小説掲示板。゚・*。・小さな手。・*・゚。のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

夜遊びweb掲示板 関西夜遊びweb掲示板 関西
エリア選択

夜遊び掲示板を検索する

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。

掲示板リストメニュー

。゚・*。・小さな手。・*・゚。

スレッド内検索:
  • 1:

    あなたが産まれてきてくれた事が何よりもの宝物―・・・

    あなたの事をいつも想います――・・・

    この空を見ながら――・・・

    2006-04-13 21:05:00
  • 2:

    私の名前は咲緒梨(サオリ)。24歳。旦那の名前は慶太(ケイタ)。24歳。

    そして、愛娘の蒼(アオイ)。2歳。

    私達のかけがえのない天使。そんな私達の生活は、どこの家庭よりも幸せなもので、深い愛情に包まれた家族生活だった。

    2006-04-13 21:15:00
  • 3:

    今から4年前の夏前、私と慶太は長い付き合いを経て、ようやく結婚をした。

    結婚をしても、何も変わらないと思っていたのに、意外にも付き合っていた時の感覚はなく、私は嫁になったとゆう肩書きだけで、何もかもが新鮮に感じ、新しい人生のスタートをきったとゆう実感が、凄くわかった。

    2006-04-13 21:20:00
  • 4:

    まぁ

    うおッ!!早速だッΣ('□'*林檎サンの話好きだよぉ♪頑張って〜♪(^∀^)v

    2006-04-13 21:24:00
  • 5:

    慶太はとゆうと、普段と変わらず付き合っていた時と何も変わらない慶太だった。

    私が『何か実感した!!とか、感動!!とか、ないの??』と聞いても『実感はなんとなくあるけど、感動はあんまりないかな〜。咲緒梨がいるだけで俺は幸せだから』と、少し淋しい返事を返された。嬉しいのやら、淋しいのやら。

    新婚旅行にオーストラリアに行って、いっぱいはしゃぎ、いっぱい思い出をつくり、新婚旅行を堪能できた。

    2006-04-13 21:28:00
  • 6:

    まぁさんへ☆
    早速カキ、ありがとうございます*≧∀≦*よろしければ、前回の小説の方に返事をしておりますので、勝手で大変申し訳ないのですが、そちらの方を見て頂けたら、嬉しいです(≧∩≦;)すいませんm(__;)mでも、頑張りますね☆

    2006-04-13 21:38:00
  • 7:

    新婚旅行から帰ってきて、私達の家へと帰ってきた。付き合っている時に、結婚する前に少しの間だけ同棲をしていたから、そんなに違和感などないとは思っていたのに、結婚して夫婦生活を送るとなると、変に恥ずかしくなり少し違和感があった。慶太も、そんな感じのようだ。

    そんな初々しい新婚生活も、今日から始まるのだ。これから、楽しく幸せな生活が待っているんだと思うと、ワクワクして凄く楽しみで仕方がなかった。やっぱり、恋人と夫婦になるのとは、違うもんだ。

    私達の新婚生活は、そんな初々しい気持ちでいっぱいの中、始まった。

    2006-04-13 21:45:00
  • 8:

    林檎 ◆Vm1DyOAhKo

    慶太は、明るくオモシロくて、優しく頼りがいがあり根がしっかりしている人だ。どこに行っても人気者で、慶太はいつも人に囲まれている。たまにみせる子供の様な笑顔や仕草が、私の母性本能をくすぐられる。私にはもったいない旦那。

    私はとゆうと、バカでおっちょこちょいで肝心なものがぬけてる。いつも『咲緒梨は嫌な事や、悩みなんてなさそうやね〜』と皆から言われる。私だって、嫌な事や、悩みぐらいはある。でも、皆からにしたら小さいもんなのかもしれない。まぁ、私なんかの事はどうでもいい。

    私と慶太は、性格が全く違い、お互い正反対な性格だから、長年付き合えて結婚も何の不満も問題なくできたのかもしれない。まさしく、理想の結婚だ。

    2006-04-13 22:48:00
  • 9:

    私達の新婚生活は順調に過ぎていき、気付けば1年が経った。時が過ぎるのは早いものです。

    ある日『俺達もう1年が経ったんだな〜。早いよな〜。咲緒梨、そろそろ子供つくれへん??』と、慶太が突然言ってきたのだ。私も子供は大好きだし1年経ったらつくりたいなぁと思っていたから、慶太からその事を言われて、凄く嬉しかった。

    私と慶太は『1年は、新婚生活を満喫しような☆』と言っていたので、この1年新婚生活を十分満喫した。

    2006-04-13 23:43:00
  • 10:

    そんな夏が終わろうとしたまだ少し暑い時期、私達にとうとう小さな命が私の体の中に宿ったのだ。

    私は、スグに慶太に報告をした。慶太も凄く喜んでくれた。その日の帰りはいつもよりもはるかに早く、私がまだ晩ご飯の支度をしているとゆうのに『咲緒梨〜☆とうとう俺達の赤ちゃんができたんやな〜☆うわ〜☆この中に赤ちゃんがいるんよな〜☆パパでちゅよ〜☆』と、私が台所と向き合っているのを自分の方に私を向け、腰をおとし私のお腹をさすりながら喋りかけていた。

    2006-04-13 23:50:00
  • 11:

    私は、慶太がこんなにも子供が好きで、喜んでくれた事が凄く嬉しくて涙が出た。『何泣いてんねん。ワラ 俺、咲緒梨と赤ちゃんの為に、頑張りまくるから☆だから、咲緒梨も頑張ろうな☆』と、ついさっきまで子供のように無邪気に喜びはしゃいでいた慶太が、優しく抱き締め言ってくれた。


    私も、赤ちゃんの為に色々と頑張らなくちゃと思い、なるべく栄養のある物や体にいい物を作り、赤ちゃんの為にいっぱい食べようと思っていた。

    2006-04-13 23:58:00
  • 12:

    だけど、実際そう甘くはなかった。

    私は3ヵ月が過ぎた頃、ひどい悪阻におそわれた。食べ物全てに吐き気がし、食欲もなく食べれないでいた。【赤ちゃんにいっぱい栄養おくらなくちゃ】と思って無理矢理食べても、悪阻で中々食べれず食べても吐いてしまっていた。

    そんな私を慶太は凄く心配してくれ、ある仕事帰りに梅干しとレモンとグレープフルーツを大量に買ってきたのだ。私はそれを見てビックリし『どうしたんこれ?!!』と聞くと『咲緒梨悪阻ヒドイんやろ?!!俺どうしたらいいんかわからんくて、色んな奴に聞いたら《妊婦はスッパイもんがほしくなる》って聞いて、帰りに買ってきた!!』との事だそうだ。

    2006-04-14 00:08:00
  • 13:

    慶太の気持ちは凄く嬉しかったが、私はこんなにもいらんよと思った。でも、慶太のその優しさが嬉しくて『ありがとね☆』と笑って言った。慶太も役にたてたと思ったのか、えらく喜び私にグレープフルーツをむいてくれた。慶太は本当に優しい。

    月日が経つにつれ、私の悪阻も段々とましになり少しずつご飯を食べれるようになっていった。慶太も少し安心したようだった。この頃から『男の子かな〜??女の子かな〜??どっちやろう☆』とか『俺は女の子がいいな〜☆咲緒梨に似て可愛い女の子☆男の子もいいげど――・・・でもやっぱり俺は女の子やな☆』などと、毎日私のお腹をさすりながら言っていた。私も慶太と一緒で女の子がいいと、二人で言っていた。

    2006-04-14 00:19:00
  • 14:

    林檎 ◆Vm1DyOAhKo

    検診に行き、赤ちゃんもようやく6ヵ月になった。順調に育ってくれているみたいだ。私のお腹も、段々と出てきて目立つようになってきた。今まで着ていた服も、もう余裕で着れない。少し残念な気持ちだったが、そんな気持ちもスグに嬉しい気持ちでいっぱいになった。なぜなら、自分の子供が大きくなっていっている事で服が着れなくなるって、なんだか嬉しくて。そんな風に思うのは私だけなのだろうか――・・・

    私のお腹が目立つようになってきて、慶太も喜びが増してき、マタニティ服や子供のおもちゃなどを買ってくるようになってきた。

    2006-04-14 00:34:00
  • 15:

    『パパでちゅよ〜☆わかりますか〜??☆』と慶太は毎日子供に話しかける。
    すると『もう男の子か女の子かわかるんちゃん??』と言われ『まだわからんみたいやわ〜。もう少ししたらわかるみたいやで☆』と私がゆうと『はよ知りたいな〜☆君は男の子ですか〜??☆女の子ですか〜??☆』と、また子供に話しかける。私はそんな慶太を見て、嬉しくて涙が出た。この人と結婚して本当に良かったと、改めて思った。きっと、お腹にいる子供も喜んでいてくれている。

    2006-04-14 00:40:00
  • 16:

    ――・・・翌月の検診日
    私は先生に『まだ性別はわからないですか??』と聞いてみた。すると先生は『ぢゃあ、見てみましょうか☆横になって下さい』と言われ、横になりお腹の服を少しめくりエコーをみる。
    『う〜ん――・・・これはきっと女の子ですね☆ほぼ間違いないでしょう☆』と言われ、私は嬉しかった。慶太が望んでいた女の子。早く慶太に知らせたくて、足早に病院を後にし、慶太に早速報告する。

    『慶太!!!女の子だった!!☆先生がほぼ間違いないでしょうって☆』と電話でゆうと『嘘やん!!!マヂで〜!!!(女の子や〜!!!女の子やって〜☆)』と喜んでくれたと同時に、会社の人に言っているのか、誰かに叫んでいた。

    2006-04-14 00:56:00
  • 17:

    慶太の喜ぶ姿が目にうかぶ。私も、嬉しくて嬉しくて仕方なかった。慶太が仕事中な為、電話を切り私はスーパーによってから、家に帰った。

    慶太が帰ってきて、バタバタと走って台所にいる私のもとへと来た。『おかえ――・・』『咲緒梨〜☆やったな〜☆女の子なんやろ〜☆俺めっちゃ嬉しいわ〜☆明日早速服買ってくるわ☆』私がおかえりと言い終える前に、慶太は私に抱きつきそう言い終わると、一人でピョンピョン跳ねながらソファにいき、あちこちに電話をかけだした。私は、そんな子供みたいにはしゃぎまくる慶太を見て【どっちが子供なんだか―・・☆早く産まれてきてほしいな☆】と、思っていた。

    2006-04-14 01:24:00
  • 18:

    林檎 ◆Vm1DyOAhKo

    それから、慶太は女の子用のベビー服やらおもちゃやらいっぱい買ってくる毎日だった。ベビーベッドや布団などは、慶太の親が買ってくれた。とても可愛い物だった。感謝感謝です☆

    赤ちゃんも、9ヵ月にはいりある晩『そうや☆名前決めな☆なんて名前にする??』と慶太に言われ『そうやね〜――・・・私、空が凄く好きやん??』『そうやな〜―・・・そういえば、咲緒梨出掛けてる時とか家にいる時でも、しょっちゅう空眺めてるよな〜』『うん☆私、この子にも空が好きな子に育ってほしいねん―☆だから、その気持ちも込めて、《蒼》って名前がいいな〜と思ってて―・・☆』私がそうゆうと『―――いいやん☆それいい☆咲緒梨みたいに、空が好きな、優しい心をもつような子に育ってくれるよう《蒼》にしよ☆』と、慶太も言ってくれ、この子の名前は《蒼》と名付けた。

    2006-04-14 01:40:00
  • 19:

    それから、蒼は日に日に順調に大きくなり、とうとう臨月になった。

    予定日を2週間に控え、いつでも入院できるようにと、早いけど準備をもうしていた。楽しみで仕方ない。慶太も『もう産まれる??』と電話でも家でも四六時中言っていた。私が『まだ産まれへんから☆』とゆうと『産まれそうなったらスグ言えよ!!!』と、毎日興奮していた。興奮する気持ちはわからんでもないが、少し興奮しすぎだ。慶太は、私の体を凄く気遣ってくれて、私が少しお腹がはったりして『・・・・ッテテテテ・・・・・』とゆうと『咲緒梨!!!大丈夫か?!!救急車呼ぶか?!!』など、もの凄い大袈裟なまでに気を遣ってくれる。嬉しいけども、少しは落ち着いてほしいものだ。

    2006-04-14 01:51:00
  • 20:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 21:

    蒼は元気よく産声をあげて、産まれてきてくれた。

    『お母さん、元気な女の子ですよ☆』と看護婦さんに蒼を渡され、初めて我が子を手に抱いた。

    『わぁ〜――・・・これが蒼――・・・可愛い〜☆蒼〜☆ママやで―☆』私は感動のあまりに涙がで、泣きながら蒼に話しかける。『蒼〜☆パパやで〜☆蒼〜☆産まれてきてくれてありがとうな〜―・・・☆』慶太も私に続き、泣きながら蒼の手を触り話しかける。

    2006-04-14 02:03:00
  • 22:

    今日はココまでです?ご感想・ご意見などは、お手数をおかけしますが、前作の小説スレにカキ頂けたら嬉しいです??


    >>1-21?

    2006-04-14 02:06:00
  • 23:

    私は、病室に運ばれ慶太もついてきてくれた。

    『咲緒梨、よう頑張ったな―!!☆ありがとうな―☆これから、家族3人で頑張っていこな☆』慶太は私の手を握り、泣きながらそう言ってくれた。私も感動で、涙がとまらなく『うん―☆頑張ろうね―☆』と言った。

    私の両親と慶太の両親も、かけつけてくれたみたいで、病室にきてくれた。みんな、嬉しい言葉をかけてくれて、涙が次から次へと流れでる。蒼が、産まれてきてくれて、本当に良かった。ありがとね、蒼。

    2006-04-14 12:37:00
  • 24:

    それから、私と蒼が退院するまで慶太は毎日病院にきてくれた。

    慶太は病院にくるなり、蒼にベッタリ。私が母乳をあげてる時も『蒼〜☆おいしいでちゅか〜☆』とか言って、邪魔をしてくる。嬉しい事なのかもしれないけど、母乳をあげてる時ぐらい静かにしてほしいものだ。

    慶太は毎日きては、蒼の写真やビデオを撮って喜んでいた。休みの日は、1日中病院にいて私や蒼や自分をビデオに撮って大はしゃぎして、帰る前にその日に撮ったビデオを二人で一緒に見て、大笑いしたり駄目だしをしたりして、家に帰っていく。

    2006-04-14 12:57:00
  • 25:

    林檎 ◆Vm1DyOAhKo

    そんな私も、検査にひっかかる事なく、蒼と一緒に無事退院した。

    私は実家に1ヵ月程、帰る事になり慶太に実家に送ってもらった。私達の家から私の実家は、ゆう程遠くはない。でも慶太は『俺も1ヵ月こっちにおる!!!咲緒梨や蒼になんかあったら大変やし、心配や!!!』と理由をつけて、一緒に実家にいたいと言ってきたのだ。『慶太!!!いい加減にしな!!!1ヵ月したらそっちに戻るんやし、1ヵ月したら後はずっと一緒に暮らすんやから、それぐらい我慢し!!!』と、私は怒った。どうせ慶太の事やから、理由つけて蒼と一緒にいたいだけなのだろう。

    2006-04-14 13:06:00
  • 26:

    『咲緒梨ずるいわ!!!俺かて蒼と一緒におりたいし!!!』などと、グチグチ言いながら帰っていった。やっぱり蒼と一緒にいたかったのだ。でも、そんな慶太が可愛らしかった。

    実家にいる間は、両親が蒼にベッタリだった。私はこれからいつでも蒼と一緒だからいいけども、やっぱりどこか少し淋しい気もした。慶太も毎日会社の帰りに寄ってくれ、私と蒼に会いにきてくれていた。早く家に帰って3人で暮らしたいと、楽しみで仕方なかった。

    2006-04-14 13:57:00
  • 27:

    1ヵ月が過ぎ、私と蒼は我が家へと帰ってきた。やっとココで、3人家族の生活が始まるんだと思うと、今から楽しみで幸せいっぱいだった。

    私は蒼の1ヵ月検診に行った。すると蒼はアレルギーをもっている事がわかった。アトピーだそうだ。そんなにヒドイものぢゃないそうで、そんなに心配するものぢゃないと先生に言われた。でも、急にでてきたりしたら、心配だ。私は病院を後にして、蒼を連れて家に帰った。

    慶太も会社から帰ってきて私が先生に言われた事を告げると、慶太も心配していた。これから、蒼に今まで以上に気をくばるようにする事にした。

    2006-04-14 16:03:00
  • 28:

    蒼は、元気に産まれてきてくれたおかげか、よく母乳を飲みよく泣き中々寝てはくれなかった。子育て初心者の私は、大変だった。でも、可愛い我が子だからそんな大変さもなんて事なかった。

    蒼は2ヵ月になった。相変わらず蒼はよく母乳を飲みよく泣き中々寝てくれくれない。でも、元気な証拠だ。そのおかげで、すくすくと成長していってる。蒼は本当にな可愛い。私は慶太に似てると思うのだが、慶太は私に似てるとゆう。でも、どっちに似ているなんて関係ない。蒼が元気に育ってくれるだけでいい。それだけでいいのだ。これから、蒼はどんな風に育っていってくれるのか、私と慶太は楽しみだった。

    2006-04-14 16:42:00
  • 29:

    蒼が3ヵ月になった頃、やっと蒼のくびがすわったのだ。私は日頃蒼に付きっきりで、それなりに子育てが慣れてきていたからやっとすわったんだ〜とゆう気持ちだったが、慶太は違った。慶太は、まだ蒼がくびがすわってなくてグラグラしたくびが少し恐かったみたいで、くびがすわった事で凄く喜びいっぱい抱っこをするようになった。なんだか、私より慶太の方が抱っこしてる事が多いような気もする。

    慶太は、よく蒼をお風呂に入れてくれる。私が『慶太は仕事で疲れてるやろうから、私がお風呂に入れるよ』と言っても『疲れてない!!!咲緒梨こそ、普段大変やろ???だから、気にせずゆっくりしてたらいい』とゆう。ただ単に、蒼をお風呂に入れたくて仕方ないのだろう。慶太の気持ちはわかるが、私は蒼と一緒にあまりお風呂に入った事がない。私だって蒼と一緒に入りたい。

    2006-04-14 17:22:00
  • 30:

    名無しさん

    ?

    2006-04-15 05:11:00
  • 31:

    ありす?

    やーーっと見つけた???わぁい??これからも愛読します??頑張って__?下さい(*^_^*)??林檎?さん大好き(>_

    2006-04-15 16:06:00
  • 32:

    ありすさんへ☆
    あ、発見されちゃいましたね*≧∀≦*ありがとうございます☆
    これからも、愛読してくださるなんてホンマ嬉しいです(´;∩;)グスン ありがとうございます(´∩`)
    あたしも、そんな素敵なありすさんを愛してます(☆∀☆)。゚・*. +。゚・。∴*゚。・+ワラ
    これからも、応援の方よろしくお願いいたしますね☆お手数をおかけして大変申し訳ないのですが、前作の小説にカキくださると嬉しいです(>_

    2006-04-16 00:16:00
  • 33:

    『ねぇ、私も蒼と一緒にお風呂に入りたい!!!慶太ばっかりズルイ!!』と私がゆうと『咲緒梨は昼間とか日頃ずっと一緒にいるからいいやんか!!!』と言い返されてしまった。でも、そんな事ではひるまない私。それからとゆうもの、私と慶太は、蒼をお風呂に入れるのをジャンケンで決めるようになってしまった。バカバカしいが、それ程蒼を愛しているとゆう事。ホンマの親馬鹿だ。

    蒼は6ヵ月になった。寝返りもよくし、顔も段々としっかりしてきた。私に似ているようだ。私はなぜか、慶太に勝った気持ちでいた。少し情けない。

    そろそろ、離乳食を食べさせた方がいいと思い、私は慶太に相談をしてみた。すると慶太は『わかった!!!明日、買ってくる!!!そのかわり、俺にさせてな!!!咲緒梨ばっかり、なんかズルイ!!!』と言われた。私は、なんだか慶太が可愛らしく思い、笑いながら『わかった☆慶太におまかせするわ☆』と言い、蒼の初離乳食は慶太におまかせする事にした。

    2006-04-16 00:29:00
  • 34:

    翌日、慶太は会社帰りに離乳食を買ってきてくれた。私は、離乳食を暖め慶太に渡す。慶太は『蒼〜☆マンマやで〜☆あ〜ん☆』と言って蒼の口に近付けた。でも、蒼は食べる気配などみせず、逆に泣きだしてしまった。

    『蒼!!!これ嫌やったんか?!!嫌いなんか?!!』と慌てだした。私は冷静に『もしかしたら、少し早かったんかもしらん。少し様子みてみよ☆』と言いながら、蒼をあやかす。蒼は中々泣きやんでくれず、母乳をあげるとスヤスヤと眠りだした。私と慶太は、そんな気持ちよさそうに眠る蒼を見て『蒼は、ホンマ天使やな〜―☆蒼が産まれてきてくれてホンマ良かった☆』と二人で言いながら、蒼をながめていた。確かに、蒼はホンマに天使の様に可愛い。我が子やから、そう思うのだろう。

    2006-04-16 00:38:00
  • 35:

    そんな蒼も8ヵ月になった。蒼は何を言っているかわからないが、言葉を発するようになった。前から『アイ〜☆』とか『アウバウ〜☆』とか、言葉を発していたが、またそれと違う言葉を発するようになったのだ。私は蒼が元気に育ってくれている証拠だと思い、素直に嬉しかった。慶太も、そんな蒼を見て凄く嬉しそうで『蒼!!!パパやで!!!パ〜パ☆』と、《パパ》とゆう言葉を覚えさそうとしていた。そんな光景を私は見て、親子ってこんなに素敵なもんなんだと、改めて思わさせれた。

    子供の成長は早く、蒼はついに1歳の誕生日をむかえる日がきた。私と慶太は凄く気合いがはいり、私は昼に蒼を連れておもちゃ屋さんに行った。蒼が気に入ったおもちゃを買ってあげようと思ったのだ。

    2006-04-16 00:51:00
  • 36:

    蒼は、この頃にはなんとかつたえ歩きができるようになっていた。蒼が、ベビーカーから出たがっていたので、私は蒼をベビーカーからだしてあげた。

    まだ普通に歩かせるには早すぎと思い、私は蒼を抱っこした。すると、蒼はあるおもちゃにトリコになっており、抱っこしている中、やたらと暴れだしたのだ。そのおもちゃとは――・・・

     【アンパンマンのおもちゃ】

    2006-04-16 01:01:00
  • 37:

    私は、蒼がとりこになっているアンパンマンのおもちゃを買ってあげ、スーパーで買い物をし家に帰った。

    蒼は夜の為に体力を補充するように、夜まで一回も起きずよく寝た。私はその間に、今日のご馳走を一生懸命作っていた。

    夜になり、慶太が蒼にプレゼントとケーキを買ってきてくれた。蒼は、待ってましたといわんばかりにタイミングよく起きた。泣きもせず、ご機嫌なお目覚めで、慶太のプレゼントをキャッキャと言って胸を弾ませているようだった。

    2006-04-16 01:14:00
  • 38:

    私は慶太のプレゼントを見て、目をうたがった。こんな偶然があるのかと思った。慶太が蒼に買ってきたプレゼントとは――・・・

     【アンパンマンのブーブーカー】

    『蒼〜☆パパからのプレゼントやで〜☆これに乗った蒼をパパに見せてや〜☆』と慶太が蒼に言っていた。私が蒼に買ってあげたプレゼントと同じアンパンマン。私が買ってあげたやつとは違うけども、凄くビックリした。慶太は知らないはず。私は驚きのあまりに、動きがとまってしまった。

    2006-04-16 01:39:00
  • 39:

    慶太はそんな私に気付き『咲緒梨??どないしてん??』と声をかけてきた。私はハッ!!っと我にかえり『あ、いや――・・・私とおんなじアンパンマンを買ってきたから――・・・』と言い、私は慶太に私が買ってきたプレゼントを見せた。『うわっ!!!咲緒梨もアンパンマン買ってあげたん?!!!スゲーな☆こんな偶然ってあんねんな☆』と慶太は言い、えらくはしゃいでいた。私も、本当にこんな偶然があるのかと驚くばかりで、ただキョトンとして微笑み立っている事しかできなかった。

    テンションが上がりきっている慶太と、ポケーっとしている私をよそに、蒼は2つのアンパンマンのおもちゃにくぎづけになり、えらく喜びはしゃいでいた。

    2006-04-16 01:51:00
  • 40:

    今日はバタバタしていて全然更新できず、申し訳ないですm(__;)m明日はいっぱい更新しようと思いますので、また明日更新しにきます?


    短すぎて申し訳ないですが>>23-39までです?昨日の更新の分もいれてます?

    2006-04-16 02:05:00
  • 41:

    蒼と慶太が遊んでいるうちに、私は晩ご飯の支度をすませテーブルに料理を運ぶ。『ご飯できたで〜☆』と私がゆうと、蒼と慶太はキャッキャ言いながら、イスに座った。

    『蒼〜☆今日はママが蒼の為にご馳走作ってくれたで〜☆』と慶太が、蒼に話しかけていた。『☆■※●□マンマ、マンマ☆』と蒼がゆう。蒼は少しずつ喋れるようになってきていた。私は、蒼が食べやすいようにと、考えてご飯を作った。

    『いただきま〜す☆』私と慶太が声揃えて言い、ご飯を食べる。蒼もご飯を食べるが、やはりまだ子供なだけにやりたい放題。蒼のまわりは、グチャグチャだ。私は、甘やかしてはいけないと思い『蒼っ!!!あかんやろ!!!んな事した、メッ!!!』と怒ると、蒼は静かになり私がご飯を口に運び、暴れなくなった。

    2006-04-17 02:19:00
  • 42:

    ご飯も、なんとか食べ終わり『ご馳走様〜☆』と言い、休憩をする。慶太はまた蒼と遊んでいた。私は、食べたものを台所へ運び、洗い物をする。蒼と慶太が遊んでいるのを見ながら洗い物をしていて、思った。『家族ってこんなにも素晴らしいもんなんやな。こんな幸せが続いたらいいな☆』と、思いながら洗い物をした。

    洗い物が終わり、私も蒼と慶太が遊んでいるのに加わった。しばらく3人家族で遊びジャレ、慶太が『そろそろ――・・・☆』と言ってきた。私はスグにわかり、台所に向かう。

    冷蔵庫から、慶太が買ってきてくれたケーキを出し、お皿とフォークとろうそくを手に持ち、テーブルへ運ぶ。

    2006-04-17 02:29:00
  • 43:

    テーブルに全て置き、箱からケーキを出す。蒼と慶太は座っており、蒼はわかっているのか、凄く喜びだす。

    私は電気を消し、慶太がケーキに1本ろうそくをさし火をつける。

    『ハッピバースデートゥユー☆ハッピバースデートゥユー☆ハッピバースデーディア《蒼》〜☆―ハッピバースデートゥユー☆』私と慶太[パチパチパチパチ☆]

    2006-04-17 02:34:00
  • 44:

    慶太が『蒼☆[フー]やで、[フー]☆』と口マネをすると、蒼は『ブー―ブー―ブー―』と、一生懸命ろうそくを消そうとしだしたのだ。私と慶太はそれに感動し『蒼!!!そうやで☆頑張れ☆』と、二人して蒼に声かける。蒼はひたすら『ブー―ブー―ブー―』と、ろうそくを消そうとし、ついに、1本のろうそくは消えた。

    『蒼〜☆1歳のお誕生日おめでと〜☆』と、私と慶太が手をパチパチしながら、蒼にゆう。

    すると蒼は喜びだし、暴れだした。その暴れる手が、ケーキへとむかった。『蒼〜!!!』――遅かった。蒼は、ケーキに手をつっこみ、手は生クリームだらけ。その手を顔にやり、顔までもクリームだらけ。私と慶太は一瞬キョトンとしたが、スグに笑いにと変わり、私と慶太は大爆笑をした。

    2006-04-17 02:48:00
  • 45:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 46:

    ちゃんと撮れたか確認すると、バッチリ3人家族が幸せそうに写っていた。クリームだらけの蒼の手もバッチリ。顔のクリームはなんとかとれたけど、手の方は何回とっても蒼がケーキに手をつっこむから、とる事はできなかった。本当にヤンチャっ子だ。

    写真を撮り終え、クリームのないケーキを食べる事にした。クリームはないしグチャグチャだし、ケーキとは言えない。でも、形なんてどうでもいい。3人で食べれたら幸せでおいしいから、それだけで十分。蒼も、いっぱい口に入れながら食べていた。

    2006-04-17 12:37:00
  • 47:

    ケーキも食べ終わり、慶太は蒼と一緒にソファへ行きまた遊んでいた。私は、また後片付けをして、全て洗い物が終わり、蒼を寝かせようと思った。

    『蒼〜、もうそろそろネン―・・・』と私が言いながら、蒼と慶太が座るソファに近づくと『シーッ――・・・』と慶太が言い蒼を見ると、スヤスヤと可愛らしい寝顔をして寝ていたのだ。

    『あ〜ぁ、こんなとこで寝ちゃって―・・・☆』と私がゆうと『はしゃぎすぎて、疲れたんやろうな―・・☆』と慶太が言ってきた。そりゃ、あれだけはしゃいだら疲れるだろう。でも、蒼がプレゼント気に入ってよかった☆私は蒼を寝室へ連れていき、ベビーベッドへ寝かせた。最後に、愛しい蒼の寝顔を見ながら小さい声で『蒼、ハッピバースデー☆』と言い、私達も寝る事にした。

    2006-04-17 12:52:00
  • 48:

    蒼の誕生日が過ぎて、3ヵ月がたった頃。蒼はすっかり歩けるようになっていた。慶太の仕事が休みの日、天気もよくどこかでかけようってなり、私はお弁当を作り蒼のアンパンマンのブーブーカーも車につみ、出かけた。

    着いた所は、大きな広場。子供を連れた家族や、ペットを連れた人達がたくさんいる。蒼も歩けるようになったし、外でいっぱい遊ばせてあげようと思い来たのだ。蒼もテンションがあがり、早く遊びたがっている様子だ。

    2006-04-17 13:10:00
  • 49:

    私と慶太は、お弁当とシートとアンパンマンのブーブーカーを持って、蒼と手を繋ぎ広場へと行った。

    私は木の陰にシートをひき、慶太と蒼は遊びはしゃいでいた。私はシートに座り、二人を見ていた。やっぱり親子、家族ってものはいいなぁ〜と思い、ふと空をみあげた。空はキレイで、青く澄みきっていて気持ちよく晴れている。私達家族の幸せを、より一層ひきだたせるかのように――・・・

    『咲緒梨!!!!』慶太が私を呼び叫ぶ。私は空から慶太に視線を変える。『蒼が――!!!☆』と慶太が言い、何かあったのかと慌てて蒼を見る。すると―――・・・蒼は、ヨタヨタ歩きで空を見上げながらキャッキャ叫んでいたのだ。空にむけて手をあげ、まるで空を追い掛けているようだった。

    2006-04-17 16:08:00
  • 50:

    私は唖然としていた。『咲緒梨―!!!咲緒梨!!!!』慶太が呼んでいる。私は我にかえり慶太を見ると、慶太が満面の笑みで手招きをしている。私は立ち上がり、慶太と蒼がいるとこへ行く。

    『なぁ、蒼、空が好きになったみたいやな☆俺達がゆうてた事が現実になったな☆』と慶太が言う。そう。私達は蒼が産まれる前、蒼の名前を考えている時『この子にも、空が好きな子に育ってほしい』『空が好きな、優しい心をもつような子に育ってほしい』そうゆう意味を込めて、蒼と名付けた。本当に蒼が空を好きになってくれるとは思わなかった。しかも、こんな小さい時に――・・・

    蒼は、キャッキャ言いながらひたすら空を追い掛けまわしていた。私と慶太は、蒼の近くで見守っていた。すると、蒼はコケ、泣きだした。私は、笑いながら『蒼〜!!ワラ もう、はしゃぎすぎるからやで〜☆ワラ』と言い、蒼のもとへと近寄る。蒼はワンワン泣き叫び、私に抱きついた。私は蒼を抱き上げ、蒼をあやしながらシートの方へと戻る。

    2006-04-17 16:41:00
  • 51:

    私達はシートに座り、私と慶太で泣いている蒼の機嫌をとる。私が『蒼が悪いんやで☆ワラ あんなに走り回るから――・・・☆ワラ』とゆうと『蒼は悪くないよな〜☆パパんとこおいで☆』と、慶太が言う。だけど『ゔあ゙〜ん!!!パパや゙〜!!!あ゙ぁ゙〜ん゙!!!』と、泣きながら拒む蒼。それでも、慶太は蒼の機嫌をとる。すると、蒼が泣き止んだ。慶太のおかげだと思った。――が『―――マンマ―――』と蒼が言った。蒼の視線の先にはお弁当。よくわかったなと思い、私と慶太は意外な蒼の機嫌のなおりかたに大笑いし、お弁当を食べる事にした。

    お腹がすいていたのか、蒼は次から次へとおかずやらご飯をほしがる。『蒼、ゆっくり食べなさい☆ほら、お口にいっぱい入ってるやろ??☆』と私が言ってもキャッキャはしゃぎ、全くゆう事を聞かない。私は『ゆう事聞かない子は、お菓子あ〜げない!!!』と私がゆうと、蒼は急に動きがとまりゆっくり食べだした。『蒼はいい子だね〜☆』と慶太がほめると、蒼はおもいっきり笑いおとなしく食べだした。

    2006-04-18 00:04:00
  • 52:

    お弁当を食べおわり、私達3人は家族団欒していた。座っている時も蒼は、空を見上げながらキャッキャ言い、今度は雲をつかまえる様な素振りをしだした。やっぱり、蒼は空を好きになっていてくれているんだ。

    『蒼〜☆今蒼が見てるのは、空ってゆうんだよ☆そ・ら☆ゆってみ??☆』と私がゆうと『おーあ??』と蒼が言い『違うよ☆そ・ら、だよ☆』と再度私が言い『しょら☆』と蒼が言った。ちゃんとは言えてないけど私は『そうやで〜☆蒼、その調子☆』とほめると、『しょ・ら☆しょ・ら☆』と、蒼は何回も繰り返し言っていた。

    私と慶太はそんな蒼を見ながら、目に涙をためていた。はたからみたら《別に感動するもんちゃうやん》とか思われるかもしれないけど、私と慶太には感動すぎるものだった。愛しい我が子が、私達夫婦が望んでいた事をこんな小さい時に叶えてくれ、言葉を一生懸命覚えようとしている。小さな事やちょっとした事かもしれない。でも、その“小さな事”や“ちょっとした”した事が、私達夫婦には大きな感動だったのだ。

    2006-04-18 00:56:00
  • 53:

    修正
    “ちょっとした”した事
         ↓
    “ちょっとした”事
    です。すいませんm(__;)m

    2006-04-18 01:02:00
  • 54:

    それから私達3人は、蒼をアンパンマンのブーブーカーに乗せ、少し歩く事にした。

    しばらく歩いた時、蒼が急にグズりだした。ブーブーカーを止めると同時に蒼はブーブーカーから降り、自分でゆっくりとブーブーカーをおし歩きだした。さっきまでグズっていたのに、ブーブーカーを自分でおし歩きだしたら、スグにご機嫌さんになった。よっぽど自分でおしたかったのだろう。そんな可愛い蒼を見て慶太はデジカメを取り出し、蒼をいっぱい撮りだした。ブーブーカーをおしてる姿や、空を見上げてる姿や、空を追い掛けてる姿など、色んな蒼を撮っていた。私と慶太も楽しかったが、蒼はそれ以上に楽しそうだった。

    段々と日も暮れてき、私達は帰る支度をして車に荷物を乗せ、家に帰った。

    2006-04-18 01:30:00
  • 55:

    家に着き、疲れたので少し休んでから後片付けをしようと思い、私達はとりあえずソファに座り込んだ。

    テレビをつけ、蒼を抱っこしながらしばらくテレビを見ていた。蒼をお風呂に入れなきゃと思い、蒼を見る。すると蒼は、アンパンマンの人形を抱き締めながら寝ていたのだ。『蒼、寝ちゃったな―☆』と慶太が言ってき『うん―☆お風呂入れようと思ったんやけど、このまま寝かせてあげた方がいいな―☆』と私は返し、蒼を寝室に連れていきベビーベッドへ寝かせた。きっと、今日はしゃぎすぎたから疲れたのだろう。

    私はリビングに戻り、慶太に『お風呂入りなよ☆私片付けするから☆』と言い、慶太はお風呂に入った。その間に、蒼を起こさないようあまり音をたてず、片付けをした。しばらくして、慶太がお風呂からあがってきて、珍しくビールを飲みだした。『どうしたん??ビール飲むとか珍しいやん☆』と聞くと『今日は、俺等が望んでいた事を蒼が叶えてくれたから、プチ祝い☆マヂ俺めちゃ感動やったし、嬉しかったわ☆』と言いだした。確かに、今日は本当に嬉しい1日だった。私と慶太は、今日1日の蒼の事や蒼の行動などについて、喋

    2006-04-18 09:03:00
  • 56:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 57:

    それから、2ヵ月が過ぎて私と蒼は近くの公園に遊びにきていた。

    蒼をブランコにのせたり、滑り台で滑らせてあげたりしていた。すると蒼はまた、空を見上げて追い掛けだしたのだ。私も後ろから、ちょこちょことついていく。公園には、近所の子供やお母さん達がちらほらとおり、そのうちの1人の男の子に蒼は軽くぶつかってしまった。

    『あっ!!!大丈夫?!!』と言い、私は慌ててその男の子に近寄る。すると『すいませ〜ん!!!』と少し後ろから、男の子のお母さんがくる。『あ、いえ!!うちの子がぶつかってしまったもんですから―!!すいませんでした!!!』と言うと『いいえ☆――可愛いお子さんですね☆おいくつなんですか??☆』と聞かれ、蒼の歳を教えた。そしたら男の子のお母さんも、男の子の事を教えてくれた。潤くんとゆう名前で、もうすぐで2歳になるらしい。蒼の1つ上だ。お母さんの名前も教えてもらった。真樹さん。真樹さんは私と同じ歳。私と真樹さんは、この事がきっかけで仲良しさんになった。

    2006-04-18 09:46:00
  • 58:

    私達はベンチに座り、蒼を抱っこしながら喋っていた。『蒼ちゃんってゆうんだ〜☆―――可愛いね〜☆』と真樹さんは言い、蒼の手を軽く握り少しゆさぶって言う。『あっ!!!もしかして空にちなんで蒼ちゃんってゆうの?!!』と真樹さんに聞かれ、蒼の名前の由来を軽く話す。『そうなんや〜――めちゃいい名前やね☆蒼ちゃんが空を好きなんは、お母さんゆずりだ☆』と真樹さんに言われた。『そうなのかな〜―そうだといいんやけど☆』と私は言い、楽しく会話をした。

    お昼頃になり、私と真樹さんはお互いの携帯番号などを交換し、それぞれ家に帰った。家に着き、お昼ご飯を作り蒼と食べた。それから、私は家の事をして蒼はおもちゃで遊びながら、アンパンマンのビデオを見ていた。蒼はアンパンマンのビデオを見ると、踊りだす。それがまた、たまらなく可愛い。そんな可愛い蒼を見ながら、私は家の事をする。しばらくすると、蒼はお昼寝をしてあっとゆう間に夕方になった。

    2006-04-18 09:59:00
  • 59:

    蒼が寝ている間に、私は晩ご飯の支度をする。8時ぐらいになり、慶太が帰ってきた。

    『ただいま〜☆――蒼〜☆ただいま〜☆』と慶太は言い、蒼に抱きつく。蒼はもう起きていて、蒼もキャッキャ喜ぶ。晩ご飯もできてき『先お風呂入ってき〜☆』と私は言い、慶太は蒼を連れてお風呂に入った。私はその間に、片付けなどをする。

    2人がお風呂からあがってきて、少しして晩ご飯を食べる。『いただきます☆』私は、公園であった事や、真樹さんや潤くんの事を慶太に話した。『ホンマか〜☆良かったやん☆咲緒梨もママ友達ができて、蒼にも友達できてええ事やん☆』と慶太も喜んでくれた。だけど、付け加えに『でも、蒼は誰にもわたせへんで』と、親バカ発言をしていた。

    2006-04-18 10:13:00
  • 60:

    晩ご飯も食べ終わり、蒼と慶太はおもちゃで遊んでいた。最近慶太は、蒼が何かするたびに写真を撮っていた。慶太いわく『思い出は大切や!!!色んな姿の蒼を撮っておきたいんや!!!』とゆう事らしい。まぁ、気持ちはわからんでもない。

    2人が遊んでいる中、私はお風呂に入った。3、40分してあがってきたら、ジュウタンの上で仲良く並んで寝ている2人がいた。そんな2人を見て、凄く可愛く思わず私は写真を撮った。確認すると、デジカメにも幸せそうに寝ている親子2人がちゃんと写っていた。私はもう1枚撮りたくて、2人の少しアップの写真を撮った。私は満足して、風邪をひいてはいけないので、慶太を起こし私は蒼を抱っこして寝室に連れていき、私達も寝た。

    2006-04-18 10:27:00
  • 61:

    それからとゆうもの、私は真樹さんと頻繁に連絡をとり、公園で蒼と潤くんを遊ばせたり、一緒に買い物に行ったり、どちらかの家にいってお喋りをしたりして、私達はより一層仲良くなった。

    『同じ歳なんやから、その“真樹さん”ってのやめてや〜☆ワラ』と言われ、お互い呼び捨てで呼びあうようにした。蒼と潤くんもすっかり仲良くなっており、私と真樹は『将来2人結婚させよか☆ワラ』とか、言っていたりもしていた。

    幸せで、毎日が楽しい日々を過ごしていた。夫婦喧嘩も全然なく、蒼も小さい頃になる病気をするだけでそれ以外は凄く元気で、楽しく幸せに暮らしていた。

    2006-04-18 10:46:00
  • 62:

    そんなある日の事だった。蒼の2歳になる誕生日の3ヵ月前――・・・

    夜中、蒼が泣いている声が聞こえて目が覚めた。『どうしたの〜、蒼。』と言って、蒼を見ると吐いていたのだ。私はビックリしたが、そんな場合ぢゃないと思い風呂場へ走った。風呂場から洗面器を持ってき、蒼の背中をさする。慶太も起きて、蒼を心配していた。

    しばらくして蒼は吐かなくなり、とりあえず落ち着いた。蒼は今まででも、風邪をひいて吐いた事がある為、そこまで焦ってはいなかった。蒼のおでこを触ると、少し熱い。風邪かな〜と思い、朝一で病院に連れて行こうと思い蒼と慶太を寝かせて、私はずっと起きて蒼の看病をしていた。

    2006-04-18 11:58:00
  • 63:

    朝、『なんかあったら、スグ連絡してや!!!』と慶太に言われ『わかった』と言い、慶太を見送る。簡単に後片付けをし、行きつけの病院に蒼を連れて行った。

    診察が終わり『風邪ですね』と先生に言われ、薬をもらって蒼を抱っこし、家に帰った。家に着いて、蒼にお粥を作って食べさせ、もらってきた薬を飲まし蒼を寝かせ、慶太にただの風邪だった事を連絡して、家の事をする。

    【薬も、もらった事やしこれで安心やな☆早く元気になって、真樹のとこに蒼を遊びに連れていってあげな☆】そう思っていた。

    2006-04-18 12:04:00
  • 64:

    だが、安心したのも束の間だった。蒼の具合はいっこうに良くならず、1、2週間たってもおんなじ状態で、いっこうに良くならなかった。

    私は凄く不安になり、病院に電話して聞くと『こちらにお子さんを連れてきて下さい』と言われたが、一回見てもらってこの状態なのだから、不安でたまらなく『違う病院を教えて下さい!!』とゆうと、子供センターみたいな子供専門の病院を紹介してもらい、私はスグに蒼を連れていった。すると先生は『ストレスからきているのかもわかりません。少し様子をみましょう。』と言い、薬をだしてくれた。その日はとりあえず家に帰った。私は不安でたまらなく、蒼が心配でたまらなかった。

    慶太も早く帰ってきて、蒼の事を凄く心配していた。『おい――ホンマに大丈夫なんか、蒼は――?!!!』と慶太が聞いてき『わかれへん――先生はしばらく様子をみようって。ストレスからきてるかもしらんからって――』と私が元気なく答えると『ごめん、咲緒梨。咲緒梨も不安やんな。ごめん。俺アホやわ。ホンマごめんな、咲緒梨。』と慶太は謝ってきてくれた。とりあえず私達には何もわからないから、蒼にできる限りの事

    2006-04-18 12:13:00
  • 65:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 66:

    こうゆう時、親は辛いものだ。愛しい我が子がこんなにも苦しがっているのに、変わってあげられない。変わってあげれるものなら、今スグに変わってあげるのに――・・・

    私はこの時、自分の無力さになんだか情けなくなった。

    【ごめんね、蒼。ママ、何にも蒼にしてやれなくて。一番苦しいのは蒼やのにね。ごめんね―・・・】

    2006-04-18 12:17:00
  • 67:

    それから何回かその病院に通った。ある日先生が『だいぶ痩せてきたみたいですね――・・・入院しましょう』と言ってきた。確かに蒼は、あまり食べず食べても吐いたりして痩せてきていた。私は先生に言われるがままに蒼を入院させる事にした。『入院するからには、とことん検査しましょう』と言われ、最初は問診から始まった。

    蒼は、まだ言葉がはっきりわからなくそんなに喋る事もできないので、私が答えた。その間も、先生は蒼を調べていた。すると、色々調べ終わった後先生が《首をかしげた》。私はなんだか嫌な予感がしてたまらなかった。

    次の日、入院の準備を全くしていなかった為、蒼の着替えと大好きなアンパンマンのおもちゃなどを持って、朝から蒼のとこへと行った。すると、先生からまた話しがあると言われ看護婦さんに蒼をまかせ聞きにいく。

    2006-04-18 12:30:00
  • 68:

    ある部屋で先生と向かい合わせに座り、話しを聞く。

    すると、先生の口からとんでもない事を告げられる。私は、先生に少し待ってもらい慶太にスグ電話をした。

    『慶太――蒼が・・・・蒼がぁ――・・・ウウッ』『咲緒梨!!!どないしてん?!!!落ち着け!!!』『ヒック―ヒック―グスンッ―・・・』『咲緒梨!!!蒼に何があったんかゆうてくれ!!!』『――ヒック――蒼――ヒック――風邪じゃないねん――グスンッ――・・・』『ぢゃあなんやねん?!!』

    2006-04-18 12:40:00
  • 69:



    『――ヒック――グスンッ―――蒼―ヒック――【癌】やねんて―――ヒック―グシュッ・・・・』

    2006-04-18 12:43:00
  • 70:

    『はっ――――嘘―やん―――――咲緒梨、今から会社出てスグそっち向かうから、待っとけ――――』慶太はそう言い電話を切った。

    私は体の力が抜け、床に座りこみただひたすら泣いていた。看護婦さんに手をかしてもらい、廊下のイスに座らせてもらった。慶太がスグに来てくれ、先生の所に再び話しを聞きにいく。

    2006-04-18 12:47:00
  • 71:

    『今からゆう事は、非常にショックな事だとは思いますが、ちゃんと聞いて下さい。お子さんの頭に、腫瘍が見つかりました。それも、かなり大きいもです――・・・。』私と慶太は、頭が真っ白になった。

    それでも、先生は話し続ける。『大丈夫ですか??――話しを続けますね。お子さんは――・・・』先生から軽く話しを聞き、専門の病院を紹介するから、そっちへ変わった方がいいと言われ、明日蒼はその病院に転院する事になった。

    『ありがとうございました。』と先生に言い、廊下へでた。私と慶太は、廊下のイスに座り、涙を流していた。涙はとまらない――・・・

    2006-04-18 12:52:00
  • 72:

    私は蒼が寂しがっているんぢゃないかと心配になり、私と慶太は涙を拭き、必死に笑顔をつくりながら蒼のもとへと戻った。

    蒼はアンパンマンの人形を抱いて看護婦さんと一緒にテレビを見ていた。私は看護婦さんにお礼を言い、看護婦さんは出て行った。

    私は蒼に近寄り、蒼を抱きしめた。涙は流してはいけないと思い、必死に堪え蒼の頭を撫でながら抱きしめた。蒼はテレビを見たさに嫌がったが、私は離す事なくひたすら蒼を抱きしめていた。慶太も、後ろから私と蒼を抱きしめるように、きつく抱きしめてきた。

    2006-04-18 12:57:00
  • 73:

    私は信じたくなかった。蒼が癌だなんて――嘘だと思いたかった――・・・

    【お願いだから、今すぐ誰か嘘だと言って!!!蒼は癌なんかぢゃないって――・・・ただの風邪だと――誰か――言って―――・・・】

    ひたすら心で叫んでいた。

    2006-04-18 13:02:00
  • 74:

    少し休憩します?


    一昨日の分も含めて>>41-71までです?

    2006-04-18 13:06:00
  • 75:

    私と慶太は、面会時間がくるまで蒼と一緒にいた。晩ご飯の時間になり、蒼の体もありお粥だった。

    『蒼〜☆マンマだよ〜☆アーン――・・・』私は蒼の口にお粥を運んだ。だけど、蒼はお粥を食べようとしない。蒼は、病院のご飯が嫌いみたいだ。私は少しだけお粥を食べ『わ〜、おいしい―☆』と言いながら、蒼を見る。すると、蒼はお粥をほしがってき再び蒼の口にお粥を運ぶと、食べてくれた。蒼は少しずつゆっくりと食べていた。前の蒼だったら、元気よくご飯を食べ、口いっぱいにつめこんでいたのに、今の蒼は元気は元気だが、前までの元気はない。お粥を食べている蒼を見て、改めて感じた。

    私は堪えきれなくなり、スプーンを持つ手が震える。すると、慶太に見透かされ、手を握ってくれ『ママは駄目やね〜☆蒼、パパが食べさせてあげるから、パパと一緒に食べような〜☆』と言い、私に気遣ってくれ交代してくれた。私は走ってお手洗いにいき、必死に堪えていた涙が溢れ出てきた。

    2006-04-18 15:24:00
  • 76:

    前までの元気がなくなった蒼。痩せきった蒼。

    そんな蒼を見て、私はたまらなかった。どうしてあんな小さい子が、こんな事にならなきゃいけないのか。どうして蒼なのか。

    変わってやれない事が、悔しくて悔しくてたまらなく、涙がとまらなかった。

    2006-04-18 15:33:00
  • 77:

    こんな事をしている間に、時間は過ぎていく。涙を拭い、蒼の病室へと小走りで戻る。

    蒼はすでにお粥を食べ終わっており、慶太と一緒にアンパンマンのおもちゃで遊んでいた。

    『蒼〜☆ごめんね〜☆』私はそう言い、蒼に近寄る。すると蒼が『マーマ☆抱っこー!!!抱っこー!!!』と言ってきたのだ。愛しすぎる蒼。私はスグさま蒼を抱き上げ『蒼はホンマ甘えんぼさんやね〜―☆』と言い、蒼のほっぺに自分のほっぺを重ねた。蒼は喜び、私のほっぺをペンペンとたたく。『蒼〜☆もっとやったれ〜☆こんな弱虫さんなママにおしおきしてやれ☆』と慶太がゆう。すると慶太の言葉がわかったのか、蒼はひたすら私のほっぺをたたく。そうやってじゃれあっていたら、面会の終わりの時間がきた。

    2006-04-18 15:44:00
  • 78:

    私は看護婦さんに無理を言って、蒼を抱っこしながらあやし、寝かせた。そっと蒼をベッドへ寝かし、蒼に『また明日ね☆おやすみ、蒼☆』と小声で言い、看護婦さんにお礼を言って病院を後にし、私達は帰った。

    明日蒼は違う病院へ転院する。転院先の病院は《脊髄》《脳》《神経》などしか扱わない専門の病院らしい。その為、支度などしなければいけない故、私達は早めに寝る事にした。やっぱり蒼のいない家は淋しすぎる。そう思いながら、眠りについた。

    翌日、早めに起きて、蒼の転院の為の支度をし、少し早く家を出て病院に向かった。

    2006-04-18 16:01:00
  • 79:

    病院に着き蒼の病室へ行くと、蒼はまだ寝ていた。起こさないように、静かに蒼の荷物をまとめる。すると『ウワーーーーーーン!!!!』と蒼が泣きながら目を覚ました。

    『蒼〜☆起きたん☆おはよ☆―ほら、泣かないの☆』私は蒼を抱き上げ言った。蒼はスグに泣きやんだが、少しご機嫌ななめのようだ。『蒼〜☆おはよう☆―――後は俺がやるから、咲緒梨は蒼についてやってて☆』と慶太が言ってくれ、慶太に任せた。

    支度ができて、なんやかんやと済ませ先生や看護婦さんにお礼を言って、病院を後にし転院先の病院へと車で向かった。

    2006-04-18 16:09:00
  • 80:

    新しい病院に着き、受け付けで手続きを済ませ病室へ案内される。

    病室へ着き、なんやかんやしていると『こんにちは☆初めまして☆蒼ちゃんの担当をさせてもらいます、松永と言います☆――こんにちは、蒼ちゃん☆これから、よろしくね☆』と、担当の先生がきた。『あ、初めまして。柳 蒼の母と父です。これから、よろしくお願いいたします。』と挨拶をすると『来て頂いてスグあれなんですが、お話しを――・・・』と言われ、看護婦さんもいたので蒼を看護婦にまかせて行こうとしたら『お母さんははずされておいた方がよろしいかと――・・・』と先生が気遣ってくれたが『いえ、私の娘ですので私も一緒にいきます。』と言い、私達は先生についていった。

    ある部屋に入ると、また違う先生と看護婦さんが2人ぐらいいた。『早速ですが、お子さんの今の状況は――もうおわかりですね??腫瘍の事ですが、もし悪性なら20年以上生きた方はいません。5年以上の生存確率も低いです。』先生から、いきなりキツイ事を言われた。蒼の腫瘍は、手術で摘出し残った腫瘍は放射線治療で小さくしていくとの事。その後も色々と話しをされ、

    2006-04-18 16:28:00
  • 81:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 82:

    色々と説明を聞き、先生が最後に『質問などありませんか??』と聞いてき『今の先生の判断では、蒼の腫瘍は良性なのか悪性なのか、どっちなんでしょうか??』親ならきかなければいけない事を聞く。先生はスグに『―まず間違いなく【悪性】でしょう――・・・』と言われ『5年の生存率もかなり低いかと――・・・』とまで言われた。

    蒼の手術は『火曜日にします。』と言われた。後、5日後だ。とりあえず話しは終わり、明日また詳しい話しがあると言われ先生方におじきをして部屋を出た。

    蒼は5年ももたない。悪性の腫瘍。私の頭は真っ白になった。どうしていいかわからなかった。でも、この時はなぜか涙がでなかった。あまりにも衝撃的すぎて、うけとめる事ができなかった。

    2006-04-18 16:39:00
  • 83:

    用事があるので申し訳ないですが、中断しますm(__;)mまた夜にでも、更新しにきます?


    >>73-79?

    2006-04-18 16:46:00
  • 84:

    『咲緒梨、大丈夫か??』慶太が言い『―――何で??―――何で蒼なん??』気のぬけた言い方で私は言う。慶太は黙った。慶太もきっと同じ事を思っていただろう。

    蒼の今おかされている病気。それは――・・・

      ――【小児癌】――

    2006-04-18 18:42:00
  • 85:

    それも、悪性。どうしてもっと早くに気付いてやれなかったんだろう。どうして蒼が体調くずした時に、精密検査をしなかったんだろう。

    私は、蒼に申し訳なさすぎて自分を憎んだ。親として情けない。

    そんな気持ちでいっぱいだった。

    2006-04-18 18:49:00
  • 86:

    『咲緒梨――・・・蒼のとこに戻ろう。寂しがってる。』慶太にそう言われ、急いで蒼の病室へ戻った。

    病室に戻ると、蒼はお昼寝をしていた。看護婦さんも、ついていてくれた。

    『すいません――・・・ついていてくださって、どうもありがとうございました。』とゆうと『いいえ☆蒼ちゃんは本当に元気で可愛いお子さんですね☆』と看護婦さんは言ってくれ『ありがとうございます。』とゆうと、看護婦さんは仕事に戻っていった。

    2006-04-18 18:55:00
  • 87:

    蒼は、いつも持ち歩いている大好きなアンパンマンのお人形を持って寝ていた。

    そんな蒼を見ながら、私はマイナスな事ばかり考えていた。

    【蒼がこのまま起きなかったらどうしよう。蒼が死んぢゃったらどうしよう。蒼がいないと、生きていけない。】

    2006-04-18 18:59:00
  • 88:

    『咲緒梨、いらん事は一切考えるな。現に蒼は元気やん。だから、アホな事は考えるな。』慶太にそう言われた。でも、私は不安で不安でたまらなく、マイナスな方ばかりへと考えていた。

    蒼は、夕方ぐらいまで寝ていた。蒼の前だけでは、元気をださなくちゃと思い、必死に笑顔をつくる。

    『蒼、いっぱい寝たな〜☆夜寝られへんのちゃうか〜??☆』と私がゆうと『抱っこ抱っこー!!』と、蒼がグズりだした。『しゃあないな〜☆たまにはパパが抱っこしたろ☆』と慶太は言い蒼を抱き上げようとした。だが蒼は『やぁーーーー!!!パパやぁーーー!!マーマ、抱っこぉ〜!!!――フェーン』と泣きだしはじめたのだ。『はいはい☆泣かないの☆』と私は言いながら、蒼を抱き上げた。

    2006-04-18 19:09:00
  • 89:

    蒼はしばらくして、泣きやんだ。『パパがそんなに嫌なんかよ〜、蒼〜――・・・』慶太は少し悲しそうな顔をしながら、笑って言った。蒼は、あまりわかっていなかった。

    しばらくし、看護婦さんがご飯を運んできてくれた。今日も一緒に食べた。だが、蒼は少し吐いた。小さな蒼の背中をさすってあげる。吐き終わると、蒼は元気がなくなり横になった。しんどいのだろうと思い、トントンしてあげ寝かせてあげようと思った。

    中々寝なかったが、蒼の頭を撫でたりしながらトントンし続けていたら、蒼は寝たのだ。私達は、明日もある為この日は少し早く帰った。

    2006-04-18 19:20:00
  • 90:

    翌日。私達は蒼の為にお菓子を買って、朝から病院へ行き蒼の病室に行った。蒼は起きていて、お母さんと一緒を見ていた。

    『蒼〜☆おはよう☆』と私は声をかけた。だが蒼はテレビに夢中で、私達の方には見向きもしない。『蒼の大好きなアンパンマンのお菓子かってきてるんやけどな〜――☆』とゆうと『アンパンマン☆アンパンマン☆』と言って、いきなりこっちに夢中になりだした。

    2006-04-18 19:49:00
  • 91:

    『あ〜、やっとこっち向いてくれた〜☆』と私がゆうと『アンパンマン☆アンパンマン〜!!☆』と、蒼はお菓子ばかりに夢中になっていた。『もぅ〜☆ママ達も相手しろ〜☆』『キャハハハハハハ☆』私はそう言って、蒼をこちょばした。慶太も混じり朝からジャレていた。

    しばらくして『おはようございます☆――蒼ちゃん、おはよう☆元気そうだね〜☆』担当の先生がきた。『おはようございます。』私と慶太も挨拶する。『昨日の話しの続きがあるので、少しよろしいでしょうか??』と先生に言われ『すいません。蒼お願いします。』と看護婦さんにお願いし、私達は先生についていく。

    2006-04-18 21:00:00
  • 92:

    昨日と同じ部屋に通された。先生から蒼の脳のレントゲンなどを見せられ、病気のことを昨日より詳しく説明された。

    蒼の今の状況はかなりよくない。蒼の小さな脳には、考えられないぐらいの大きい腫瘍があった。それを見て、私達はあまりの衝撃的な現実に信じられなかった。先生からの話しは終わり、部屋を後にする。

    私達は、ショックすぎて放心状態のまま蒼の病室へ戻る。蒼はキャッキャ言いながら、看護婦さんとテレビを見ていた。看護婦さんにお礼を言い、病室を出ていった。蒼の前では絶対に泣かない。絶対泣かないときめたのに、そんな蒼を見ていたら涙が勝手に溢れでてきてとまらなかった。

    2006-04-18 21:26:00
  • 93:

    何で蒼なのか。考えれば考える程涙は止まらない。

    蒼の為だったら私の命なんかいらないのに。ひたすらそう思っていた。

    私達がそう落ち込んでいると、同じ病室の子の親から言われた。

    2006-04-18 21:32:00
  • 94:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 95:

    その同じ病室の子の親から、渇をいれられた。その言葉が凄く心にきた。

    【そうや。私や慶太が信じてあげな誰が信じてあげるんや!!!蒼は絶対に助かる!!!】必死にそう思い信じた。

    私と慶太は、親などに連絡をし、蒼の病気の事を告げた。

    2006-04-18 21:42:00
  • 96:

    私と慶太は、蒼の手術は必ず成功すると、ひたすら信じていた。みかけや上辺じゃなく、本当に心の底から信じていた。蒼は絶対に助かる。

    それから、私の親や慶太の親がお見舞いに来てくれた。蒼は喜び、遊んでもらったりしていた。

    蒼は点滴などをうたれたりして、痛いはずなのにご機嫌さんだった。点滴の針なども痛いだろうけど、きっとそれよりも体の方がしんどいのであろう。そんな事を思うと、凄く胸が痛かった。

    2006-04-18 21:49:00
  • 97:

    蒼は、手術をする為に髪を切られてしまった。あんなに可愛らしかった蒼の髪の毛は、なくなりクリクリの坊主頭になってしまった。

    【でも、大丈夫だよ蒼。どんな姿の蒼でも、世界一蒼が可愛いよ。】

    手術をしたら、しばらく蒼を抱っこできないから、私と慶太はいっぱい蒼を抱っこしたり、膝に蒼をのせて一緒にテレビをみたりしてすごした。

    2006-04-18 21:53:00
  • 98:

    日々が過ぎるのは早く、とうとう明日、蒼の手術の日がきた。

    私と慶太は明日蒼の手術とゆう事で、いっぱい蒼と遊び、蒼と一時も離れず過ごした。

    【そのおかげで、蒼はお昼寝ができひんかったね。ごめんね、蒼。今日だけでいいから、ママとパパの我儘を許してね――・・・】

    2006-04-18 22:00:00
  • 99:

    蒼といっぱい過ごし、寂しいし離れたくなかったけど、面会の時間が終わってしまい『蒼、明日も朝一で来るからね☆それまで、良い子にしててね☆』と私がゆうと『そんな事言われなくても、蒼は良い子だよな☆ママはおバカさんやね、蒼☆』慶太がそう言った。なぜか涙がでそうになり、必死に堪えた。

    『じゃあ蒼、また明日来るからゆっくり寝るねんで☆』と私は言い、看護婦さんと蒼に手をふられながら私達は家に帰った。

    2006-04-18 22:03:00
  • 100:

    私達は、《千羽鶴》を織る事にし帰り道に折り紙を大量購入して、家に帰った。

    【蒼は必ず助かる。絶対に助かる。】そう祈りを込めて一生懸命織っていた。

    するとインターホンがなった。誰だと思いでると『こんばんは――・・・』そこには、真樹の姿があった。私は真樹にも蒼の事を言っていたのだ。

    2006-04-18 22:08:00
  • 101:

    『ごめんね、突然来ちゃって――・・・』『ううん!!どうしたん??』『何か力になれないかと思って――・・・』真樹は突然くるなりそう言いだした。

    『ありがとう――・・・今ちょうど慶太と鶴を織ってるとこやねん!!!一緒に織ってくれたら、蒼もきっと喜ぶよ☆』と私がゆうと真樹は『一緒に織ってもいいん?!!』『もちろん☆』とゆうと『じゅあ、蒼ちゃんの為にいっぱい織ってあげなあかんね☆』と、涙ながらに言い一緒に織ってくれた。

    2006-04-18 22:14:00
  • 102:

    私達は朝まで寝ずに織った。でも、千羽までいかず途中までだが支度をして鶴を車にのせた。

    『蒼ちゃんによろしくね☆早く退院して、また潤と遊ぼうねって伝えて☆潤寂しがってるから☆』と、半分泣きながら真樹がゆう。『わかった☆必ず蒼に伝えるね☆真樹――本当にありがとね☆』『――何ゆうてんのよ☆こんなんしかしてあげる事ないけど、あたしも祈ってるから!!!必ず蒼ちゃんが元気に帰ってきて、また潤と遊んでくれる事を―☆』真樹のその言葉が、凄く嬉しかった。

    2006-04-18 22:21:00
  • 103:

    『ありがとう、真樹――じゃあ行ってきます☆』私はそう言い、真樹に見送られながら病院へと向かった。

    病室に行くと、蒼はもうすでに起きていた。『おはようございます☆蒼ちゃんもう起きてお待ちですよ☆』看護婦さんにそう言われ、蒼のもとへ行く。『蒼☆おはよ☆もう起きてたん?!!☆』と私がゆうと、蒼は私達の顔を見るなり大喜びしはしゃぎだした。こんなに元気なのに、本当に癌なのだろうか。本当は違う病気なんじゃないかと、私は現実拒否をしていた。慶太はそれを見透かしたのか『咲緒梨、頑張ろう』と言ってくれた。

    【そうやんな。私達がしっかりしやなあかんねんな。】そう思い、蒼の手術の時間まで3人で過ごした。慶太は、蒼のベッドに靴を脱いでのり、あぐらをかいてその間に蒼を座らして、蒼はアンパンマンのお人形を抱きながら3人でお母さんと一緒を見ていた。

    2006-04-18 22:27:00
  • 104:

    蒼は踊りが凄く上手で、今は踊る事はできないが、手だけ一生懸命ふったりしていた。そんな蒼を見て私と慶太も、蒼と一緒にやっていた。

    蒼の手術の時間がきて、蒼は術着に着替えさせられた。そして看護婦さんから『手術室まで、抱っこしていってくださってもいいですよ☆』と言ってくれ私は、手術室まで蒼を抱っこしていった。

    2006-04-18 22:31:00
  • 105:

    エレベーターに乗り、手術室のある階へ着いた。エレベーターから降り、手術室まで歩く。

    私は蒼を離したくなくて、ゆっくりゆっくりと歩いた。でも、スグに手術室の前に着き、扉が開きそこには先生が待っていてくれた。

    先生は、優しい笑顔でむかえてくれ、お願いしますと気持ちを込めておじぎをし、蒼を先生にゆだねた。すると、私から蒼が離れた瞬間『フエーーーン!!!!マーマー!!!!マーマー!!!!ウワーン!!!』と泣き出し、嫌がりだしたのだ。もう涙がでそうでたまらなかった。『蒼!!!大丈夫だから!!!ママもパパも、いつでも蒼の傍にいるからね!!!』と言い、蒼は先生と手術室の中へと入っていき、蒼の姿が見えなくなった。

    2006-04-18 22:36:00
  • 106:

    しばらくして、手術室のランプがついた。



    蒼の手術が始まったのだ。

    2006-04-18 22:38:00
  • 107:

    今日はココまでです?


    >>81-103?

    2006-04-18 22:42:00
  • 108:

    さえ

    実話ですか?
    ずっと読んでます!!
    頑張ってください★

    2006-04-19 07:58:00
  • 109:

    さぇさんへ☆
    初めましてですよね??☆読んでくださって、本当にありがとうございます☆大変申し訳ないのですが、もしあたしの前回の小説を知って頂けてたら、そちらにカキしてありますので、もし知って頂けてたらそちらにお願いして頂いてもよろしいでしょうか??(≧∩≦;)お手数をおかけして、大変申し訳ないです(´∩`)もし知って頂けてなければ、完結した後にお返事をさせて頂きますので、それまでお待ち頂いてもよろしいでしょうか??(≧∩≦;)本当に申し訳ありません(´∩`)また暇などがありましたら、覗きにきてやって下さい☆本当に読んで頂いて、ありがとうございます☆

    2006-04-20 09:41:00
  • 110:

    蒼の手術が始まってまだそんな経ってない時に、私の親と慶太の親が来てくれた。

    親達は不安そうな顔をしていた。私は親達に『何でそんな顔をしてるの??蒼は絶対に助かるから!!!だからそんな顔せんといて!!!蒼が不安がるやんか!!!』と言った。すると親達は、不安そうな顔つきから『――そうやんね―――そうや!!!蒼は絶対に助かる!!!その為に今蒼は頑張ってるんやもんね!!!ごめんね――!!!』と言いながら、力強い顔つきになった。

    私達は蒼の手術が終わるまで、ICUに入る為の待合室みたいな所で蒼を待ち、皆で織りきれていない《千羽鶴》を【蒼は絶対に助かる】と祈りをこめて、織っていた。

    2006-04-20 09:45:00
  • 111:

    何時間経っただろう――・・・私は窓から、ふと空を見上げた。今日の空は、蒼が初めて空を好きになってくれた時のように、気持ちよく晴れていた。

    【キレイな青空――・・・まるで、蒼みたい―――空も蒼の事を応援してくれているのかなぁ――・・・お願い―――蒼を、そっちに連れていかないでね――・・・】と思いながら、空を見上げていた。

    私達が、何時間も一生懸命鶴を織りながら蒼を待っていたら、ドアが開き蒼が出てきた。長い時間を経て、蒼の手術が終わったのだ。

    2006-04-20 09:51:00
  • 112:

    蒼はICUに運ばれた。『蒼!!!―――よく頑張ったね―☆もう寂しくないからね―☆ママやパパ、それにおじいちゃんおばあちゃん達もきてくれて、皆ずっと蒼の傍にいるからね―☆』と私は窓ごしに、麻酔が効いて眠っている蒼に話しかけた。

    『先生――!!!蒼の手術は―――・・・』慶太が先生に聞いた。『とりあえず、できるだけの事はしつくしました。ですが、腫瘍がでかく、蒼ちゃんは体力も低下しており、腫瘍は全て取り除く事ができませんでした――・・・ですが、最善の手はつくしました。これから、放射線治療で残っている腫瘍を小さくしていき、皆さんで頑張っていきましょう!!!』と先生に言われた。

    2006-04-20 10:01:00
  • 113:

    『先生――本当にありがとうございました――・・・』私達は頭をさげ、そう言い蒼のもとへといった。

    手術が終わった蒼をみて、私は涙がでた――・・・

    蒼の体には、いくつもの管がついていた。肩、鼻、胸などいっぱいついていた。こんな小さな体に、こんなにもの管が通されるなんて、私には堪えられがたい光景だった――・・・

    2006-04-20 10:06:00
  • 114:

    【蒼はちゃんと呼吸をしている――・・・小さな、少し弱い呼吸――それでも、蒼は必死に病気と闘い、一生懸命息をしているんだ!!!私がこんなんじゃ駄目だ!!!蒼も見ている。】

    私はそう思い、涙を拭い外からだが、蒼の傍にずっといて蒼の目が覚めるのを待っていた。

    2006-04-20 10:08:00
  • 115:

    蒼の手術が終わって、数時間がたった。蒼がやっと目を覚ましたのだ。

    『エェーーーーン!!!マーマー――!!!マーマー――!!!ウェーーーーン!!!』と弱い声で言いながら、蒼は涙を流しながら泣きだしたのだ。『お母さん――・・・☆』と優しく笑った看護婦さんに言われ、ばい菌が入らないよう体全体を消毒し、服を渡されその服を着て、帽子、マスクをして蒼の傍にいった。

    2006-04-20 10:40:00
  • 116:

    『蒼〜☆よう頑張ったな〜―☆痛いねんな??可哀相に――・・・ごめんな―――蒼の変わりになってやれる事も、蒼を抱っこしてあげる事もできひんで――・・・』私はそう言いながら、蒼の手を握り涙を流した。泣いてはいけないとわかっていても、堪えられず勝手に涙がでてくる。

    後ろには、慶太と親達がいる。『そうや―・・・☆蒼☆おばあちゃんやおじいちゃん達が来てくれてんで――!!!☆蒼の可愛い可愛い顔を見にきてくれたんやで☆良かったな〜☆』と私は言い、親達と慶太を前にいかせ、私は後ろにさがった。

    『蒼〜☆おばあちゃん達やで〜☆少し久しぶりやね〜☆相変わらず蒼は可愛いな〜☆――おばあちゃん達も、蒼の変わりになってやれなくて、ごめんな〜――・・・蒼はまだまだこれからがあるのに、こんな苦しい思いしてな〜――・・・ホンマごめんやで〜、蒼――・・・』と言いながら、親達も涙を流していた。

    2006-04-20 11:00:00
  • 117:

    『蒼〜☆パパやぞ〜☆良かったな〜、ばあちゃんやじいちゃん達に来てもらえて〜☆蒼☆皆がおるから、大丈夫やで☆蒼は一人やないし、寂しい思いなんかさせへんからな――☆』慶太も、泣きながら蒼に話しかける。それでも『ウワーーーーン!!!ウワーーーーン!!!マーマー!!!マーマー!!!』と、力のない声で泣きながら蒼が言う。そんな蒼を見て、余計に涙がでる。

    蒼に何にもしてやれない。抱っこしてやる事も、蒼の変わりになってやる事もできない。そんな我が子を前にして、何もしてやれない親は辛すぎる。蒼の方が、何十倍、何千倍と辛くて苦しいのに、何で親の私は何にもしてあげられないんだろう――・・・どうして、愛しい我が子の変わりになってやれる事ができないのか――・・・こんな小さい蒼を見て、悔しくて悔しくてやりきれない思いでいっぱいだった。

    2006-04-20 11:04:00
  • 118:

    せめて、蒼を抱っこさせてほしい!!!蒼を抱っこして、蒼を安心させてやりたい!!!――今の私には、そんな事しか蒼にしてやれる事がないのだ。

    でも、してあげる事ができない――・・・ただただ、蒼の手を握ってやれる事しかできない――・・・

    だから私は、出なくちゃいけない時まで、蒼の小さな小さな手を優しくずっと握っていた。少しでも蒼の不安を取り除きたくて、少しでも蒼の温もりを感じていたかった――・・・

    2006-04-20 11:08:00
  • 119:

    蒼は、しばらくしてから寝てしまった。その方がいいだろう。

    起きていたら、痛くて苦しいだろうから――・・・

    蒼が寝てる間も、ずっと手を握っていた。手を握りながら、私は考えていた。

    2006-04-20 11:46:00
  • 120:

    【蒼??今蒼は何の夢をみているの―??お空の夢―??蒼は、ママと一緒でお空が大好きだもんね――☆でも、絶対にお空に行ったら駄目やからね!!!蒼がお空に行こうとしたら、ママ何が何でも蒼をお空に行かせない様に、蒼の手を強く握って絶対に離さないから!!!そしたら、お空に行く事はないでしょ??蒼は、ずっとママとパパと一緒だからね☆蒼を一人なんかには絶対させないから!!!】

    2006-04-20 11:49:00
  • 121:

    そう思いながら蒼の手を握り締め、蒼の顔を眺めていた。慶太も、私の手の上から握り締めていた。親達は、少し涙を流しながら見守っていてくれた。

    部屋を出なくてはいけない時間になってしまい、私と慶太は『蒼☆ママとパパはずっと蒼の傍にいるから、安心してね☆蒼は一人じゃないよ??☆』と言い、親達は『蒼☆また明日来るからね☆寂しいけど、おばあちゃん達我慢するから――☆だから、蒼も頑張るんやで☆』と言い、部屋を後にした。

    私と慶太は、親達を見送る為エレベーターまで一緒に行った。『もういいよ!!!それより、早く蒼のとこに行ってあげ!!!蒼、寂しがってんで!!』と言ってくれ『うん――ありがとう――☆また、明日来てやってね☆蒼、凄く喜ぶから――☆じゃあ、気ぃつけて☆』と言い、親達は帰っていった。私と慶太は、蒼の部屋のとこまで戻った。もう今日は部屋に入る事はできないから、外で窓から蒼をずっと見守っていた。

    2006-04-20 11:52:00
  • 122:

    私達は、蒼の部屋の隣の部屋に寝かせてもらえるようにしてもらった。だけど、夜になっても、深夜になっても、私と慶太は寝る事なく蒼を見守っていた。蒼が起きて寂しくないように、蒼が一人にならないように、外から蒼の傍にいた。

    気がつくと外は朝になっていた。『咲緒梨、少し寝ろ――体がもたへんで??俺がいるから!!!』と、慶太が気遣ってくれた。『いいの――寝ない。私の体なんてどうって事ない!!!蒼に比べたら、どうって事ないよ!!!今私が限界やったら、蒼はそれどころやないねんで?!!それに、蒼が目が覚めた時どないするん??蒼、可哀相やんか!!!寂しい思いさしてしまうやん!!!私は、蒼の傍におるってゆうてん!!!だから、ここにおる!!!』そう慶太に言い返したら『――そうやんな――・・・ごめんな、咲緒梨――・・・』と、寂しげな顔をして言ってきた。『―慶太、頑張ろう!!!蒼と一緒に、私達も頑張ろう!!!』と言い、慶太は無言で頷いた。

    それから私達は何も口にする事なく、ひたすら蒼の目が覚めるの待ち続けた。

    2006-04-20 12:20:00
  • 123:



      ?>>106-120?

    2006-04-20 12:22:00
  • 124:

    お昼頃、親達が来てくれた。蒼も待ってたんかな??親達が来たと同時に、蒼も目が覚めた。

    『蒼ちゃん、目が覚められましたよ☆』と看護婦さんに告げられ、急いで消毒室みたいなとこにいき、服を着て蒼の傍に行った。『蒼〜☆おはよ〜☆目ぇ覚めた〜??☆』と蒼に話しかける。蒼は、笑顔で手を弱々しくあげていた。すぐさま、私は蒼の手をとった。『どうしたん、蒼??なんか言いたいん??それとも、苦しいん??』私は話しかけるが、蒼は何も言わず笑顔のまま私の手を軽く握る。

    私がわかってあげられたら、どんなにいいだろう――・・・わかってあげられない事が辛い――・・・

    すると『蒼ちゃん目が覚めましたか☆』そう言いながら、先生が来た。

    2006-04-20 15:05:00
  • 125:



    すると『蒼ちゃん目が覚めましたか☆』そう言いながら、先生が来た。

    2006-04-20 15:07:00
  • 126:

    『先生!!!蒼は大丈夫なんですか?!!何にも喋らないんです!!!』すると先生は『お母さん、大丈夫ですよ☆今喋れなくて、当たり前です。昨日の今日ですから――・・・ですから、お母さん達が傍にいて蒼ちゃんを支えてあげてください―☆』と言われ、先生は蒼の容態や色々と見て『明日から食事をとる事ができるでしょう☆蒼ちゃんの好きな物を買ってきてあげたり、持ってきてあげたりしたら、蒼ちゃんもきっと喜ぶと思いますよ☆』先生はそう言った。

    『先生、お人形とか持ってきてはいけないですか?!!蒼が大好きなお人形があるんです!!!』と私が聞くと『もちろんいいですよ☆持ってきてあげて下さい☆』と許可がおり『ありがとうございます!!!』私はお礼を言い、先生は次の患者さんのとこにいった。

    2006-04-20 15:10:00
  • 127:

    私達はずっと蒼の傍にいて、蒼にいっぱい話しかけていた。

    今は、蒼は喋る事はできないけど、私達が喋りかけてると蒼は嬉しそうにしていたのだ。蒼の笑顔は絶える事はなかった。

    私や慶太や親達も、蒼のそんな顔を見ていると嬉しくて嬉しくて、いっぱい喋りかけたり色んな動作をしてみたりと、色々して蒼の笑顔を絶やさなかった。

    2006-04-20 15:13:00
  • 128:

    私達には、蒼の笑顔が一番の元気の源だった。私達が蒼を励まし、勇気づけてあげなくちゃいけないのに、逆に私達が蒼に勇気づけられていた。


    【ごめんね、蒼――こんな泣き虫で頼りなくて弱い親で――・・・でも、ママ達蒼の為に頑張るからね!!だから、蒼も病気なんかに負けないでね――・・・】

    2006-04-20 15:15:00
  • 129:

    ずっと起きていたらしんどくて可哀相だと思い、蒼を寝かせてあげた。

    蒼の寝顔は、本当に天使のようだ――・・・蒼が、私達の子供で本当に良かった。

    【蒼は、ママ達が絶対に守ってあげるからね――・・・】

    2006-04-20 15:17:00
  • 130:

    夕方になり、離れたくなかったけど帰らなくちゃいけなくて、蒼に『また明日ね☆明日は、蒼の大好きなアンパンマンのお人形と、アンパンマンのお菓子買ってくるからね☆楽しみにしててね☆――おやすみ☆』寝ている蒼にそう呟き、私達は蒼の部屋を出た。

    親達と病院の外で別れ、私達も家に帰った。

    2006-04-20 15:20:00
  • 131:

    家に帰り、蒼のおもちゃなどをカバンにつめていた。

    すると、1枚の写真がでてきた。その写真に写っていたのは――・・・

    産まれたばかりの、蒼の写真だった。おもちゃをつめている私の手は、とまった。その蒼の写真を眺めていた――・・・

    2006-04-20 15:22:00
  • 132:

    【産まれたばかりの蒼――懐かしいな〜――☆お猿さんみたい、蒼―☆蒼は、産まれた時から凄く元気な子だったもんな〜☆なのに、今は元気ないんやもんな〜――☆――――――・・・神様―――お願い―――私の命はいらないから―――前みたいな、元気な蒼を返して下さい―――お願い―――蒼から、笑顔と元気をとりあげないで―――・・・】


    私は、蒼の赤ちゃんの時の写真を見つめ、泣きながら神様にお願いした――・・・

    2006-04-20 15:26:00
  • 133:

    次の日、私は少し目を腫らしながら病院にいった。【昨日少し泣きすぎちゃったかな――・・・】そんな事を思いながら、蒼の病室へと向かう。

    蒼の部屋の前に着くと先生がいて『おはようございます☆蒼ちゃんはまだ寝てます―☆ほんと可愛いですね、蒼ちゃんは☆』と先生に言われた。蒼は、前の病院の時から人気者になっていて、ここの病院でも人気者になったいた。

    『先生、蒼の容態は――・・・』私が聞くと『大丈夫です☆落ち着いています☆』と言われた。私は一安心した。『とりあえず、様子を見ていきましょう☆回復にむけて、頑張っていきましょうね☆』と先生は言った。

    2006-04-20 17:05:00
  • 134:

    私はこの時、先生から勉強させられた。

    先生は、私達、親が我が子の事で凄く不安になっているのを、言葉一つで安心させてくれる。もちろん、治療など色々としてくれ、私達の助けとなってくれ、最善の手をつくし蒼の助けになってくれる。でも、言葉一つで安心させるなんて、凄いと思った。なのに、私ときたら、蒼に泣き顔や不安そうな顔ばかりみせている。蒼に安心させてあげれてない。どこまで情けない親なんだと、先生に気付かさせてもらった。

    【蒼が助かると心から信じ、蒼を守ると蒼に約束したのに、こんなんでどうする!!!私が変わらないと、蒼の容態も変わらない!!!ごめんね、蒼――本当に、ママ情けなさすぎやね!!!ママ、変わるから!!!蒼を助けて、蒼を不安なんかにさせないから!!!】私は、この日を堺に強く心に誓い、蒼をなにがなんでも不安にさせないと決めた。

    2006-04-20 17:09:00
  • 135:

    私は除菌をし蒼のもとへといった。慶太は、今日から仕事へ行った。『蒼に何かあったら、スグに連絡して!!!』それだけ言っていた。

    部屋にはいると、蒼がちょうど起きた。『蒼☆起こしちゃった〜??☆ごめんね〜!!!☆おはよっ☆』と言いながら、蒼に近寄り手を握った。『マーマ――・・・』蒼が手術を終わってから初めて弱々しく喋ったのだ。『どうしたん、蒼?!!!何?!!ママはここやで?!!』私は必死に蒼に喋りかけた。『マーマ――・・・マーマ――!!!』蒼は私を呼ぶなり、笑顔で左手もさしのべてきたのだ。『蒼!!!どっか痛いん?!!どうした?!!☆』私も必死に喋りかけ、左手も握ってあげる。『抱っこー――・・・☆』蒼は抱っこをしてほしくて、手をさしのべていたのだ。

    私は、蒼を抱っこしてあげたくてたまらなかった。前なら『仕方ないな〜☆甘えんぼの蒼はいつまでも、お子ちゃまやな〜☆』などと言い、抱っこをしてあげていた。でも、今はしてあげれない。

    2006-04-20 17:18:00
  • 136:

    手術が終わって間もないし、それに蒼の命を繋げているたくさんの管があるから――・・・

    どうしても抱っこしてあげたいのに、蒼が私に求めていてくれてるのに、私はこたえてやれない。溢れでそうな涙をグッと堪え『蒼☆ママもね、蒼を抱っこしてあげたくてたまらないんだよ??☆でもね、今おとなしくしていないと、蒼前みたいに遊べなくなっちゃうんだよ??☆だから、もう少し抱っこは我慢してね??☆』私は蒼にそう返事を返した。

    蒼はわかったのか次は『アンパンマン―・・・☆』と言ってきたのだ。私は、家から持ってきた蒼の大好きなアンパンマンのおもちゃや、お人形を蒼の手と横においてあげた。『アンパンマン☆』蒼は、アンパンマンのお人形を手にするなり、満面の笑顔になりアンパンマンのお人形を大事に握り締めていた。

    2006-04-20 17:21:00
  • 137:

    晩にまた更新できたら、更新します?



    >>122-134?

    2006-04-20 17:23:00
  • 138:

    私は、蒼がアンパンマンのお人形に夢中になっているなか、看護婦さんにあるお願い事をした。

    すると、先生からも許可がおりた。私は早速とりかかる。

    私は、蒼にしてやれる事がないから、せめてこれぐらいはと思い、蒼の体に通されてる管とベッドに、アンパンマンやらキティちゃんやら、女の子らしいシールをいっぱい色々と貼ったり、絵を描いたりしてあげた。

    蒼も喜んでいてくれた。嬉しかった。小さな事だけど、少しでも蒼の支えになれた事が本当に嬉しかった――・・・

    2006-04-20 19:55:00
  • 139:



    蒼も喜んでいてくれた。嬉しかった。小さな事だけど、少しでも蒼の支えになれた事が本当に嬉しかった――・・・

    2006-04-20 19:57:00
  • 140:

    お昼になり、蒼の手術が終わってからの初めての病院食がでた。

    でも、やっぱり体のせいか蒼は食べなかった。だからその分、管から栄養をおくっていた。

    『そうだ☆蒼☆ママね、蒼の大好きなアンパンマンのお菓子買ってきたんだよ〜☆』私はそう言い、カバンの中からアンパンマンのお菓子を取り出した。

    2006-04-20 20:00:00
  • 141:

    蒼に見せると『アンパンマン〜☆』目を輝かせながら、蒼は手を伸ばしていた。

    『待って☆蒼は、スグ全部食べてしまうから、ママが少しずつあげるな☆』そう言い、蒼にちょっとずつあげた。

    いつもなら、バクバク食べるのに、蒼はお菓子もあまり食べなかった。『おいしかったね〜☆また明日食べよな〜☆』と私は言い、カバンにしまった。

    2006-04-20 20:03:00
  • 142:

    蒼は、喋れるようにまではなったが、ちょっと無理をしたせいなのかお昼過ぎぐらいからしんどそうにしていた。

    『蒼☆少しネンネしよか☆ママがトントンしたる☆』そう言い、私は蒼にトントンしてあげ、蒼はお昼寝をした。

    蒼が寝てから、私は外に出て慶太に蒼が喋った事を報告した。慶太も凄く喜んでいて、仕事を早く片付けて、来るといっていた。病室の前に戻り、寝ている蒼を見つめていた。すると『お辛いでしょう――・・・』先生が話しかけてきた。

    2006-04-20 20:12:00
  • 143:

    『いいえ☆私達は全然です☆全く辛くないと言えば嘘になりますが、蒼に比べたらどうって事ないです☆』そう返した。

    『そうですね―・・・☆一番辛いのは、蒼ちゃんですもんね☆私にも、娘がいます――☆蒼ちゃんと同じ――嫌、蒼ちゃんより可愛いかな??☆ワラ 私の娘はもう小学生ですが、自分の娘もこうなってしまったら――って考えると、複雑です――・・・私達医者にも、限界があります――・・・でも、その限界があるからこそ最善の手をつくしたいのです!!!どんな患者さんでも同じです。蒼ちゃんは、こんな小さな時から、こんな辛く苦しい思いをしてまで、難病と闘っている――・・・私達も、そんな蒼ちゃんを助けたいんです!!!ですから、お母さん――何事にも負けず、蒼ちゃんが元気に退院する事を祈って、一緒に闘いましょう!!!こんなに素敵なご家族がいるんや――蒼ちゃんは絶対に回復します!!!☆一緒に蒼ちゃんを元気に退院させましょうね☆』先生は私を元気づけてくれた。本当に心の底から嬉しかった。先生もこんなに蒼の事をみてくれ、気にしてくれている。先生には本当に感謝した。

    【蒼!!!ママ達も一緒に、蒼と

    2006-04-20 20:17:00
  • 144:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 145:

    夕方になり、蒼も起きて私は急いで蒼の傍にいった。

    『蒼☆よく眠れた??☆』と声をかけた。蒼は、少し足をばたつかせていた。ちょっと、寝起きが悪いみたいだ。『蒼!!!☆だ〜め、そんなんしちゃあ!!!痛い痛いやで??』そうゆうと『ん゙〜!!!!抱っこ〜!!!』と、またグズりながら言い出したのだ。

    きっと、蒼は不安なんだろう、寂しいのだろうと思い、私は安心させようと蒼の手を握った。

    2006-04-20 20:39:00
  • 146:

    『蒼―☆大丈夫☆ママおるやろ??蒼をおいてどこにもいけへんよ??☆だって、蒼はママの可愛い可愛い娘やもん☆だから、ママはずっと蒼と一緒やし、離れへんよ☆』と言った。すると蒼は、笑いだした。

    私はなんとなく、言葉はわからなくても想いはちゃんと通じてるんかな??と思った。

    『蒼〜――☆』いきなり、慶太がきた。会社が終わって急いできたのだろう。少し息をきらしていた。

    2006-04-20 20:42:00
  • 147:

    『蒼〜☆喋れるようなったんか〜☆パパにも、蒼の声聞かせて☆』と慶太は言った。すると『パーパ☆パーパ☆』と、本当に喋ったのだ。

    『お〜☆蒼〜☆相変わらず可愛い声やな〜☆せやで〜☆パパやで〜☆蒼の為にな〜、パパ、アンパンマンのおもちゃ買ってきてんで〜☆――――じゃ〜ん☆』と言って、慶太はペンで描くと磁石??みたいなやつで描かれて、つまみを横にスライドしたら描いたやつが消せる、アンパンマンのお絵かきボードを買ってきたのだ。

    『蒼〜☆良かったな〜☆』と私がゆうと『アンパンマン☆アンパンマン☆』と言って、胸を弾ませそれに夢中になっていた。

    2006-04-20 20:56:00
  • 148:

    一生懸命何かを描いていた。描き終わり、私達に見せてきた。他の人が見たら何を描いたのかわからないが、私達にはわかった。

    『わかった〜☆アンパンマンだ〜☆』私がそうゆうと『アンパンマン〜☆』と、蒼は嬉しそうにしていた。蒼は、そのアンパンマンのボードがすっかり気に入ったみたいで、アンパンマンのお人形を足にのせてそのボードも離さず遊んでいた。

    蒼といる時間は過ぎるのが早く、看護婦さんが入ってき『そろそろ――・・・』と言われた。『蒼〜☆もうおネンネの時間やわ〜☆明日またいっぱい遊ぼうな☆』と言い、寝かせようとすると『やーーーーーーーーー!!!』と、ダダをこねてきた。『じゃあ、蒼は明日遊べなくてもいいん??ネンネせんかったら、明日遊ばれへんで??それでもいいん??』と私がゆうと『ネンネ☆』」と言い、寝転びだしたのだ。『蒼はホンマおりこうさんやなぁ〜☆良い子〜☆』と言いながら、いつもの様にトントンしてあげ、蒼は眠りについた。

    2006-04-20 21:06:00
  • 149:

    蒼が寝て、私達も家に帰る事にし、看護婦さんに『お願いします』と言い、病院を出て家に帰った。

    家に帰り着き、私はご飯を作り慶太と食べた。会話は蒼の事ばかり。『早く蒼が退院して、また一緒にご飯食べたいな☆』などと言いながら、ご飯を食べ終えた。後片付けをすまし私と慶太は、織りきれてない《千羽鶴》を織り始めた。【早く蒼が退院できますように】とか【蒼が早く良くなりますとうに】など想いを込めて、一羽ずつ織っていった。

    時間も遅くなり、慶太は明日も仕事だし私も蒼のとこに行く為、お風呂に入り私達は寝る事にした。

    2006-04-20 21:16:00
  • 150:

    次の日の朝、私は慶太を見送り、支度をして蒼のとこに行く。

    今日も朝から先生がいた。蒼は起きていて、先生にみてもらっていた。先生の診察が終わり、私も中に入る。『おはよ〜、蒼☆朝からご機嫌さんやな〜☆』蒼は、朝からご機嫌さんだったのだ。

    理由は、昨日慶太が買ってきてくれたアンパンマンのお絵描きボードのせい。看護婦さんの話しによると、蒼は肌身離さず早起きしてすでに遊んでいたらしい。

    2006-04-20 21:19:00
  • 151:

    『蒼〜!!!☆ちゃんと寝やなあかんやろ〜!!!もう〜――・・・☆』私が言ってる間も、蒼はニコニコしながらお絵描きをしていた。

    蒼は、何かに夢中になると人の話しを聞かない癖がある。これはきっと、慶太に似たのだろう。

    そんな蒼を見ながら、私もウキウキで蒼が描き終わるのを待っていた。『あい―☆』蒼はそう言い、私に見せてきた。『ん〜??☆何描いたん〜??☆』と言い、私は蒼の描いたのを見る。『蒼―――これ――・・・』

    2006-04-20 21:54:00
  • 152:

    『(ニィーーーーー☆)しょら☆』



    蒼は、ボードに《空》を描いていたのだ。

    2006-04-21 00:09:00
  • 153:

    なんとなくしかわからないが、太陽と雲を描いていたのだ。

    『しょら、しゅき〜☆しょら〜☆』と蒼が言う。私は、もう言葉にあらわす事ができない程、嬉しくて嬉しくて仕方がなくて、感動で涙がでた。

    『蒼〜―☆上手〜☆めちゃくちゃ上手やで〜☆』と私は、蒼を褒めた。蒼は、大喜びし、空を消してまた何かを描きだした。

    2006-04-21 00:11:00
  • 154:

    蒼は何回も描いては消し、描いては消しの繰り返しをして、その度に私に見せてくれていた。

    蒼は凄く嬉しそうに描いていた。蒼のこんなきイキイキとした表情を見るのは、手術をする前以来だ。そんな蒼を見ていて、私も凄く楽しかったし嬉しかった。

    そうやって蒼と過ごしていると、お昼になった。

    2006-04-21 00:16:00
  • 155:

    今日はココまでにします?


    >>136-151までは晩に更新した分です?

    >>106-151今日更新した分です?

    2006-04-21 00:24:00
  • 156:

    今日も、蒼の体の事もあってお昼はお粥だった。

    私は、蒼が食べる気がおこるように、一口食べて『蒼☆めっちゃおいしいで☆』とゆうと、蒼は笑顔で『あ〜ん☆』と言ったのだ。私は、スグに蒼の口にお粥をはこび、食べさせてあげた。

    最初は、笑顔で少しずつモグモグと食べていたが、5分もしないうちに食べなくなり、また吐いたのだ。

    2006-04-21 17:33:00
  • 157:

    私は、蒼の背中をさすってあげた。

    吐き終わった蒼は、凄くしんどそうな様子だった。本当は、しんどいはずなのに、それなのに蒼はスグに笑顔になり『マーマ―☆』と言って、私にアンパンマンのおもちゃを渡してきたのだ。

    遊んでほしさに――・・・

    2006-04-21 17:35:00
  • 158:

    蒼は、絶対にしんどそうな顔や、しんどくて苦しくてだす涙など、一切みせないのだ。

    たまにグズったりするけど、スグに泣き止むしグズってもあまり涙をみせる事もない。本当は、痛くて誰よりも辛くて苦しいはずなのに、蒼はいつも笑顔だ。まだ子供なんだし、まだ1歳なんだから、いっぱい泣いたりいっぱいグズったりいっぱい甘えたらいいのに、蒼はしない。蒼は、蒼なりに気を遣っているのだろうか――・・・心配かけない為に、一切表情にも態度にもださないのだろうか――・・・

    もしそうだとしたら、私は胸が痛くて苦しくて、情けなかった。

    2006-04-21 17:37:00
  • 159:

    蒼にそうさせてるのは、私――・・・私があまりにも頼りなさすぎて、泣き虫で、弱すぎるから――・・・

    私は、ひたすら自分を責め続けた。母親なら、愛しい我が子の為に何をしてあげなあかんのか――・・・母親なら、愛しい我が子にどうしてあげなあかんのか――・・・

    改めて、考えさせられた。

    2006-04-21 17:40:00
  • 160:

    それから私と蒼は、アンパンマンのお人形やお絵描きボードなどで遊び、蒼はお昼寝をした。

    私は部屋から出て、部屋の外のイスに座りお茶を飲んでいた。

    そして、《千羽鶴》を織っていた。すると、看護婦さんが来て『蒼ちゃんの為にですか??☆』と聞かれ『はい☆』とゆうと『私にも織らせて下さい☆』と言われ『ありがとうございます☆蒼も、喜びます☆』私はそう言いながら、看護婦さんに折り紙を渡した。

    2006-04-21 17:43:00
  • 161:

    私と看護婦さん2人で織っていると、また看護婦さんが来て『私にも織らせて下さい☆』と言って、加わってくれた。

    次第に看護婦さんはいっぱい集まってきてくれ、看護婦さん数名と、私で《千羽鶴》を織っていた。仕事があるのにもかかわらず、蒼の為にいっぱいの看護婦さんが集まってくれ、たくさんの鶴を織ってくれた。

    私はその看護婦さん達の気持ちが凄く嬉しく、ありがたいと思い、心強かった。

    2006-04-21 17:46:00
  • 162:

    これだけ蒼の事を想って応援してくれている人達がたくさんいるのだから、蒼は必ず助かる――・・・必ず元気になる――・・・

    そう強く思った。

    2006-04-21 17:48:00
  • 163:

    2、3時間程看護婦さん達は一緒に鶴を織ってくれ、仕事に戻っていった。

    私は、蒼が起きるまでひたすら織り続けた。夕方になる頃、先生が蒼をみにきてくれた。

    『ん??鶴ですか??』先生が聞く。『はい☆蒼の為に織ってるんです☆色んな方に織ってもらったんで、効果は絶対あります☆私はそう信じています☆』と私がゆうと『そうですか〜☆じゃあ、私にも織らせて下さい☆いいですか??☆』と先生に聞かれ『ありがとうございます☆』と言い、先生に折り紙を渡した。

    2006-04-21 17:50:00
  • 164:

    先生は、蒼が起きるまで織ってくれるとの事で、蒼が起きるまでいっぱいの鶴を織ってくれた。


    『先生!!蒼ちゃん目を覚まされました☆』と看護婦さんが言いにきた。『先生、ホンマにありがとうございました☆』と私は先生にお礼を言い、先生は蒼をみにいった。

    2006-04-21 17:53:00
  • 165:

    私は、先生に蒼をみてもらっている間に、片付けをしていた。


    先生が出てきて『蒼ちゃんの傍にいってあげて下さい☆』と先生が声をかけてきてくれ、私はおじぎをし蒼のもとへといった。

    2006-04-21 17:55:00
  • 166:

    蒼は寝起きのせいか、少し元気がなかった。

    『蒼、しんどいん??大丈夫??』と声をかける。でも、蒼は何も言わないまま少し笑っていた。蒼は起き上がる事なく、しばらく寝たままだった。

    凄く心配でたまらなくて、少し恐かった。10分ぐらいすると、蒼はだんだんと元気がでてきて、起き上がった。

    2006-04-21 17:56:00
  • 167:

    『蒼??無理しなくていいんやで??しんどかったら、ネンネしときや??』と私がゆうと『アンパンマン☆』と、いつもの笑顔の蒼になり、私の手をひっぱり握ってきた。

    『蒼はホンマにアンパンマンが好きやな〜☆どれで遊ぶの??☆』とゆうと『これ〜☆』と蒼がさしたものは、やっぱりお絵描きボードだった。

    『じゃあ、またお絵描きしよう☆蒼が描いたやつ、またママに見せて☆』とゆうと、蒼は笑顔で『あい☆』と言った。

    2006-04-21 18:00:00
  • 168:

    蒼が何を描こうか考えてると『蒼〜☆今日も元気やな〜☆』と、慶太が来た。『パパ〜☆』蒼は嬉しそうに、慶太をむかえた。

    『蒼〜☆パパ寂しかったわ〜☆』と慶太は言い、蒼の手を握った。『あっ!!!☆』と蒼は言い、いきなり何かを描きだした。私と慶太は笑って見つめ合い、蒼が描き終えるのを、待っていた。

    しばらくして『あい☆』と、蒼は描き終えた絵を私達に見せてきた。『どれどれ〜―☆』私と慶太は蒼の描いた絵を見る。『――蒼―――・・・』私の声は震えてしまった。

    2006-04-21 18:04:00
  • 169:

    蒼は、私と慶太を描いてくれたのだ。丸の中に点々と線しか描かれてなかったけど、私と慶太は自分達だと、思い込んだ。

    『蒼――☆これ、ママとパパ??☆』私は声を震わせながら聞いた。『うんっ☆ママ、パパ☆』決して元気な声とは言えないが、ちゃんとハッキリと蒼はそう言った。

    『――蒼〜―・・☆――ありがとうね―☆』私はそう言い、蒼の手を握り締めた。

    2006-04-21 18:07:00
  • 170:

    そして、記念にその絵と一緒に、看護婦さんに写真を撮ってもらった。『ママとパパの宝物やわ――☆大事にするな、蒼―☆』と言うと、蒼は満面の笑みをしていた。

    私は、色んな蒼を撮りたくて、ちょこちょこ蒼を撮っていたのだ。実は、蒼が初めて空の絵を描いた時も、ちゃんと撮っておいていたのだ。

    デジカメは、蒼でいっぱいだった。

    2006-04-21 18:10:00
  • 171:

    笑ってる蒼―すねてる蒼―寝ている蒼―遊んでいる時の蒼―色んな蒼がたくさん。

    慶太が『いっぱいになってきたから、明日現像にだしてくるわ☆――蒼、楽しみにしとけよ〜☆』と言って、デジカメをカバンの中になおした。

    そうやって私達3人で楽しく過ごしていると、時間になってしまった。私はいつもの様に、蒼を寝かせ『また明日ね☆』と言い、病室を出た。看護婦さんと先生がいたので、頭をさげ病院を後にした。

    2006-04-21 18:12:00
  • 172:

    家に帰ってきて、ご飯の支度をして、2人でご飯を食べ、私達はまた鶴を織りだした。

    私達は、蒼の事を喋りながら楽しく会話をし、鶴を織っていった。

    深夜まで織り続け、お風呂に入り私達は寝た。

    2006-04-21 18:16:00
  • 173:

    蒼の容態は、悪くなる事もなければ良くなる事もなく、蒼の容態は変わらないまま闘病生活をおくって、1ヵ月が過ぎた。

    1ヵ月を過ぎて、蒼の容態はほんの少しだけども、良くなっていってた。私は、蒼の為にもっと頑張らなくちゃと思い、寝る間もおしんで蒼の傍にいたり、鶴を織っていたりしていた。

    2006-04-21 18:19:00
  • 174:

    最近、テレビでアンパンマンがするようになって、蒼はアンパンマンに毎日夢中だった。

    私は、蒼と一緒に見ながら、アンパンマンの歌を歌ったり、アンパンマンを見ながらはしゃいだりしていた。現像された私達3人の写真も、蒼のベッドの上に飾っていた――・・・

    私達は、この様子だと蒼は早く退院できるんじゃないかと、期待していた。先生も『少しずつですが、蒼ちゃんの容態は良くなってきてます☆退院を目指して、頑張りましょう☆』と言っていた。

    2006-04-21 18:22:00
  • 175:

    私達は嬉しくて嬉しくて、たまらなかった。蒼が退院する事を待ち望みながら、蒼が退院したら何をしてあげようなど、気のはやい事を考えていた。

    想像するだけで、胸がワクワクしていた。蒼と一緒に家でご飯を食べられる―蒼と一緒にお出かけできる―蒼と一緒にお風呂に入れる―蒼と一緒に寝れる―そんな事ばかり考えていた。

    早く蒼が、我が家に帰ってこれますようにと――・・・

    2006-04-21 18:24:00
  • 176:

    蒼は日に日に良くなっていってるような感じがして、嬉しかった。

    毎日顔を見ているが、毎日見ていても顔色や、容態などが良くなっていってると、なんとなくわかるような感じがしていた。

    蒼と一緒にアンパンマンを見たり、お絵描きして遊んだり、毎日そうやって過ごしていた。

    2006-04-21 18:26:00
  • 177:

    でも、完璧に容態は良くはなかった――・・・

    やっぱり病気のせいや、薬や治療のせいであまり食事はとれていなかった。ご飯を食べても、よく吐いていた。それでも、蒼は日に日に元気になっていってた。心配だけど、蒼の元気になっていく様子をみていたら、その不安も少しはやわらいでいた。

    そして、とうとう蒼の2歳になる誕生日の1ヵ月前になった――・・・

    2006-04-21 18:28:00
  • 178:

    今年は家でお祝いをしてあげる事はできないが、先生が病室でお祝いをしてもいいと許可をだしてくれた為、私達は蒼の誕生日計画をし、楽しみだった。

    蒼喜んでくれるかな〜??☆ビックリするかな〜??☆とか、考えていた。

    そして、そんなある日の事だった。

    2006-04-21 18:29:00
  • 179:

    朝、いつも通り蒼のとこへ行くと、先生が優しい笑顔で私を待っていてくれた。

    『おはようございます―☆あの、どうかされたんですか――??』と聞くと『今日はだいぶ容態がいいので、今日だけになるかもしれませんが、蒼ちゃんを抱っこしてあげる事ができますよ☆』

    先生のこの言葉があまりにも嬉しすぎて、放心状態になってしまった。

    2006-04-21 18:32:00
  • 180:

    『大丈夫ですか??』と先生に聞かれ『あ――ありがとうございます!!!』とゆうと『早く蒼ちゃんのとこへ行ってあげてください☆もう起きて待ってますよ☆』と言われ、蒼のもとへと急いだ。


    『あっ!!それと、もし容態が悪くなったりしたら――・・・』と、先生に言われ『はい、わかってます――・・・』と私はこたえて、おじぎをし蒼のもとへいった。

    2006-04-21 18:34:00
  • 181:

    『蒼〜☆おはよう☆』とゆうと『あ〜よ☆』と笑顔で言ってきた。『蒼〜☆今日抱っこできるんやて〜☆』と私がゆうと『抱っこ〜!!抱っこ〜!!』と、すぐさま蒼が言ってきたのだ。

    どんなにこの日を待ち望んだか――・・・蒼を抱っこしたくてもできなかった日々――・・・苦しそうにしている蒼を見て、抱っこしたくてもできなかった日々――・・・やっと蒼を抱っこしてあげられる――・・・

    私は、点滴や管などに気をくばりながら、蒼を優しく抱き上げた――・・・

    2006-04-21 18:37:00
  • 182:

    何ヶ月ぶりだろう、蒼を抱くのは――・・・

    蒼の顔が私の横にあって、蒼のほっぺが私のほっぺにくっついていて、蒼の温もりをこんなにも感じれる――・・・蒼を、こんなにも近くで感じられる――・・・

    約2ヶ月ぶりに抱いた我が子は、やっぱり可愛らしく、愛しい我が子だった――・・・

    2006-04-21 18:40:00
  • 183:

    ただ、痩せて軽くなっていて、以前よりもひとまわり小さく感じた――・・・

    それでも、蒼を抱く事ができて、幸せだった――他の何もいらない。ただこうやってずっと、蒼を抱きしめて蒼を感じていたかった――・・・

    蒼さえいてくれれば、蒼をずっと感じてさえいられたら、どんなものでもいらない――蒼さえいてくれれば、生きていける。本当に心からそう思った――・・・

    2006-04-21 18:45:00
  • 184:

    少ないですが、今日の更新はココまでです?


    >>153-180?

    2006-04-21 18:47:00
  • 185:

    名無しさん

    2006-04-23 19:12:00
  • 186:

    『マーマ??』『な〜に??☆どうした、蒼??☆』『マーマ☆』『だからどうしたん??☆』『マーマ、マーマ☆』

    蒼は、私を何回も呼ぶ。蒼も、久々に抱っこしてもらって、安心して嬉しいのかな??私は、なんとなくそう思った。

    しばらく蒼を抱っこし続け、蒼の手を握りながら久々の親子の触れ合いを、満喫していた。

    2006-04-24 19:10:00
  • 187:

    アンパンマンの始まる時間になり、私はテレビをつけ蒼を膝にのせ、一緒に見た。

    『♪しょう〜だ♪わしゅれない〜で♪み〜んにゃのために――・・・♪』蒼は、歌が凄く上手になった。

    『蒼〜☆お歌、うまくなったね〜☆』『うん〜☆アンパンマ〜ン☆』蒼は、アンパンマンを見てる時は、凄くご機嫌でまわりがみえなくなる。

    2006-04-24 19:13:00
  • 188:

    『ワンワン〜☆』『あっ!!!バイキン!!バイキン!!』アンパンマンの中で少しだけだが名前を覚え、名前を言いながら見るのだ。

    真剣にアンパンマンを見てる蒼を、私はまぢまぢと見つめる。

    どんな蒼でも、本当に可愛い――・・・髪の毛がなくても、変な顔をする顔も、全て可愛い――・・・

    2006-04-24 19:16:00
  • 189:

    蒼は、病気と闘いながらも成長していく――・・・

    小さい声で決まった所だけだが、少しだけ歌を歌えるようになってきてる。まだちゃんと歌えるわけではないけど、少しずつハッキリと歌えてきてる。蒼が成長している証拠だ。

    歌だけぢゃない。言葉も少しずつ覚え、喋る。感情も少しずつわかりだしてきている。でも、“ココ”で蒼の成長をみとどけたけたくはなかった――・・・

    2006-04-24 19:29:00
  • 190:

    そんな中、やっぱり私の中でひっかかるのは、蒼が苦しい表情やしんどいとゆう態度をみせない事――・・・

    我慢しなきゃいけない事かもしれないけど、せめて私達の前でだけは我慢をしてほしくない――・・・

    痛みや苦しみを変わってやれる事はできないけども、蒼を支える事ぐらいはできる。

    2006-04-24 19:39:00
  • 191:

    頼りなくて泣き虫な親だけども、愛しい我が子を支える事ぐらいはできる。だって、私達には、蒼にしてあげれる事はそれぐらいしかないから――・・・

    『ママー☆』私がそう考えてると、蒼が私を呼ぶ。『ん??どうしたん、蒼??☆』『ネンネ☆ここれネンネ☆』

    蒼は、久しぶりに抱っこしてもらって嬉しいのか、まだアンパンマンも終わってないし、お昼にもなってないのにお昼寝をすると言いだしたのだ。

    2006-04-24 19:42:00
  • 192:

    お昼寝をするのは全然かまわないのだが、私の腕の中でお昼寝をするとゆうのだ――・・・

    『――蒼、眠いの〜??☆昨日あんまり眠れなかったん??☆』私は蒼に聞く。『う〜ん――!!ネンネ〜!!―――トントン☆トントン〜!!』蒼は、いつも以上に甘えてきた。

    普段、少しは甘えてくるがこんなに甘えてくる事はなかった。

    2006-04-24 19:46:00
  • 193:

    『蒼は甘えたさんやね〜☆特に今日は!!☆』『ん〜――・・・トントン!!』『はいはい☆』私は、蒼に言われるがままに、抱っこをしながらトントンしてあげた。


    すると、蒼は5分もしないうちに私の腕の中で眠ってしまったのだ。

    2006-04-24 19:48:00
  • 194:

    【昨日、ホンマに眠られへんかったんかな〜??それとも、久しぶりに抱っこしたから、安心したのかな〜――・・・このまま、蒼をずっと抱きしめていたい――離したくない――ずっと蒼の傍にいて、蒼をこのまま感じていたい――・・・】そう思っていた。

    思いたくなかったが、なぜか、蒼がどこか遠くへいってしまいそうな気がして、離したくなかった――・・・

    このまま、ずっと私の腕の中にいてほしい――そう思った――・・・

    2006-04-24 19:51:00
  • 195:

    蒼が私の腕の中で寝るのは、もうどれぐらいぶりだろう――・・・凄く懐かしくて、凄く嬉しくて、凄く幸せだった。
    小さな顔、小さな手、小さな体――・・・
    こんなにも、蒼は小さかっただろうか――・・・そう思った。

    もうすぐで2歳になるとゆうのに、蒼の体は2歳じゃなくて、まだ1歳になって間もない子供のような体をしていた。

    2006-04-24 19:57:00
  • 196:

    きつく抱きしめたら、骨が折れてしまうんじゃないだろうか――・・・
    きつく抱きしめたら、死んでしまうんじゃないだろうか――・・・


    大袈裟かもしれないが、そんな気にさせるぐらい、蒼の体は痩せきって小さくなっていた。

    2006-04-24 19:59:00
  • 197:

    蒼を久々に抱いて、改めて蒼の病気の恐さを、実感させられた。

    蒼はこんな体になりながらも、病気と闘い苦しい治療にも耐えている。

    まだ、こんなにも小さい子供なのに――親なのに、どうして変わってやれないのか――毎日毎日、思う。

    2006-04-24 20:02:00
  • 198:

    変わってやれたら、蒼はどんなに楽だろう――・・・
    変わってやれたら、蒼はどんなに嬉しいだろう――・・・


    そんな事ばかり考えていたら、息ができない程胸がしめつけられ、苦しかった。でも、涙は流さなかった。こんな事で涙は流せない。

    2006-04-24 20:05:00
  • 199:

    蒼は、私達にはわからない痛みや苦しみをあじわい、耐えて涙を流さない。

    時には泣いたりもするが、スグに泣きやんでは笑顔へと早変わりする。そんな蒼の事を考えたら、私は泣く事もできないし、、泣ける立場じゃない。

    蒼が退院するまでは、涙は流さない。絶対に。その時まで、大切にとっておこう――私はそう決めた。

    2006-04-24 20:07:00
  • 200:

    しばらくして、先生がきた。



    『ん??蒼ちゃん寝ちゃったんですか??しかも、こんな時間に??』『はい☆きっと、不安だったんだと思います――・・・』『――そうでしょうね――・・・こんな小さな子からにしたら、私達にはわかない不安を抱いているでしょうね――・・・』『はい――だから、蒼の体が大丈夫な限り、今日1日抱いていてあげたいんです――・・・私にはそれぐらいの事しかしてやれないですから――・・・』『――そうですね――今日1日、蒼ちゃんをいっぱい安心させてあげて下さい―☆私も蒼ちゃんの様子をみに、頻繁に顔をだしにきますので☆』『ありがとうございます――・・・』『いいえ―☆私も、こんな事ぐらいしかしてあげられませんから―☆』

    2006-04-24 20:11:00
  • 201:

    私と先生はそんな会話のやりとりをし、私の腕の中で寝ている蒼を先生は軽く診察をし、何も言わず笑顔で病室を出ていった。



    蒼は、私の腕の中で気持ちよさそうに眠り続けた。

    2006-04-24 20:13:00
  • 202:

    時々看護婦さんが様子を見にきては『手、大丈夫ですか??』と心配してくれるが『大丈夫です☆全然平気です☆』と返事をし、看護婦さんは病室を出ていく。



    確かに、蒼をずっと抱いてる為私の手はしびれていたが、そんな事はどうって事ない。しびれていようが、痛かろうが、蒼を抱き続けていたかった。

    2006-04-24 20:15:00
  • 203:

    またしばらく抱けないと思うと、離す事などできなかった。

    3時頃、蒼は目を覚ました。『蒼〜☆よう寝たな〜☆寝すぎて目腫れちゃってるやん☆』まだ眠たそうな顔をしてる蒼に話しかける。

    『ん〜――・・・マーマ――抱っこ〜――・・・』寝ぼけているのか、抱っこしているのに蒼はそう言う。

    2006-04-24 20:18:00
  • 204:

    『抱っこしてるで☆大丈夫☆離したりせぇへんよ☆』『ん〜――・・・』私がそう言うと、蒼は私にしがみつき甘えてくる。

    『ホンマ今日の蒼は一段と甘えたさんやな〜☆』と言い、優しく抱きしめる。

    どんなに甘えられても、可愛くてしかたない。きっと、親ならだれでも思うだろう。

    2006-04-24 20:20:00
  • 205:

    普段甘えてこないから、こんなにも甘えられると一段と可愛さを増し、一段と愛しく思える。

    親バカと言われてもかまわない。それぐらい、蒼は愛しくて可愛くてたまらない――何よりも、大切な大切な我が子だから――・・・

    蒼が起きて私は、蒼を抱っこしながら一緒にテレビを見ていた。すると『蒼――!!!』慶太が来たのだ。

    2006-04-24 20:22:00
  • 206:

    私はもうそんな時間なのかと思い、時間が経つのが早いな〜と寂しくなった。だって、もう蒼を抱っこできる時間は残り少ないから――・・・

    『何で?!!何で抱っこしてんの?!!もう大丈夫なん?!!』興奮しながら、慶太が私に聞いてくる。

    『今日はね、蒼の体調がいいから、今日だけかもわからないけど先生が抱っこしていいって、言ってくれてん☆』とゆうと『何でもっとはよ教えてくれへんねん!!!そうと知ってたら、俺会社休んだのに〜――・・・』慶太は凄くガッカリした表情で言う。

    2006-04-24 20:24:00
  • 207:

    『ごめんね、慶太――・・・連絡しようとは思ったんやけど、蒼を離したくなくて連絡できなかった――☆』と、少しひきつった笑顔で言うと『どうりで連絡ないと思った!!!もう〜――・・・俺にも抱かせて☆』と慶太に言われ、慶太とかわる。


    『ゆっくりね!!!点滴とか管に気ぃつけてよ!!』『わかってるて!!―――蒼〜☆パパやぞ〜☆』私は慶太に注意しながらかわり、慶太は凄く嬉しそうに蒼を抱く。

    2006-04-24 20:28:00
  • 208:

    『久々やな〜、蒼〜☆どうや??久々のパパの腕の中は??☆』『パーパ☆(ペチペチ)』『痛い痛い☆相変わらず蒼はパパをいじめるな〜☆蒼はパパが嫌いか〜??でも蒼がパパを嫌いでも、パパは蒼の事が大好きやで〜☆ママより大好きや☆』
    蒼は慶太のほっぺをペチペチとたたきながら、嬉しそうに慶太に抱かれている。


    慶太も、久々に蒼を抱っこして嬉しいのか、少し目が潤んでるようにみえた。

    2006-04-24 23:33:00
  • 209:

    慶太と蒼のそんな光景をみて、ふと思った。

    【なんか、蒼が産まれた時の事思いだすな〜――・・・あの時の蒼はまだ小さすぎて何にもわかっていなかったけど、今はあ〜やってパパって言って嬉しそうに笑ってる――これからもこんな風に、幸せな日々を3人で過ごしていきたい――これって私の我儘なんかな〜――神様はこんな私の我儘は叶えてくれない――??お願いだから、他に何も望まないし何の我儘も言わないから、蒼を早く元気に退院させて下さい――私の命とひきかえにしてもかまわないから、蒼の病気を早く治して下さい――お願い――・・・】

    蒼と慶太の幸せそうな光景を目にしながら、そんな事を思っていた。

    2006-04-24 23:37:00
  • 210:

    『・・・梨――・・・咲緒梨!!!』『えっ―??』『どないしてん??なんか怪しい奴なってんぞ―・・・微笑みながらボーっとして――なぁ、蒼〜☆』『失礼やな〜―☆蒼!!!パパのほっぺをペチペチし!!!もっとパパをいぢめたり!!!☆』『何でや―――・・・イタタタタ―・・・!!!』『パパ、バイキン☆パパ、バイキン〜☆』


    蒼は慶太の事をバイキンと言いながら、またペチペチと叩きだした。

    2006-04-25 00:37:00
  • 211:

    久しぶりに楽しすぎて、こんなにも幸せな時間を過ごした。

    あまりにも楽しすぎて時間など忘れていた。すると『あの――・・・』看護婦さんが申し訳なさそうな顔で声をかけてきた。『嘘――・・・!!!』時計をみると、もう時間になっていて少し過ぎていた。『やっぱり幸せな時間は、過ぎるのが早いな――・・・』慶太が悲しそうな表情で、そう言う。

    お昼寝をあれだけしてしまって、夜寝れないんぢゃないかと、蒼の心配をした。

    2006-04-25 00:40:00
  • 212:

    『蒼、眠たくないんちゃう―??』『やぁーーーーー!!!マーマ!!!マーマ!!!』
    私が蒼の心配をして蒼に言うと、蒼はなんとなくわかるのか、急に泣きそうな顔をして私に抱っこしてとゆう動作をしてきた。


    『蒼!!!そんな暴れたら危ない!!!今ママと変わったるから、ちょい待ち!!!』蒼が慶太の腕の中で少しジタバタとするから、慶太は蒼の点滴や管などを心配して慌てる。

    2006-04-25 00:46:00
  • 213:

    慶太から変わり私が蒼を抱くと『やーーー―・・・』蒼が小さく呟く。

    こうゆう時、傍にいてやれない事が凄く辛い。辛すぎる――・・・可愛い我が子が、こんなにも寂しそうで悲しそうな顔をしているのに、私達は我が子をおいて家に帰らなくちゃいけない――・・・蒼の傍にいたい気持ちでいっぱいなのに、神様はそうはさせてくれない。

    神様は冷たい――・・・

    2006-04-25 00:48:00
  • 214:

    『蒼―??ママもパパもね、蒼の傍にいたくて仕方ないんだよ―??☆でもね、蒼の病気を早く治す為に、少しの間だけバイバイしなくちゃいけないの――・・・蒼がネンネして起きたらママいるから―☆だから、眠たくないかもしれないけど、ネンネしよ―??☆ねっ―??☆』『ん〜――・・・!!!』
    私がそう言うと、蒼は寂しそうな顔で私の服を掴みながらも、寝ようとしていた。


    可哀相だけど、起きていて寂しい思いをさせるぐらいなら、寝かせてあげてそんな思いをさせない方がよっぽどマシだと、私は思った。

    2006-04-25 00:52:00
  • 215:

    無理矢理、目を閉じる蒼。【こんな事をさせる為に私達はいるのか??】

    そう思うと、悔しさや、やりきれない気持ちで胸をきつくしめつけられた。

    蒼を抱っこしながらトントンしてあげる。でも、やっぱり中々寝てはくれない。それでも蒼は一生懸命寝ようと、目に力をいれて閉じている。

    2006-04-25 01:05:00
  • 216:

    そんな蒼を、このままほってなんて帰れるわけにはいかず、慶太をみるとわかってくれたのか、慶太は先に外に出て先生と話していた。

    その間、私は蒼をひたすらトントンしてあげる。すると、力の入った蒼の目は、段々と目から力がぬけていく。私はトントンをし続ける。

    蒼はスヤスヤと眠ってくれ、私は静かに蒼をベッドに寝かす。

    2006-04-25 01:14:00
  • 217:

    私も部屋を出て、先生と看護婦さんに『すいません、時間が過ぎているのに無理を言ってしまって――・・・』『全然いいですよ☆逆の立場でしたら、私も一緒の事しますしね☆そんな事気にしないで下さい☆』私が謝ると、先生は優しく言葉を返してくれた。



    私達は頭を何度もさげ、病院を後にした。

    2006-04-25 01:16:00
  • 218:

    帰り道の車の中で『蒼――だいぶ痩せてたな――・・・わかっていたけど、あんなに痩せてるとは思わんかった――・・・』慶太が運転しながら、まっすぐ前をみながら言う。

    そんな慶太の横顔は、悲しそうで、切なそうな顔をしていた。『うん――・・・私も思った――なんか、蒼ぢゃないみたい――・・・』私が返事をすると『(―ドンッ!!!)何で変わってやられへんのや!!!何で俺やなくて蒼やねん!!!何で蒼があんなめにあわなあかんねん!!!何でっ―――・・・』

    慶太はハンドルを強く叩き、最初は勢いよく言ったが、最後はそんな勢いもなくなり、弱々しく少し声を震わせて言った。

    2006-04-25 01:19:00
  • 219:

    私も慶太も、同じ事を思っている。でも、思うだけならいくらでもできる。思うだけで実際そうしてあげられないのが、現実――・・・そんな悔しい思いをしている慶太の気持ちが、痛い程わかる。

    『慶太、落ち着いて――・・・とりあえず、前をちゃんとみて運転し――・・・』『落ち着いてられるか!!!―――咲緒梨は――平気なんか―?!!あんな蒼をみて――肌で感じて、平気なんか?!!』

    2006-04-25 02:03:00
  • 220:

    慶太は興奮して、私に怒鳴ってきたのだ。


    『――・・・』『――何で黙ってんねん――・・・咲緒梨は平気なん―??黙ってるって事はそうなんやろ―??そうなんやろ?!!』
    慶太は、狂ったように私をみて言う。

    2006-04-25 02:05:00
  • 221:

    『慶太、お願いやからちゃんと運転して―はよ家に帰――・・・』『こたえろや!!!我が子やぞ?!!どうやねん?!!』『いいから黙って運転して!!!今ココで事故って死にたいん?!!死んだら蒼は1人なんねんで?!!それでもいいなら、そのままよそみして運転し――・・・私は何も言わんから――・・・』



    それから慶太は、さっきとはうってかわって黙って運転しだした。

    2006-04-25 02:08:00
  • 222:

    私達は、こんな狭く息苦しい車内で喧嘩をしてしまったのだ。

    私は喧嘩なんてするつもりはなかった。でも、私はこの時慶太に凄く腹が立っていた。

    理由は、わかりきっている事――・・・

    2006-04-25 02:10:00
  • 223:

    私達は無事に家に着いた。家にはいるなり、慶太は台所にいき冷蔵庫からビールを取り出し、ソファに腰かけ勢いよく飲む。

    『さっきの話しの続きやけど、咲緒梨は蒼の事なんともおも――・・・』

       ――パンッ!!!――

    2006-04-25 02:11:00
  • 224:

    『・・・・ッ・・・』私はもう限界にきていた為、慶太をおもいっきりはたいた。

    『私やって蒼が心配やわ!!!心配で心配でたまらん!!!心配せぇへん親がどこにおんのよ!!!私かて変わってやりたいわ!!!でも、実際変わってあげられへんやん!!!私やって悔しいねん!!!慶太だけと違う!!!今日蒼を久しぶりに抱いて、私やって辛かったよ!!!でも、蒼は私達の何十倍、何千倍も辛くて苦しくて寂しい思いをしてんねんで!!!』

    2006-04-25 02:12:00
  • 225:

    『何でそれをわかってやらんのよ!!!何で一緒に闘ってあげようとせぇへんのよ!!!私等誓ったんちゃん?!!蒼は絶対助かるって!!!私等が信じてやらな、誰が信じるんやって誓ったんちゃん?!!もうそんな思いはなくなったん?!!私も泣きたいよ!!!大声だして泣きたい!!!でも、できひんねん!!!蒼の事を思ったら泣く事なんてできひん!!!私は蒼が退院する日がくるまで、涙はながさん!!!そう決めたん!!!慶太はどうか知らんけど、私の前で軽々しく涙をながさんといて!!!』

    2006-04-25 02:14:00
  • 226:

    私は慶太が車内で放った言葉や、言いながら泣いていた事に凄く腹が立ち、私も怒鳴り返してしまった。

    『――・・・』慶太はまた黙りこんだ。

    そんな静まりかえった中、私からまた口を開く。

    2006-04-25 02:46:00
  • 227:

    『ねぇ、慶太――・・・よ〜く思い出して??私達が今、蒼に何をしてあげなあかんのか――蒼にどうしてあげなあかんのか―私達が蒼の為に誓った事―よ〜く思い出して!!慶太の気持ち、痛い程わかんで??でも、今悲しんだりしてる時ぢゃないねん!!蒼と一緒に闘って、蒼を支えてあげなあかんねん!!私等より、蒼の方が不安やねんで??あんな小さな体で、私等より大きい不安を抱えてるねんで??』

    2006-04-25 02:47:00
  • 228:

    『それがどんな事か――父親の慶太にはわかるやろ??蒼は絶対に助かるの!!退院して、またココで仲良く幸せな日々をおくるねん!!私等はそれを待ち望んでるんぢゃないん??そう思ってるんは、私だけなん??蒼は、私等以上にココに帰ってきたいって思ってるねんで??ぢゃあその為に頑張らな!!なっ??慶太―!!一緒に頑張ろう!!』


    私はそう言って、慶太の手を握りしめた。

    2006-04-25 02:48:00
  • 229:

    『―ごめんな―咲緒梨――ヒック―俺―今日―ヒック――蒼を抱いて――すげ〜不安になってん――ズズッ――蒼が―おらんようなったら―どないしよって――エッグ――でも――咲緒梨のゆう通り――泣いてる場合やないよな――ヒック――俺等が――信じたらなあかん――誰が信じるねんな――ズビッ頑張ろう――蒼を不安させない為にも――俺も頑張る――ズビッ――ホンマ――ごめんな――ズズッ』

    2006-04-25 02:49:00
  • 230:

    慶太は泣きながらそう言った。

    『―うん☆一緒に頑張ろう☆だから、もう泣くのは、これが最後にしてな??蒼、勘鋭いし、心配性やから☆ねっ??☆』私がそう言い返すと、慶太は何も言わず頷き、しばらく泣いていた。

    慶太が不安になるのも無理もないし、気持ちはわかる。私も一瞬不安になったから。

    2006-04-25 02:51:00
  • 231:

    でも、私達が不安になったり蒼に涙をみせると、蒼は不安になりすぎて遠くへいってしまうかもしれない。ただてさえあんな小さな体で、抱えきれない程の不安を抱えているのに、これ以上不安にさせる事などできない。親として、やってはいけない事だし、親失格だ。



    そう思ったら、私達は蒼の前では笑顔でいて、蒼を安心させてあげなくちゃいけない。蒼の親だから。親失格になりたくもなければ、いつまでも永遠に、蒼のママとパパでいたいから――・・・

    2006-04-25 02:52:00
  • 232:

    今日はココまでです?更新が遅く、少なくて申し訳ありませんm(__;)mなるべくいっぱい更新できるようにと、早く更新できるように、いたします!!


    >>182-228?

    2006-04-25 02:57:00
  • 233:

    泣きやんだ慶太は、泣き疲れたのかスグに眠りについた。

    私は、蒼の事を思いながら鶴を織っていた。もうすぐで千羽になる。

    私は、蒼の誕生日の日にプレゼントと一緒に渡そうと思い、一生懸命織り続けた。

    2006-04-25 15:12:00
  • 234:

    あれから、私は深夜まで鶴を織り気付けばリビングで寝てしまっていた。

    朝、慶太に起こされ『咲緒梨??こんなとこで寝たら風邪ひくで??ベッドで寝ぇ!!!』と言われ、慌てて起き上がる。

    『今何時?!!『まだ8時過ぎだけど――・・・』『大変!!!急いで支度しな!!!蒼が寂しがってる!!!』慶太は仕事に行く支度をし終えていた。

    2006-04-25 15:13:00
  • 235:

    『―咲緒梨――・・・お前――無理しすぎてんちゃう??最近ちゃんと寝てへんやろ??目にクマが――・・・』『慶太!!!はよ出な仕事間に合わんよ!!!』私は慶太を急かす様に言う。『やっべ――!!!ぢゃあ、俺行くわ!!!また何かあったら、連絡いれて!!!』そう言い、慶太は急いで家を出ていった。


    私は、バタバタと急いで病院に行く支度をしながら考えていた。

    2006-04-25 15:15:00
  • 236:

    慶太の言う通り、最近ろくに寝ていない。体も重くダルイ。でも、頑張れるのは、蒼がいるから――・・・



    蒼は自分の病気と必死に闘っている。私もその為に頑張らなくちゃいけない。寝ている時間なんてない。寝ている時間があったら、蒼と一緒にいたい。そう思ったら、体のダルさなんてふっとぶ。だから、私は無理をしてでも頑張っていけるのだ。

    2006-04-25 15:16:00
  • 237:

    病院に着き、病室の前で蒼の診察が終わるのを待つ。その時、私は目眩がしふらついた。イスに倒れるように座りこむと『大丈夫ですか?!!』看護婦さんが駆け寄ってきてくれた。



    『大丈夫です―☆少し目眩がしただけですから―☆』そう言うと、看護婦さんは心配そうな顔で私をみる。『無理しすぎですよ、お母さん――・・・』先生が病室から出てき、私に言った。

    2006-04-25 15:18:00
  • 238:

    『もう少し力を抜いて下さい――・・・そんなんぢゃ、お母さんの体がもちませんよ??そうなったら、蒼ちゃん寂しがりますよ―??』『大丈夫です―☆本当に少し目眩がしただけで、全然平気ですから―☆』と私が言うと――・・・



    『お母さん!!!蒼ちゃんをみて下さい!!!――あんな小さな子が、苦しくて辛い病気と必死に闘ってるんです!!!そんな時にお母さんが倒れたりして、傍にいてやれなかったら、蒼ちゃんはどうするんですか?!!蒼ちゃんの事を想うなら、自分の体の事も考えて下さい!!!』先生は窓越しに蒼をみながら、言い放った。

    2006-04-25 15:19:00
  • 239:

    確かに。今、私が無理をしすぎて倒れたりしたら、蒼は一人ぼっちになって寂しい思いをする。私は反省した。

    『すいません――・・・』『いえ――・・・私もつい言いすぎてしまいました――・・・とりあえず、体をちゃんと休めて下さい―☆』先生はそう言い、いってしまった。

    私は蒼の部屋に入る為にいつもの様に消毒し、服と帽子とマスクをして蒼のもとへ近寄る。蒼はまだ寝ていた。

    2006-04-25 15:21:00
  • 240:

    そんなスヤスヤと眠る蒼を見て安心してしまい、私はつい蒼の横で座りながら寝てしまった。

    『・・・マ――・・・マーマ!!!』『ンッ――ん〜――・・・』私は蒼の声で目を覚ました。

    『蒼〜―☆起きてたの〜??☆ごめんね〜☆ママ、寝ちゃってた―☆』と言い、蒼の手を握った。

    2006-04-25 15:22:00
  • 241:

    『ママ☆マーマ☆』私が起きると蒼は嬉しそうに、私を呼ぶ。

    私は時計に目をやり、時間をみた。1時を過ぎていた。寝すぎてしまった。

    『あっ!!!蒼!!ご飯は?!!マンマ食べた?!!』『マンマ??――アンパンマン☆』蒼はわからないのか何なのかわからないが、ご飯と違う事を言った。

    2006-04-25 15:58:00
  • 242:

    私は心配になり、外にいる看護婦さんに聞きにいった。

    『あの――蒼、お昼食べました―??』そう聞くと『それが、蒼ちゃんやっぱり食べてくれなくて――・・・少しだけ食べたのですが、それも吐いちゃって――・・・』『そうですか――・・・わかりました☆ありがとうございます☆』看護婦さんからそう聞き、私は蒼のとこへ戻る。

    2006-04-25 16:00:00
  • 243:

    『蒼―☆マンマ食べれなかったん??苦しいな――しんどいな〜――・・』私がそうゆうと『フェ――マンマやぁ〜!!!――フェーン』と言って、蒼は泣きだしてしまったのだ。
    きっと、ご飯も食べれず食べても吐くばかりで、しんどく苦しいのだろう。

    ずっとそんな事に耐え続け、泣きもせず無理して笑い続けていた。こんな小さな体でずっと耐え続けていた蒼の我慢は、もう限界に達していたのだろう。

    2006-04-25 16:02:00
  • 244:

    『蒼しんどかってんな―??苦しかってんな―??ごめんね、ママ変わってあげれなくて――・・・でも、蒼はママが守ってあげるからね―☆そんな事しかしてやれなくて、本当にごめんね――・・・』
    私は手を握りながら、蒼の目からたくさんの涙が頬に流れてくるのを拭い、言う。


    蒼は初めて闘病生活の中で、病気の苦しみしんどさでここまで泣いた。本当に辛いのだろうと思い、もう抱っこはしてあげる事ができないから、蒼の手を握りながら蒼を安心させる為に、軽く笑顔をつくりながらトントンしてあげた。

    2006-04-25 16:07:00
  • 245:

    次第に蒼は泣き疲れて、眠ってしまった。

    私は蒼の寝顔をみながら、なんとかご飯を食べれる方法がないか、考えていた。

    先生がちょうど診察にきてくれ、外のイスでその事を話していた。

    2006-04-25 17:07:00
  • 246:

    やっぱり良い方法などはなく、このままの状態しかないとゆう。私もわかってはいたが、何か他に方法がないかと、なんとかしてやりたい気持ちでいっぱいだった。

    今日はあまりお昼寝をせず、蒼は早く目覚め一緒に遊んでいた。

    慶太も仕事が終わりきてくれ、いつもの様に3人仲良く過ごした。

    2006-04-25 17:08:00
  • 247:

    私達は蒼を寝かせてから家に帰り、昨日の喧嘩など忘れ、頑張っていこうとゆう気持ちを強くもち、慶太と一緒に鶴をまた深夜まで織り、眠りについた。



    蒼の闘病生活も、なんの変わりもなく治療をし続け、苦しく辛い日々をおくり、とうとう蒼の誕生日の日をむかえたのだ。

    2006-04-25 17:14:00
  • 248:

    蒼の誕生日は、気持ち良く晴れていた。まるで、空も蒼の誕生日を祝っていてくれてるかのようにも、思えた。

    私と慶太は、昨日蒼の誕生日プレゼントを買いにいき、《千羽鶴》もなんとか織りきれた。

    病院に行く前に、予約していたケーキを取りにいき、そして病院へむかう。

    2006-04-25 17:19:00
  • 249:

    蒼の誕生日とゆう事もあって、ずっと気にかけていてくれた真樹と潤くんも来てくれた。ずっとお見舞いにきたかったみたいだが、私達に気を遣っていてくれたらしく、こなかったらしい。私が声をかけた事を凄く喜んでくれ、蒼に会えるのを楽しみにしていてくれた。

    私達の両親も来てくれた。両親も蒼に久々に会えるせいか、ずっと笑顔だった。

    私達が先に蒼の様子を見に行く。蒼はすでに起きていた。私は皆を呼ぶ。

    2006-04-25 17:25:00
  • 250:

    『蒼〜☆今日は皆が蒼のお見舞いに来てくれたで〜☆』私は蒼に近寄り、言う。『あっ!!!あぁ〜!!!☆』蒼は潤くんを見るなり、凄く嬉しそうな顔をした。潤くんは少し恥ずかしそうだった。

    『潤??蒼ちゃんやで☆久しぶりに会ったな〜☆ほら、蒼ちゃんの傍にいってあげ☆』真樹は潤くんにそう言い、背中を軽くおしてあげた。

    潤くんはまだ恥ずかしそうな感じだったが、蒼の手を握り笑顔で声をかけてあげていた。

    2006-04-25 17:30:00
  • 251:

    私達は、そんな2人が可愛らしいなと思い、みつめていた。

    すると先生がきて『おはようございます☆えらい賑やかですね〜☆』と話しかけてきた。先生にも今日が蒼の誕生日だとゆう事を告げていた。

    しばらくして、蒼のお誕生日会を始める事にした。

    2006-04-25 17:36:00
  • 252:

    慶太はビデオカメラの用意をし、私と真樹はケーキやらの用意をし、両親はプレゼントの用意などをしていた。



    そして、部屋の電気を消してもらう――・・・

    2006-04-25 17:43:00
  • 253:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 254:

    蒼は突然の事で、目をまんまるにしビックリしていた。

    『蒼〜☆お誕生日おめでとぉ〜☆』と私が言い『蒼☆おめでとぉ〜☆』慶太が言い『蒼ちゃん、お誕生日おめでとっ☆ほら、潤もおめでとうって―☆』『おめ〜とう☆』真樹と潤くんが言い『蒼☆お誕生日おめでとう☆』両親が言い『蒼ちゃん☆お誕生日おめでとう☆』と先生や看護婦さん達が言う。

    皆から、祝福の言葉をうけ、蒼は凄く嬉しそうにしていた。

    2006-04-25 17:51:00
  • 255:

    『蒼☆ろうそく消して☆ケーキとけちゃうわ☆』と私が言うと『ブー――・・・』と、2本のろうそくを消した。

    『おめでとう〜☆―パチパチパチパチ』と皆で言った。

    『蒼ちゃん☆これ、おばちゃんと潤からだよ☆』と、真樹と潤くんが、蒼にプレゼントを用意してくれ、渡していた。

    2006-04-25 17:55:00
  • 256:

    『蒼〜☆良かったな〜☆ありがとうは??☆』『あ〜ちょ〜☆』と言い、プレゼントを受け取った。

    『蒼〜☆これおばあちゃん達からやで〜☆』と私と慶太の両親もプレゼントを用意してくれ、渡してくれた。『あ〜ちょ〜☆』とまた言い、蒼は受け取る。

    『蒼ちゃん☆これは、先生と看護婦さん皆からのプレゼントやで☆はい☆』先生達まで蒼のプレゼントを用意してくれていた。『あ〜ちょ☆』蒼は嬉しそうに皆からのプレゼントを受け取った。

    2006-04-25 18:58:00
  • 257:

    最後に残ったのは、私と慶太からのプレゼント。



    『蒼―☆これは、ママとパパからのプレゼント☆ホンマお誕生日おめでとう☆』私はそう言い、慶太はビデオカメラを撮っていたから私が蒼に渡す。『あい☆―あ〜ちょ☆』そう言って蒼は私達からのプレゼントも、受け取った。

    2006-04-25 18:59:00
  • 258:

    『にしても凄いな〜☆蒼☆こんないっぱいプレゼント貰えてんで〜☆良かったな〜☆』と私がゆうと『あい☆―あけて〜!!!』と、蒼はプレゼントを開けてほしいらしく、私に言ってきた。


    私は、真樹と潤くんからのプレゼントを開ける事にした。中身は、アンパンマンのコップだった。『アンパン〜!!!☆』蒼はアンパンマンのコップを見て、そう叫び嬉しそうに興奮していた。

    2006-04-25 18:59:00
  • 259:

    『うわ〜☆可愛いな〜☆良かったね〜、蒼☆』『あい☆』蒼はアンパンマンのコップを自分のとこにやり、大事に持っていた。


    次に、両親達からのプレゼントを開ける。私の両親からは、ミッキーとミニーちゃんのぬいぐるみで、慶太の両親からは、プーさんのブランケットだった。『ミッキーとミニーちゃんとプーさんやぁ〜☆可愛いな〜、蒼☆』『あい☆――かって!!(かして)かって〜!!!』蒼は興奮状態で、プレゼントが自分のとこにないと嫌みたいだった。

    2006-04-25 19:01:00
  • 260:

    次に先生達からのプレゼントを開ける。中身はアンパンマンのフォークとスプーンと小さなぬいぐるみだった。『アンパン!!アンパン!!!』『はいはい☆』中身をみるなり、また自分のとこへとやる。

    最後に私達からのプレゼント。中身は――・・・

    【蒼と私の大好きな、空模様のタオルとパジャマとクッション】

    2006-04-25 19:02:00
  • 261:

    色々迷ったけど、アンパンマンはいっぱいあるしアンパンマンはやめて、蒼にいつでも空を感じていてほしくて、これにしたのだ。


    『パジャマは今はまだ着れないけど、タオルとクッションは使えるしね☆蒼、気に入ってくれた―??』私は心配しながら蒼に聞くと『しょら――しょら〜!!!☆』蒼は目をキラキラさせながら、私達のプレゼントを気に入ってくれた。

    2006-04-25 19:03:00
  • 262:




       ?>>230-258?

    2006-04-25 19:07:00
  • 263:

    『しょ〜ら☆しょ〜ら☆』『蒼ちゃん、えらく空がお気に入りやね☆』『ホンマやね〜☆咲緒梨さんと慶太のプレゼントが一番のお気に入りみたいやね〜☆』『やっぱり、お母さんやお父さんからのプレゼントが、一番嬉しいんでしょうね☆』皆がそう言ってくれる。なんだか、恥ずかしかった。蒼も、私達からのプレゼントを一番気に入ってくれたみたいだ。


    『あれにして良かったね☆』私は慶太に言い、慶太も笑顔で頷く。

    2006-04-25 23:03:00
  • 264:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 265:

    『あ゙っ――・・・』皆揃って同じ言葉をはく。


    蒼は、去年の誕生日と同じように今年は取り分けたケーキに手をのばしたのだ。そしてその手を口に持っていきクリームを舐め『おいちい☆』と言ったのだ。

    2006-04-25 23:05:00
  • 266:

    『――プッ――アハハハ☆去年とおんなじだ!!!☆』私が言う。『アハハハ☆蒼ちゃんらしいといえば、蒼ちゃんらしいな☆』『蒼はホンマやんちゃっ子やな〜☆』私の後に続き、皆が笑って言う。


    私達もケーキを食べる事にした。蒼はあんまり食べてはくれなかったが、少しは食べてくれた。だけど、やっぱり蒼は吐いた。私は蒼の背中をさすってあげる。

    2006-04-25 23:09:00
  • 267:

    病室は、気まずい雰囲気になってしまった。皆、不安そうな悲しそうな表情をしてる。

    このままでは、蒼も不安にさせてしまうし、せっかくの誕生日がだいなしだ。そう思い私は考え、ある物を渡しそびれていた事に気付いた。

    2006-04-27 13:42:00
  • 268:

    『あっ!!!蒼☆蒼にもう一つプレゼントがあるねん☆ママ渡しそびれてたわ☆』渡しはそう言い、紙袋から出す。


    『はいっ―☆これはね、ママとパパや、ここにいる皆が、蒼の事を想って一生懸命織ったんやで☆』

    2006-04-27 13:43:00
  • 269:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 270:

    『――????』蒼は不思議そうな顔をして千羽鶴を眺める。

    『蒼☆これはな、《千羽鶴》ってゆうて、祈りを込めたとっても暖かい紙鶴やねんで☆この1羽1羽に、蒼が【早く元気になりますように】【早く退院できますように】ってゆう暖かい気持ちが込められてるねん☆その鶴が、千羽もあるねんで☆だから、蒼は絶対元気になる☆皆その日を楽しみに待ってるし、この鶴達も蒼が元気になる事を見守る為にあるねんで☆』

    2006-04-27 13:45:00
  • 271:

    『だから、早く元気になろうね☆』私がそう言うと『――あい☆』と、元気よく返事をした。

    さっきまで気まずかった雰囲気も、暖かい雰囲気へと変わり皆の顔から、笑顔が戻った。

    『そうや☆皆で写真を撮ろう☆』慶太がそう言い、デジカメをセットして、ベッド周辺に皆が集まる。

    2006-04-27 13:50:00
  • 272:

    蒼のベッドには、皆からのプレゼントでうめつくされ、千羽鶴は真樹が持っていてくれた。

    皆笑顔でまちかまえる。私も蒼の横で笑顔でまちかまえる。

    蒼も、満面の笑顔になっている。慶太がタイマーをセットし、小走りで蒼の横にくる。

    2006-04-27 13:56:00
  • 273:

    真樹は潤くんを片手に抱き、もう片方の手には千羽鶴を持っていてくれていた。先生が気遣い『持ちますよ☆』と言い、千羽鶴は先生のもとへと渡された。

    『はい、皆さん笑って笑って☆もうシャッターおりますよ!!!』慶太が皆に言う。皆カメラの方へ顔を向ける。

    そして、シャッターがおりる瞬間――・・・

    2006-04-27 14:13:00
  • 274:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 275:

    『―――・・・』写真は無事撮れたものの、皆の顔はひきつった笑顔で固まっている。私も。

    そりゃそうだ。なぜなら、蒼が去年と同じようにシャッターがおりる前に、目の前にある食べきれてない蒼のケーキに手をのばし、また手にクリームをつけ手をカメラに向けて笑顔で撮ったのだから。

    なぜこんな事をしたのかは、この時の私にはわからなかった――・・・

    2006-04-27 17:50:00
  • 276:

    『――・・・フフッ☆―蒼〜☆あかんやんか、こんな事したら☆こんなイタズラしたら、駄目!!!☆』『ハハハ☆去年とホンマおんなじやな〜☆蒼はホンマやんちゃっ子や☆』私が言うと、慶太が続いて言う。

    『アハハハハ☆』皆もつられて笑いだす。

    そんなこんなで、蒼は疲れて眠ってしまった。

    2006-04-27 17:55:00
  • 277:

    蒼の誕生日会は、無事に終わった。

    後片付けを皆でして、蒼も寝てしまったし、おひらきになった。

    皆が、寝ている蒼に『またね、蒼ちゃん☆』『早く元気になるんやで☆』など、声をかけてくれ病室を出る。

    2006-04-27 17:58:00
  • 278:

    私と慶太は、皆を外まで見送りにいった。



    『真樹☆今日は本当にありがとね☆蒼も、めちゃくちゃ喜んでた☆プレゼントまで用意してくれて、ホンマにありがとう☆』『いいの、いいの☆あたしが勝手にした事なんやし☆でも、久々に蒼ちゃんの顔がみれて、マヂ嬉しかった☆やっぱいつみても、蒼ちゃんは可愛いわ☆潤も、凄い喜んでたし☆こっちこそ、今日呼んでくれてホンマありがとうね☆』私と真樹はお互いにお礼などを言い合った。

    2006-04-27 18:03:00
  • 279:

    『お母さん、お父さん!!今日はわざわざありがとね☆プレゼントもありがとう☆蒼も嬉しそうやったわ☆』『全然いいのよ☆何がいいかわからなくて、色々と迷ったわ〜☆でも、喜んでもらえて良かった☆蒼も、元気そうやったし☆』『うん☆』私は親にお礼を言い、少し話していた。


    『お義母さん、お義父さん!!今日は本当にありがとうございました!!☆蒼の為にプレゼントも用意してくださって、蒼も喜んでました☆』『蒼が喜んでくれて良かったわ〜☆私達も色々と迷ってね〜☆蒼が喜んでくれるか不安やったけど、喜んでくれたから安心したわ☆蒼があんなに可愛いのは、咲緒梨さんに似たのね☆』『おい!!どうゆう意味だよ、それ!!』私と慶太の親で話していると、慶太も加わってきた。

    2006-04-27 18:13:00
  • 280:

    皆で少し楽しく会話をしていたら『もう蒼ちゃんとこ戻ってあげ☆一人ぼっちで寂しがってるよ☆』真樹が言った。『ホンマやん!!はよ戻り!!』『私達はいいから、咲緒梨さん蒼のとこに戻ってあげて☆ほら、慶太も!!』親達も続いて言う。


    『はい☆今日は本当にありがとうございました☆』私と慶太は皆にお礼を言い『また来るね☆』そう言って皆は帰っていった。

    2006-04-27 18:20:00
  • 281:

    私と慶太は病室に戻ると、先生や看護婦さん達がいた。

    『あの――・・・今日は蒼の為に、色々とありがとうございました!!皆さんには、本当に普段からお世話になって、ご迷惑をおかけしているのに、こんなにしてもらって――・・・』『いいんですよ☆私達、蒼ちゃんが好きですし好意でした事ですから☆ね、先生☆』『そうですよ☆病気の事もありますが、なぜか蒼ちゃんが気になって仕方なくて―☆こんな事しか私どもにはできませんが、少しでも蒼ちゃんに喜んで頂けたなら私どもはそれだけでいいですよ☆』私がお礼を言うと、先生や看護婦さん達がそう言ってくれた。


    『本当にありがとうございました――・・・』『お母さん☆もうやめて下さい☆私どもは好きでやっただけですから☆―早く蒼ちゃんのとこへ、いってあげて下さい☆』私は少し目に涙をためながら頭をさげ、慶太と一緒に中にはいった。

    2006-04-27 18:29:00
  • 282:

    略部分

    『本当にありがとうございました――・・・』『お母さん☆もうやめて下さい☆私どもは好きでやっただけですから☆―早く蒼ちゃんのとこへ、いってあげて下さい☆』私は少し目に涙をためながら頭をさげ、慶太と一緒に中にはいった。

    2006-04-27 18:33:00
  • 283:

    蒼は、幸せそうな顔をして、スヤスヤと眠っていた。

    『家で祝ってやる事はできひんかったけど、良い誕生日ができて良かったな―☆』慶太が言う。『そうやね☆蒼も、皆に会えて、皆に祝ってもらって、嬉しそうやったね☆蒼、幸せかな??』『幸せやて☆――きっと――いや、絶対―☆』『そうだといいね―☆』


    私と慶太は、並んで座り蒼の寝顔をみながら蒼の手を握り喋っていた。

    2006-04-27 18:40:00
  • 284:

    略部分

    私と慶太は、並んで座り蒼の寝顔をみながら蒼の手を握り喋っていた。

    2006-04-27 18:44:00
  • 285:




       >>260-281?

    2006-04-27 18:45:00
  • 286:

    この日は特別に、少し長くいさせてもらう事になった。

    蒼は夕方に起きて、私達3人親子で蒼の誕生日を満喫した。

    夜になり、蒼を寝かせて私達は家に帰った。

    2006-04-28 10:07:00
  • 287:

    帰り道の車中、今日の1日の事を2人で楽しく会話をし、家へと帰っていった。

    家に着き、私達はお風呂に入り明日に備えて寝る事にした。

    今日の幸せな1日の余韻にひたりながら、眠りについた。

    2006-04-28 10:09:00
  • 288:

    これからもずっと、こんな幸せが続く――・・・

    この先、蒼が退院して、また幸せな日々を過ごしていける――・・・

    そんな事を思い、胸を弾ませ楽しみにし、そんな日がまたくるのを期待して待っていた――・・・

    2006-04-28 10:10:00
  • 289:

    でも――・・・



    そんな期待を、蒼の誕生日が過ぎてスグに、くずされたのだ――・・・

    2006-04-28 10:11:00
  • 290:

    ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


    私の携帯が、蒼の誕生日を過ぎて間もない夜中、けたましく鳴り響いた。

    2006-04-28 10:12:00
  • 291:

    私は、蒼にもし何かあった時の為に、携帯を枕元においていたのだ。


    私はスグに起き、携帯をとり電話にでる。

    2006-04-28 10:13:00
  • 292:

    『〇〇病院です!!蒼ちゃんが――・・・』

    『今スグ行きます』私はそれだけ言い電話を切り、スグにベッドからおり簡単に着替え慶太と家をでる。

    慶太も電話で起き、状況を把握したのか、私が電話を切る直前にベッドからとびおり、着替えをすませ家をでる支度をしていた。

    2006-04-28 10:15:00
  • 293:

    慶太はスピードをだして、病院に向かった。

    病院に着き、私達は走って蒼の病室へ向かう。

    蒼の病室周辺は、慌ただしく看護婦さん達が走りまわっていた。

    2006-04-28 10:16:00
  • 294:

    病室に入る事ができず、私と慶太は外からみている事しかできなかった。

    中では、先生と看護婦さんが応急処置をしている状況を目にする。

    私は親なのに、大切な我が子なのに、蒼に何もしてやれない事が、凄く悔しくて悔しくて仕方なかった。

    2006-04-28 10:17:00
  • 295:

    私は、なんとなく蒼の身に何かあったんだと、電話で察知していた。

    だって、今まで病院から電話なんかなかったし、ましてやこんな夜中に電話が鳴るとなれば、誰でもわかる。

    でも、この状況を目にして、私は体が震え、ビクビクしていた。

    2006-04-28 10:18:00
  • 296:

    外からみえる蒼は、顔を真っ青にして、呼吸がかなり弱まっているみたいだ。

    私は、何がなんだか全くわからなかった。

    数時間前は、あんなに元気で輝くぐらいの笑顔をしていた蒼――・・・でも今は、意識レベルが低く、危篤状態――・・・

    2006-04-28 10:19:00
  • 297:

    私には、信じられがたい光景で、予想もしていなかった光景に頭が混乱し、放心状態だった。慶太も同じだった。

    私と慶太は、ただボケーっとつったって、見守っている事しかできなかった。

    そんな時、先生が出てきて『――蒼ちゃんの――傍に――いってやって――下さい――』

    2006-04-28 10:20:00
  • 298:

    冷静を保った先生が、私と慶太に言う。

    私はなんとなく、感付いてしまった――・・・

    でも、そんな事を信じたくなく、急いで消毒室に入り病室の中に入る準備をして、いつも通りに蒼の傍に駆け寄る――・・・

    2006-04-28 10:21:00
  • 299:

    『蒼!!!ママやで!!!わかる?!!!ママやで!!!』私は必死に蒼に話しかける。

    『蒼!!!パパやぞ!!!パパもおるで!!!蒼!!!』慶太も、必死に蒼に話しかける。

    だが、意識レベルの低い蒼はグッタリし、目を閉じたままだ。

    2006-04-28 10:23:00
  • 300:

    『蒼!!!目開けて!!!ママとパパがきたんやで!!!蒼!!!』私は必死に蒼に呼びかける。

    蒼の手を強く握り、そんな事を繰り返していると――・・・

    『――マ―マ――・・・・』

    2006-04-28 10:24:00
新規レスの投稿
名前 (8文字まで)
E-mail
必須本文 (750文字まで)
。゚・*。・小さな手。・*・゚。を見ている人におすすめの掲示板

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。
※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。