 479:

    琴美

    優輝がどうしても欲しがるおもちゃがあれば恭司君が黙って驚かすように買って来てくれたりも…
    優輝は今までよりさらに明るくなり、元気溢れながら昼の幼稚園に通うようになった。私も優輝を送り迎えする間家事に専念して主婦らしい主婦になっていた…

    2006-04-19 18:04:00
  • 480:

    琴美

    改めて…夜の仕事を辞めて正解だったと実感させられる日常は私の求めていた、普通…と言える生活だったそんな日常生活の中、皆で晩御飯を食べようと、
    我が家でお約束のいただきますコールを優輝筆頭に、しようとした時だった。

    2006-04-19 18:09:00
  • 481:

    琴美

    プルルルルル…?

    突然家の電話がなった……番号を登録していなかったから、誰の電話か解らなくて、取ろうか迷っていた為電話は切れた…私は一応携帯も見ることにした。
    案の定、携帯にも電話がなっている…それは私の弟だった…。弟が家にまでかけてくるなんて珍しく、慌てて電話をかけ直して見た。

    2006-04-19 23:14:00
  • 482:

    琴美

    プルルルルル… ピ…
    慌てて電話に出た弟の声は泣き声のような奮え声のような…
    「あ…お姉…?」
    「どうしたん?」
    「オカンが…オカ…ンが倒れた…」
    「うそやろ〜?!」
    私には信じられない事だった……
    「ホンマやって…………俺今すぐ大阪に行くから…」弟は地方で一人暮らしをしながら仕事をしていた。

    2006-04-19 23:15:00
  • 483:

    琴美

    「お前今からって2時間以上かかるんちゃうん?」
    私は別に今すぐ来なくても…と、そんなに対した事ナイやろ…と思っていた。
    「今大阪帰らな一生オカンに会われへん事になるかもしらんやん…」
    弟は深刻で今にも泣きそうな声で言う…
    「お姉…オカン脳梗塞やて…電話して見たら解るわ」 そう言って私の電話を切った…。

    2006-04-19 23:16:00
  • 484:

    名無しさん

    おかあさんがんばれ?

    2006-04-20 04:54:00
  • 485:

    琴美

    ↑ありがとうございます↑頑張ります(^∇⌒)-☆

    2006-04-20 22:52:00
  • 486:

    琴美

    私はだんだん妙な震えが出てきた。
    母にどれくらいぶりだろう…とりあえず電話をかけてみた。
    プルルルルルプルルルルルプルルルルル?
    やっと出た電話の奥では、確かに母の声なんだけど、全く何を言ってるか解らないような喋りだった…

    2006-04-20 22:53:00
  • 487:

    琴美

    「オカン?大丈夫?」
    「ぬういんいた………」
    入院した………
    かろうじて身内にしか聞き取れない喋り方…
    たまらず泣きそうになった私は「今から行くから!」とだけ大きな声で伝えて電話を切るしかなかった…

    2006-04-20 22:55:00
  • 488:

    琴美

    私の電話の様子を恭司君と優輝は心配そうに見ていた「何慌ててんねん…」
    これから食事だとゆうのを中断されたからか、冷たい口調で恭司君が言った。
    「オカンが脳梗塞で入院したんやって…今から行ってくるわ…」
    明らかに動揺している私…「……行くゆうてももう夜やぞ…何で行くつもり?」母は私達の家からは電車で約一時間前後かかる病院に救急車で運ばれていた。

    2006-04-20 22:56:00
  • 489:

    琴美

    いつもと違う様子に優輝は私を見つめる…
    「取りあえずご飯食べててや…」
    私なりに恭司君と優輝は、巻き込みたくなくて、一人で出かける用意をしていた
    恭司君が追い掛けるように私のところへやってくる…「会社の車で良かったら、乗っけて行ったろか…あんまり場所解らんけど…なんとか着くやろ…電車よりは夜やし早いと思うで…」
    と言ってくれた。

    2006-04-20 22:59:00
  • 490:

    琴美

    素直に嬉しかった。
    最低な私の母…娘の私でも憎みかけていた母…それでもやっぱり一人の母だから楽しかった頃の想い出の方が辛さより勝ってるから…でも…そんな思いは胸の内に秘め込んで、恭司君には母への想いを見せれば怒られそうな気がしていたし、ホントに連れて行ったるとゆう気持ちだけでも嬉しかった。
    優輝にも出掛ける用意をさせてる間、恭司君は会社の車を取りにガレージまで行ってくれた。

    2006-04-20 23:01:00
  • 491:

    琴美

    恭司君から電話が鳴って、優輝と車までへと急いだ。なんとなくの道を恭司君に説明しながら、病院の近所までには来ていたが、病院の場所自体が解らず、途中で車を止めて恭司君がガードマンなどに聞きに行き、私は地元の親友に電話をかけて、その地域に詳しい子だった為、なんとか病院に辿り着いた…。時間は9時を少しまわっており、
    病院は面会時間が終わっていて早くも消灯時間になっていた。

    2006-04-20 23:03:00
  • 492:

    琴美

    ナースステーションから、看護婦さんが出て来たので親子だとゆう事を説明して少しだけなら…とゆう事で部屋に入れて貰えた。
    うす暗い病室…私達が来たのを解ってたかのように、母がベットの上で座っている…
    「オカン……」

    2006-04-20 23:07:00
  • 493:

    琴美

    母の顔が半分斜めに曲がっていて、まるで妖怪のような…優輝が怖がってなくぐらいだった。
    世間一般でゆうと完全な、身体障害者になった姿の母だった。
    母は出す事さえも必死な声で、涙いっぱいになりながら、私達に両手を合わせてゆっくりゆっくり頭を下げながら言う。

    2006-04-20 23:09:00
  • 494:

    琴美

    「ご…めん…ね…ご……め…んね…め…いわ…く…かけ…て…ご…ごめ…んね」手も不自由になっている母一気にやつれた母…
    言語障害にもなっていて、身内にでもわかりにくい、話し片…それでも涙しながら必死に頭を下げる母に…「うん…うん。」
    と頷くだけしか出来ず私も涙が溢れた。
    恭司君も少し涙目で怖がる優輝を抱っこしながら黙って見ていた…

    2006-04-20 23:12:00
  • 495:

    琴美

    母は完全な脳梗塞だった。症状…半身不随…言語障害顔面麻痺…意識障害…など一生完璧に治る事のナイ、れっきとした身体障害者となった。
    あまり時間もなくこの日は「また明日きなおすから」とだけ伝えて帰る事になった。弟はまだ来ていなかったがどうやら私達が帰ったあと兄貴と二人で行ったらしい〔ちなみに兄貴も弟と地方に住んで居た。〕

    2006-04-20 23:15:00
  • 496:

    琴美

    帰りの車の中で優輝が、
    すっかり眠ってしまってるのもあって、車内はシーンとしている。小さな音で、FMラジオだけがかかって…私はショックで何も言えかった。
    家に着いて…恭司君から、話してきた。
    「これからの事…考える時が来たんちゃう?」
    「考えるって言われても」「もう元どうりの親には、戻らへんねんで!!お前の兄貴か、弟が親を介護できんの?」

    2006-04-20 23:19:00
  • 497:

    琴美

    私の家庭は母子家庭なのでもちろん父親とゆう存在は居ない…何かと金銭的にも苦労してきた家庭は家族もバラバラになり、兄弟も、自分達の生活でいっぱいいっぱいだった。

    2006-04-20 23:19:00
  • 498:

    琴美

    母には彼氏とゆう存在が居る事は知っていたが、私達兄弟からしたら、ただの、おっさんにしか過ぎない…特に、兄貴も弟も同棲なだけに、母の彼氏の存在を知ってから、口には出さないが、うっとーしいと言う思いで、自分達が個人で生きて行く為に家を出たのだ…

    2006-04-20 23:22:00
  • 499:

    琴美

    今回母が倒れたのも、その彼氏とゆうおっさんと、
    会社の寮に住み込みで働いていたらしく…母は現場職のオッサン連中、百人近い人数の掃除洗濯炊事などを全般にする、寮母として働いていたようで、過労を通りこして一気に倒れたらしい…ストレスも原因だった

    2006-04-20 23:22:00
  • 500:

    琴美

    私は恭司君になんて言えばいいのか解らなかった…。確かに母を見る義務があるのは、長男である兄貴…。もしくわ弟…私は嫁に行った娘…でも兄弟が母を見るわけがナイ…見れるわけもナイ…と私は解っていた…かといって私が見るなんて恭司君の身内の手前もあり恭司君自身にも言えない…その夜は、
    「オカンの彼氏がなんとかするんちゃう?」
    と、冷めたふりをして言うしかなかった。

    2006-04-20 23:25:00
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