小説掲示板【triangle】…☆☆☆のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

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【triangle】…☆☆☆

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  • 1:

    里菜

    あの頃の三人、今の三人。おかしな位変わった。

    今となれば笑い話だけどあの頃のあたし達、幼すぎて頑張り過ぎてたね。

    あたしにとってかけがえのないtriangle。

    2006-02-25 19:31:00
  • 2:

    優梨

    里菜?頑張って書けよ??
    早く優梨登場させてや?ワラ

    2006-02-25 19:38:00
  • 3:

    里菜

    4年前、あたしは専門学校に通ってた。
    まだ慣れない学校帰りに、ミナミで友達と待ち合わせをして、いつも通りプリクラを撮って街を歩いてごはん屋さんに入ってぺちゃくちゃ世間話をしてた。
    ごはんも食べ終わって、外に出て友達と
    『どうする〜?』なんて喋ってると後ろから今にも話しかけてきそうな人の気配を感じた。
    それが桜君とあたしの出逢いだった。

    2006-02-25 19:41:00
  • 4:

    里菜

    『なぁなぁ何してんの?♪』もう1人の男が後ろから喋りかけてきた。
    桜『どこ行くん(^^)?』
    "っも〜うっさいなぁ(怒)"パッと振り向いたその瞬間っっ!!
    "か、かっこいい…"
    当時、今より惚れっぽかった超恋愛体質のあたしは速攻恋におちた。

    2006-02-25 20:06:00
  • 5:

    里菜

    優梨??
    ?ありまと??
    頑張って完結させるし見守っててやっ???
    てかあんた、今一緒におるがな??ワラ

    2006-02-25 20:11:00
  • 6:

    里菜

    当時、ホストなんて行った事もなくて、ましてや行きたいとも思った事のなかったあたしは、ス-ツを着た男がホストなんて分かりもしなかった。
    友達もノリノリで喋ってるし、なんだかんだで道中で1時間位4人で他愛もない話をしたりして楽しんでた。

    2006-02-25 20:17:00
  • 7:

    里菜

    するともう1人のホストが『店行こやっ☆』と言い出してきて、桜君も『行こやっ(^o^)』とうちらに言ってきた。
    あたしは正直、ホストはみんな整形、ロン毛、おばさんが貢ぎまくってる、なんて勝手なイメ-ジしかなくて、ぶっちゃけ店に行くなんてありえへん位抵抗があった。
    もう1人のホストがロン毛&整形系の顔やったから更にね。ワラ

    2006-02-25 20:26:00
  • 8:

    里菜

    『初回は特別500円だけでいいし☆』なんて事も言ってきたけど、絶対会計の時には莫大な金額請求されるんやろなとも思ったし、あたしは1人めっちゃ悩んでた。
    けど友達はやたらノリノリで『500円なら行こやっ♪』
    まさかの発言に"え〜っ!?まぢかよ(+△+)"状態の里菜ちゃん。ワラ
    3対1で勝てる訳もなく、ばっちり負けたあたしは未知の世界・初ホストクラブに行く事になってしまった。

    2006-02-25 20:35:00
  • 9:

    里菜

    店まで歩いてる途中、桜君に『荷物持ったるし貸し!』とか言われて、『えっいやいやいいよっ!』なんて会話をしてたのも初々しいなぁ。
    店に着いたのはまだ早がけやった為、店内はまだあんまりお客さんもいなくて"あ〜これがホストクラブなんやぁ!意外とアットホ-ムやなぁ。"があたしの第一印象やった。

    2006-02-25 20:43:00
  • 10:

    里菜

    中断します?

    2006-02-25 20:54:00
  • 11:

    里菜

    そんな話をしながらゲ-ムをしたりして楽しい時間もあっとゆう間に過ぎてった。
    あたしも友達も朝から学校にも関わらずラストまで飲んで、帰る頃には外も明るくて、一気に現実に引き戻された。
    桜君と番号とアドレスを交換して、下まで送ってもらってその日はばいばいして、家に帰った。

    2006-02-25 21:23:00
  • 12:

    里菜

    その日はやっぱり学校に行けるはずもなく、酒もぬけてなかったあたしは親に無理を言って学校を休ませてもらって、その日は家で爆睡してた。
    Fayrayの曲を聴きながら眠りについていたあたしは、起きたら外は真っ暗でFayrayの曲だけが部屋に流れていた。

    2006-02-25 21:33:00
  • 13:

    里菜

    あたしはそんな別世界に住む桜君に、たった一晩で最大の恋に落ちた…━

    2006-02-25 21:41:00
  • 14:

    里菜

    その晩、携帯を握りしめながらあたしは桜君からの連絡を待っていた。
    けど、待っても待っても連絡は一向に来ない。
    "も-忘れてんかな…"
    痺れを切らしたあたしは自分からメ-ルを送ってみる事にした。

    2006-02-25 21:46:00
  • 15:

    里菜

    『おはよう☆昨日はありがとう!めっちゃ楽しかったよo(^-^)oまた桜君に逢いたいな…☆』
    面と向かえば小心者で何もいえないたしはメ-ルではやたら強気&積極的になる。ワラ

    ━送信━っと…。

    2006-02-25 21:49:00
  • 16:

    里菜

    ≪訂正≫
    ×何もいえないたしは
    ○何も言えないあたしは

    2006-02-25 21:51:00
  • 17:

    里菜

    中断します?

    2006-02-25 21:52:00
  • 18:

    里菜

    今思えばホスト相手にこんな事ゆうなんてバリ痛いなって思うけど、この時のあたしはホストとゆう職業の事を何も分かってなくて、純粋に1人の男の人として桜君を見ていた。

    2006-02-26 00:47:00
  • 19:

    里菜

    "返事遅いな〜…"
    メ-ルを送ってから数十分。待っててもなかなか返事は来ない。
    1人、真っ暗な部屋の布団の中で音楽を聴きながら昨日の事を思い返したりしながらボ〜っとしていた。
    すると 〜♪♪♪〜
    桜君から電話がかかってきた!

    2006-02-26 00:53:00
  • 20:

    里菜

    とまどいながらも、咳払いをして声を正してから電話に出てみた。
    桜『おはよぉっ♪』
    周りわ街の騒音で少しざわついていた。
    少し他愛もない話をしてから『今から店戻らなあかんしまた連絡するわ☆』初めての電話はこんな感じで終了。
    はぁ〜っ緊張した(>△

    2006-02-26 01:01:00
  • 21:

    里菜

    もうこの時のあたしは彼氏の事なんてどうでもよくなってた。
    桜君に出逢うまであんなにラブラブやったのに、人間の気持ちってほんまに不思議やんね。

    "桜君に逢いたい"
    それしか頭になかった。

    2006-02-26 01:04:00
  • 22:

    里菜

    次の日、学校に行ってから当時2個1やった美奈に桜君との話をしてみた。
    美奈ももちろんホスト経験はなくて、桜君の話をすると『里菜がそんだけかっこいいてゆうんやったらうちも桜君見てみたい〜っ☆』
    美奈がそうゆうなら仕方がないっ♪
    その日の学校終了後、街に繰り出す事にした☆ワラ

    2006-02-26 01:10:00
  • 23:

    里菜

    学校が終わって、電車でミナミまで向かってる間もひたすら桜君の話・初ホストクラブの話で盛り上がってた♪
    街に着いてごはんを食べてプリクラを撮って街をうろつきながら、桜君が街に出てくるのを待ってた。
    桜君達のいるキャッチ場所は大体聞いていたから、あたしは1人ドキドキッ(>∩

    2006-02-26 01:17:00
  • 24:

    里菜

    するとパッとその場所を見るとス-ツの軍団がゾロゾロと集まってた。
    あたしは一発で桜君やって分かったから、美奈に『あ、あっあ、あの人!!』必死に伝えてた。ワラ

    2006-02-26 01:20:00
  • 25:

    里菜

    中断します?

    2006-02-26 01:21:00
  • 26:

    里菜

    『えっどれどれ!?!?』美奈が必死に探してる。
    『あれやん!真ん中にいる人やん!』
    『あ〜あの人かぁ!男前そうやん☆あそこ行ってみよやぁ♪』
    え〜っ!!恥ずかしいんですけど(〃Д〃)
    そんな事お構いなしの美奈はづかづか桜君のいる場所まで歩いて行く。

    2006-02-27 08:06:00
  • 27:

    里菜

    桜『おっ!おはよ☆』
    里『お、おはよ〜☆』
    気まずいってぇぇ…。その日は道端でみんなで立ち話をして、うちらはまっすぐ帰宅した。
    "あかん…里菜、桜君の事めちゃ好きやわ"
    あたしの気持ちはこの時にはもう固まってた。

    2006-02-27 08:12:00
  • 28:

    里菜

    桜君からも
    『彼氏と別れてや』
    『いつ別れるん?』
    そ-ゆうメ-ルが来たり、電話でそ-ゆう事を言われたりしていた。
    バカ正直なあたしは、ある日の学校の昼休みに彼氏に別れを告げた。

    2006-02-27 08:19:00
  • 29:

    里菜

    ≪ごめん、別れて欲しい≫ピッ ―送信完了―

    彼氏からの返事はなかった。
    こうして半年の彼氏との付き合いは、あたしの勝手で終わった。
    今となれば彼氏とも当時の話も笑い話なんやけどね(~×~;)

    2006-02-27 08:25:00
  • 30:

    里菜

    桜君と出逢ってから2〜3日後、彼氏と別れた。
    うちらは毎日のように放課後は美奈と街に遊びに出ていた。
    といっても、街に出ても桜君に逢える日もあれば逢えへん日もある。
    あたしは桜君に彼氏と別れた事を報告する事にした―。

    2006-02-27 08:30:00
  • 31:

    里菜

    ≪桜君おはよう♪里菜、彼氏と別れたで!≫
    ピッ ―送信完了―

    電話や面と向かってでは恥ずかしくて何にも言えないあたしの伝える手段はやっぱりメ-ルやった。

    2006-02-27 08:55:00
  • 32:

    里菜

    〜♪♪♪〜
    桜君からの着メロや!ドキドキしながらもゆっくりメ-ルを開いてみた。
    ≪そうなんや(^o^)≫
    え〜っ!?!?!?そんだけ!?!?!?!?…なんか拍子抜けもいいとこ…。
    なんて返そうか必死に考えたあたしは≪うん☆やし桜君付き合って欲しい。≫頑張って送信してみた。

    2006-02-27 08:59:00
  • 33:

    里菜

    けど待っても待ってもなかなか返事は来ない。
    すると次は電話が鳴った。 〜♪♪♪〜
    "桜君や…ど-しよ…"
    さんざん迷った結果出てみる事にした。
    里『はい…』

    2006-02-27 09:04:00
  • 34:

    里菜

    中断します♪

    2006-02-27 09:04:00
  • 35:

    名無しさん

    期待あげ〜

    2006-02-27 11:52:00
  • 36:

    名無しさん

    http://6hp.jp/?id=coolnail

    2006-02-27 12:23:00
  • 37:

    里菜

    37さん?
    書き込みありがとうございます?今のところ、だいぶベタな話ですが、よければ引き続きお願いします?

    2006-02-27 14:44:00
  • 38:

    里菜

    桜『おはようさん☆何してんねん?』
    里『おはよぉ♪今は別に何もしてなかったでぇ(^-^)』そこからはあたしの告白メ-ルに触れる事なく他愛もない話をして電話は終了した。
    "…なんで??"
    あたしの頭の中はまさにハテナだらけ。
    "−体何考えてんやろ…"

    2006-02-27 14:48:00
  • 39:

    里菜

    もういてもたってもいられなくなったあたしはその晩、何の迷いもなく桜君に逢いに行く事にした。
    桜君に店に行く事を伝えて、お風呂に入って用意をして親には友達と遊びに行ってくると嘘をついて家を飛び出した。

    2006-02-27 14:51:00
  • 40:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 41:

    里菜

    桜『はい!』
    里『あっもしもし?下着いたよ〜!』
    桜『あっほんま☆ほな上がっといでぇ♪』
    里『あ、分かったぁ☆』
    も〜この時のあたしは心臓の音がリアルに耳に聞こえてくる位、ドキドキしていた。

    2006-02-27 14:58:00
  • 42:

    里菜

    ドキドキ…
    あたしは頑張ってエレベ-タ-に乗ってみた。
    けど階に着いたはいいけど、なかなか店の戸を開けられない(≧Д≦)
    けどこんな所、誰かに見られたら最強に恥ずかしい!!
    あたしは勇気を出して戸を引いてみた―…

    2006-02-27 15:01:00
  • 43:

    里菜

    『っらっしゃいませ〜!!』ホスト達の威勢のいい声が店中に響き渡る。
    と同時にお客さんが一斉にこっちを見る。
    "…っ!!あかんっ…はずすぎる…(TДT)"
    すると奥の方から桜君が来て出て来てくれて、
    『おはよ♪こっちおいで☆』と席に案内してくれた。

    2006-02-27 15:07:00
  • 44:

    里菜

    席についてから、やっと落ち着いきたホスクラブに慣れないあたしは、キョロキョロと周りを見回していた。
    すると桜君があたしの席まで来て、耳元で
    『煙草買って来て♪ク-ルマイルドな☆』
    と言ってお金を渡してきた。
    なんだかすごく嬉しかったドMなあたしは満面の笑みで『分かった☆』と答えて1人ルンルンで自販機に向かった。

    2006-02-27 15:12:00
  • 45:

    里菜

    中断します?

    2006-02-27 15:13:00
  • 46:

    優梨

    >>1-100
    里菜頑張っとるやん?
    その調子やで??ワラ

    2006-02-27 16:46:00
  • 47:

    里菜

    優梨あんがと??
    里菜、やたら痛客なってるって??ワラ
    優梨も小説頑張って書きやっ(´∀`)?
    里菜ちゃん愛読者第−号だかんね?ワロス?

    2006-02-27 18:52:00
  • 48:

    里菜

    『え〜っと、ク-ルマイルド…っと』
    当時煙草を吸った事のなかったあたしは、自販機の前でちょっと手こずる。
    煙草を買ったあたしは千鳥足で店に戻る。
    −度入ってしまえば慣れたもんだ。

    2006-02-27 18:56:00
  • 49:

    里菜

    席に着くと、初回の時に着いてくれていた従業員が来てくれた。
    『里菜ちゃんおはよぉっ☆』『おはよぉっ♪』
    楽しく会話をしていると桜君がグラスを持ってあたしの席に回って来てくれた。
    桜『おはよぉっ☆』
    社交辞令のようなこの第−声は、桜君から教わった夜の世界の挨拶。

    2006-02-27 19:01:00
  • 50:

    里菜

    告白した後のあたしは、少し照れながらも嬉しすぎてだいぶにやけた顔になっていたと思う。
    他愛もない会話しながら、ふと向かいの席に目をやると何やら暗く下を向き、沈んでいるお客さんが目についた―。

    2006-02-27 19:05:00
  • 51:

    里菜

    ―彼女の名前は"ゆか"。そう、桜君のエ-スだ。
    それは4年経った今でも変わらない桜君の本営のお客さん。
    大型ヘルス店の売れっ子フ-ドルのゆかちゃん。
    顔は美人でスタイルも抜群にいい。
    ―が、彼女は常に下を向き病んでいる。睨まれる事もしばしば…よっぽど桜君の事が好きなんだろうな。

    2006-02-27 19:10:00
  • 52:

    里菜

    ちょっと気まずくなったあたしは目を反らした。
    "なんであの人あんな病んでんねやろ…"
    この時のあたしはまさか正面で病んでいる女の子が桜君のエ-スやなんて思いもしいひんかった。

    2006-02-27 19:16:00
  • 53:

    里菜

    桜君と当たり障りのない会話を楽しんでると、遂に本題に入った―。
    桜『なんで彼氏と別れてん?』
    "なんでっ!?なんでって…"『ん-‥桜君の事好きやから…かな。』
    桜『…そっか。』
    と言うと吸ってた煙草をふぅっと吐き出した。

    2006-02-27 19:20:00
  • 54:

    里菜

    桜『俺な、里菜の事好きやし付き合いたい思てんで。』
    "まぢで!?"
    あたしの心は躍っていた。
    桜『けどな、俺女怖いねやん。里菜、俺の事好きやし彼氏と別れたやん?正味俺も付き合ったら、次の男見つけて捨てられんちゃうかなって思うねん』
    と言うとまた吸っていた煙草をふぅっと吐き出した。

    2006-02-27 19:28:00
  • 55:

    里菜

    "なるほどなぁ…そりゃぁそやわな…"あたしは純粋にそう思った。
    桜『やし里菜の気持ちが本物なんかこれから見てってもいいけ?』
    あたしはなんかすごい嬉しかった。
    "そんな真剣にあたしの事考えてくれてんねや"
    『うん。分かったで☆』答えると、桜君はニコッと笑って何も言わずあたしの手を握ってくれた。

    2006-02-27 19:36:00
  • 56:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 57:

    里菜

    それからのあたしは毎日の様に桜君の店に通った。美奈もその内−緒に行くようになり、美奈の担当は真に決まった。
    真はばりばりのオラ営色ホスト。
    桜君も変わらんけど、真とは違ってほんまにやり方がうまい。
    頭のキレるホスト―
    まさにその通りのホスト。

    2006-02-27 19:44:00
  • 58:

    里菜

    その内、毎晩のように朝まで飲みに出てたあたしと美奈は学校にさえ行く事はなくなり、入学して初めて迎えた夏休み―
    2人して学校を辞めた。
    その事を桜君には言えなかった。
    "怒られる…"
    そう思ったから―。

    2006-02-27 19:51:00
  • 59:

    里菜

    実際、桜君には口うるさく『学校は行けよ』と言われていた。
    桜『今日学校け?』
    と聞かれると、あたしは行きもしないのに『せやで♪』と毎回嘘を付いていた。
    けどそんな嘘も後々ばれる事になる事は分かりきっていた事―。

    2006-02-27 19:55:00
  • 60:

    里菜

    店に通い続けていると、お客さんの顔も覚えてくる。
    にぎやかなカラオケの鳴り止まない店内では毎晩のように飲ませ歌が流れる。
    すると、当たり前のように違う席からも飲みコ-ルがかかってくる。
    そうすると他のお客さんの名前も覚えるようになる。
    そう、桜君の店は毎晩のように常連客で埋め尽くされる満席の人気店。

    2006-02-27 20:03:00
  • 61:

    里菜

    ≪訂正≫
    ○辿る事に優梨と里菜
    ×辿る事になる優梨と里菜

    2006-02-27 20:23:00
  • 62:

    里菜

    中断します?

    2006-02-27 20:24:00
  • 63:

    里菜

    優梨の第−印象わ
    ≪性格悪そ〜。≫の−言で、芸能人に例えると映画版NANAの宮崎あおいにめちゃくちゃ似ている。可愛らしい感じかな?
    やからこそあたしは優梨に対して負けたくない心、ライバル心でいっぱいやったんかもしれへんなぁ…。

    2006-02-28 00:43:00
  • 64:

    里菜

    水商売丸出しの優梨。
    それに引き替え水商売とはほど遠かった、当時のあたし、里菜。
    どこかで勝った感があったのは間違いない。
    水商売の女。風俗嬢。
    "あたしは違うんや"そんな所で優越感に浸ってたあほな若かりし頃、あたし…。ほんまに恥ずかしいな。

    2006-02-28 00:48:00
  • 65:

    里菜

    けど、そんなあたしも水商売に足を踏み入れる事になるのに時間はかからなかった…。
    と言っても、桜君はあたしにお酒を−滴も飲ませてくれない。
    飲みたいと言っても『あかん。おまえは飲むな。』の−点張り。
    "なんでやねんな…"そんな気持ちもいつの間にかあたしの自慢の−部になっていた。
    "あたしは他の客と違うんや♪"

    2006-02-28 00:52:00
  • 66:

    里菜

    たまにお酒を飲ませてくれる時はすべて桜君のおごりやった。
    ぶっちゃけ毎日素面でホストクラブのノリはしんどいもんがある…。
    −方、向かいの優梨の席ではみんな楽しそうにお酒を飲んだりカラオケを歌ったりゲ-ムをしたりしている。
    優梨と毎日−緒に来ていたツレ、千晶は美奈と同じく真が担当。
    担当がかぶってる同士のうちらの席はいつも真正面。嫌でも目について仕方ない。

    2006-02-28 00:58:00
  • 67:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 68:

    里菜

    −方、優梨もそんなあたしの視線を睨み返してくる。
    "気にくわんわ。なんやねんあの女。"
    当時のあたしの本音。
    送り出しの順番にもこだわってしまう。
    "最後がいい。"とは思えど、桜君には絶対言えないあたし。何を言われても『はいはい』と従う桜君からすれば何とも扱いやすい客やったはず―。

    2006-02-28 01:10:00
  • 69:

    里菜

    そんな毎日を繰り返していき、桜君と出逢って3ヶ月目のある晩―。
    時計はラスト2時間前を指していた。
    ほろ酔いの桜君が本日2回目。あたしの席に回ってきた。
    里『だいぶ酔うてんなぁ。大丈夫??』声をかけると、桜『おう。』
    "…なんか変やなぁ…。"

    2006-02-28 01:16:00
  • 70:

    里菜

    あんまり気にする事なく、ヘルプと美奈と楽しく話ていた。
    すると…『里菜っ!』
    爆音のカラオケが鳴り響く店内ではちょっと聞き取りにくい桜君の声―。
    『んっ?何?』
    と同時に、他席でシャンパンコ-ルが始まった。

    2006-02-28 01:20:00
  • 71:

    里菜

    中断します?

    2006-02-28 01:23:00
  • 72:

    里菜

    里『どしたん?』
    桜君は深くソファ-にもたれ、−点を見つめながらあたしに言った。

    『付き合おか―…』
    …へっ???今なんて?あたしは頭の中が真っ白になった。

    2006-03-02 10:53:00
  • 73:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 74:

    里菜

    美奈も自分の事のように喜んでくれた。
    泣いているあたしを不思議そうに見てくる客や、冷たい目で見てくる客もいた。
    けどあたしにはそんな事関係ない。
    "あたしは桜君の女や"
    桜君と出逢って3ヶ月目、あたしと桜君は付き合った。

    2006-03-02 11:03:00
  • 75:

    里菜

    それからの毎日は楽しかった。
    ≪夏≫ってゆうだけでテンションが上がるのはあたしだけかな?
    アドレスも桜君の名前入りに変えた。
    待ち受けも桜君の写メに変えた。
    −緒に買い物も行ったし、店の従業員と行く海にも−緒に連れてってくれた。

    2006-03-02 11:08:00
  • 76:

    里菜

    当時は車で桜君の店まで通ってたあたしは、毎日のように桜君を家まで送り届けてた。
    『今日終わったら車ん中で待っとけよ』
    この台詞を言われると、あたしの気分は−気に上がる。
    好きな人には尽くしたい。何でもしてあげたい。
    こんな性格のあたしには桜君の性格はたまらない。

    2006-03-02 11:12:00
  • 77:

    里菜

    ある日の帰り道。
    車の中で軽く桜君と口論になった。
    あたしは喧嘩と言っても、基本何も言い返さなかった。
    怒られてもキレられてもすねるか泣くあたしは
    『なんとか言えやこらぁぁ!!』『なんでおまえは何もゆわんねん!?』『んっまイライラするわぁっ』こんなやりとりがほとんど。

    2006-03-02 11:16:00
  • 78:

    里菜

    内容はあたしの学校の事やった―。
    ちょうどずっと夏休みを挟んでたってのもあって誤魔化せてたものの、この時にはもう明らか夏休みは終わってた―。
    "あかん、も-誤魔化せへんわ…"

    2006-03-02 11:23:00
  • 79:

    里菜

    桜『おまえ学校は?最近行ってるんけ?』
    里『あ-…行ってないなぁ…』
    桜『なんでやねん。行けや』
    "やばい…ばり怒ってるやん…"

    2006-03-02 11:34:00
  • 80:

    里菜

    里『てかも-辞めよっかなぁみたいなぁ…』
    桜『はっ?おまえ、店来てて学校行けんよ-なってんねんやったらも-店くんな』
    里『はっ!?なんでなん?店は関係ないって!』
    桜『卒業したらいくらでも来たらええ。やしおまえも-店くんな。』
    あたしは頭の中が真っ白になった―…

    2006-03-02 11:39:00
  • 81:

    里菜

    普通"店くんな"そう言われると嬉しいはず。
    けど、あたしは違った。
    店に行かんようなったら桜君とも全然逢えんようになる。そんなんあたしには耐えられへん。
    店に通う事に何の不満も疑問も抱いてなかった、18歳のあたし―。
    "―当たり前―"そう、むしろあたしは自ら進んで店に通っていた―。

    2006-03-02 11:52:00
  • 82:

    里菜

    そこからは
    桜『無理。来んな。』
    里『嫌。無理。』
    桜『来んな』里『無理』
    そんなやりとりの繰り返しやった。
    これだけはあたしも折れれんし譲れんっ!!
    結局、あたしの意志が勝ち、今まで通りの生活が続く事になった。

    2006-03-02 11:55:00
  • 83:

    里菜

    ―AM2:00―
    爆音のカラオケが鳴り響く店内…。
    今日もあたしの席にはお酒がない。
    いい加減慣れたけどね…やっぱたまにはお酒も飲みたいやん?
    思い立ったあたしは、内緒でヘルプに『なぁ☆チュ-ハイ持ってきて☆』こっそり頼んでみた♪

    2006-03-02 12:02:00
  • 84:

    里菜

    店の従業員のほとんどは、あたしが桜君から禁酒(なんでやねん)されている事を知っている。
    だから誰に頼んでも"あかん"の−点張りで持って来てはくれない。
    けどこいつは違う。
    あたしが禁酒されている事なんて、まだ新人のこいつが知るはずがない。

    2006-03-02 12:07:00
  • 85:

    里菜

    中断します?

    2006-03-02 12:09:00
  • 86:

    里菜

    『味どうします?』ヘルプの問いに、すかさず『ライチっ☆』と小声で答えた。
    『ちょっと待ってて下さいね♪』
    "よっしゃぁ-っ!!桜君さっき回ったとこやし余裕やな"腹の中でフフンと笑うあたし。
    するとグラスに注がれたチュ-ハイ・ライチがあたしの元に運ばれてきた。
    "お酒とかいつぶりやろっ〜♪"あたしの胸は躍る。

    2006-03-02 16:55:00
  • 87:

    里菜

    周りのホストも気づいてない。あたしは隣の美奈を横目にこっそりゆっくりチュ-ハイを味わう。
    やっぱお酒が入ると気分がいい♪いつもよりノリノリでヘルプと会話を楽しむ。
    すると…
    何やらこっちに向かってヅカヅカ歩いてくる男が1人、あたしの視界に入ってきた。
    "…―桜や…"

    2006-03-02 16:58:00
  • 88:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 89:

    里菜

    案の定さっき回ったばっかりのはずの桜君はあたしの隣にドカッと座り、淡々と怒り始めた…。
    桜『何調子乗ってんねん。』"調子っっ!?!?"
    やたら感に触ったあたしは『調子なんか乗ってへんし』すかさず目を反らして答えた。
    桜『乗ってるやんけ。誰が飲んでい-ゆうてん』
    …。あたしは黙った。言い返す言葉が見あたらん…

    2006-03-02 17:05:00
  • 90:

    里菜

    『おまえは飲まんでえ-ねん。分かったけ?☆』そう言うと桜君はニコッと笑った。
    『…分かった。』あたしはこのアメとムチにとてつもなく弱い。ほんまうまい事やりよるわ…。
    そんなこんなであたしの会計は最初から最後までセット代だけだった。

    2006-03-02 17:11:00
  • 91:

    里菜

    そんなある日…

    "あっもうすぐ桜君の誕生日や…"
    そう。桜君の誕生日はもう目の前だった。
    "ど-しよかなぁ…"

    2006-03-02 17:13:00
  • 92:

    里菜

    当時、キャバで働いてたとはいえ、まともに出勤なんてしてなかったあたしは、飲み代もほとんど親にもらってた位だった。
    そんなあたしに、バ-スデイで使う大金なんてあるわけがないし、ある程度他の従業員のバ-スデイを見てきてたあたしにも、イベントの華やかさは十分分かってた。

    そんなある日、桜君にバ-スデイの話をされた―。

    2006-03-02 17:21:00
  • 93:

    里菜

    『おまえ、バ-スデイやからって何もすんなよ』
    ―…なんとなく分かってたような、意外なような−言を言われた…。
    『なんでなん?』あたしのそんな問いにも、
    『ええし何もすんなよ』
    …そんな言われ方をされると、それ以上あたしは何も言い返せなかった。

    2006-03-02 17:24:00
  • 94:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 95:

    里菜

    "これやっ―…"
    あたしはそれを見た瞬間そう思った。
    黒に金色のバ-バリ-の馬のロゴが入ったお洒落なカフス。
    桜君にぴったりや―。
    『これ下さい!』あたしは迷わずそれに決めた。

    2006-03-02 18:03:00
  • 96:

    里菜

    中断します?

    2006-03-02 18:05:00
  • 97:

    里菜

    里『桜君喜んでくれるかなっ☆』あたしの問いに、美奈も『絶対喜んでくれるって♪あっ、はよ花屋予約しに行こや☆』
    うちらはミナミの花屋に向かった。
    人に花を送るなんて初めてのあたしは、とりあえずスタンドの花ってゆうのは分かってたけど、相場がいくらぐらいなのかは全然分からなかった。

    2006-03-02 19:36:00
  • 98:

    里菜

    店員さんと相談して、3万のスタンドの花を送る事にした。
    『とりあえず豪勢に派手にお願いします!!』
    そう伝えて、桜君の店の住所と名前とメッセ-ジをメモして、花屋を後にした。
    後は海老フライやな―…

    2006-03-02 19:39:00
  • 99:

    里菜

    ラッピングをして、美奈と色んな話をしながらあたしの部屋で時間を潰してた。

    ―そ-いや優梨も来るんやろか…来るよな…―

    優梨とは毎日の様に店で顔を合わせてたし、相変わらず気にくわん存在やった。

    2006-03-02 19:46:00
  • 100:

    里菜

    けど1つだけ変わった事があった―。

    優梨と里菜は目が合うとニコッと笑い合うようになっていた。
    たまに他の従業員に見つかって『あかんて』と怒られる事もあったけど、2人は不思議とそんな風になっていった。
    と同時に、あたしは優梨の存在が気になり出した―。

    2006-03-02 19:50:00
  • 101:

    里菜

    同性愛とかレズとかそんなんじゃない。
    ただ純粋に"友達になりたいな―…"そう思ってた。

    なぁ優梨?この気持ち、嘘じゃないんやで―?
    優梨もそ-思ってくれてた―…?

    2006-03-02 19:54:00
  • 102:

    里菜

    けど、桜君がいる限りそんな事は無理な話―。
    担当が被ってる同士が仲良くなる事を許されるはずがない―
    純粋にそう思ってたあの頃の優梨と里菜。

    そして桜君―。

    2006-03-02 20:03:00
  • 103:

    里菜

    けどそんな気持ちと−緒に、目障りに思う気持ちがあった事も間違いはない。

    2006-03-02 20:06:00
  • 104:

    里菜

    中断します?

    2006-03-02 20:06:00
  • 105:

    名無しさん

    テンポが早いから読みやすい!頑張ってな☆

    2006-03-02 20:07:00
  • 106:

    ???

    しおり?

    2006-03-02 23:16:00
  • 107:

    里菜

    111さん?
    読みやすいとかめちゃ嬉しいです??書き込みとか全然ないから、読んでくれている人がいるのかすごい不安でした?よければ引き続きお願いしますね?

    112さん?
    しおりありがとうございます?引き続き頑張るんでお願いします??

    2006-03-03 10:36:00
  • 108:

    里菜

    ―イベント当日の夜―
    少し早めに店に行った美奈とあたし。
    店にはもう何組かお客さんがいて、普段暗めの店内はブラックライトで青く光っていた。
    席の配置もイベント用に設置され、壁側にはズラッとスタンドの花が飾られてあった。
    あたしからの花もばっちりあって、とりあえずホッと−安心。

    2006-03-03 10:40:00
  • 109:

    名無しさん

    確かに読みやすい?頑張ってな?

    2006-03-03 10:40:00
  • 110:

    里菜

    美奈の担当の真に
    『桜君が席着いてる間に合図するし、カフェド出して欲しいねん』とお願いしてみた。
    けど真はやっぱり『おまえほんまにいいんけ?』と言う。
    けど今日のあたしは負けない。
    里『イベントやで?それぐらいいいやん??お願い!!』さすがイベント。真もオッケ-してくれて準備は整った。

    2006-03-03 10:44:00
  • 111:

    里菜

    すると桜君がグラスを持って席に回って来た。
    桜『おはよぉ♪おまえ花ありがと-なぁ。ビックリしたやんけぇ☆』
    里『うん☆』あたしはニコッと笑う事しかできなかったけど、桜君が喜んでくれてすごい嬉しかった。

    2006-03-03 10:48:00
  • 112:

    里菜

    店もお客さんが入り始めて満席になり始めた頃、桜君が周りを見ている隙に、紙袋から海老フライの入った入れ物を取り出し、机の上に広げた。
    里『桜君☆里菜作って来たでっ(^-^)v』
    桜君はビックリした様子で『おまえやばいってぇぇぇ!!!!』と大喜びしてくれた。
    それと同時にバ-バリ-の誕生日プレゼントを渡すと、桜『何もせんでえ-ゆ-たのに-…』と少しテンションが落ちた様に見えた。
    "…気に入らんかったんかな…"

    2006-03-03 10:55:00
  • 113:

    里菜

    ソッと桜君の顔を除き込むと、プレゼントをボ-っと見つめながら、少し目が潤んでるのが見えてしまった。
    "やばっっ"とっさに見てないフリをすると、桜君もいつものテンションに戻り、『えっ中何なん何なんっ☆』とプレゼントを開けはじめた。
    "気のせいかな?"

    2006-03-03 10:59:00
  • 114:

    里菜

    『カフスや〜んっ☆俺カフス欲しかってんってぇ!』そう言いながら腕の裾に付け始めた。
    "喜んでもらえて良かった―…"
    『里菜ありがとうな。ずっと付けるしな。』
    真剣な顔であたしに向かって微笑みながらゆってくれた。
    もうそれだけであたしの胸は−杯や―…

    2006-03-03 11:02:00
  • 115:

    里菜

    『海老フライ食お〜や海老フライっ♪』その桜君の−言と同時に、真にカフェドの合図をした。
    小皿に分けていると、シャンパンコ-ルの曲がかかった。
    シャンパンコ-ルなんて初めてのあたしはドキドキが鳴り止まない―
    すると、真があたしの席に向かって歩きながら『里菜ちゃんから〜誕生日の桜ちゃんにカフェド・カフェドパリ頂きやしたぁ☆☆☆あ〜りやっすぅ!!!!』とマイクに向かって叫んだ。

    2006-03-03 11:09:00
  • 116:

    里菜

    115さん?
    読みやすいとかありがとうございます?読んでもらえててめっちゃ嬉しいいです?徐々にtriangleになってくるんで、引き続きお願いします??

    2006-03-03 11:13:00
  • 117:

    里菜

    中断します?

    2006-03-03 11:13:00
  • 118:

    里菜

    "うわぁぁ恥ずかしっ"パッと右隣の桜君を見ると…真の方を見て唖然としている。
    "怒られるかな…"と思いながらもドキドキ。
    真『そんな桜君に里菜ちゃんから−言お願いしまぁす☆3・2・1ッ♪』
    あたしの元にマイクが向けられた。
    『桜君誕生日おめでとう☆』

    2006-03-03 12:18:00
  • 119:

    里菜

    『おめでと〜ございまぁぁす!!』店中の従業員が音楽に合わせて叫ぶ。
    シャンパンが運ばれてき、真も席に戻ってグラスにシャンパンを注ぐ。
    桜君は『ありがとうな…』そうあたしにつぶやくと、目からは涙がこぼれてた。
    たかがカフェドごときで涙を流してくれた―
    これがあたしが初めて見る桜君の涙やった。

    2006-03-03 12:22:00
  • 120:

    里菜

    店もだいぶ忙しくなってきた頃、桜君は『行ってくるわな☆』そう言うとグラスをカンッと鳴らして回って行った。
    "ふぅ-っ"あたしが−息付いたと同時に
    『いらっしゃいませぇ!!』
    パッと入り口を見ると―
    優梨が立っていた。

    2006-03-03 12:29:00
  • 121:

    里菜

    "来た―"
    優梨はこっちに向かってヒ-ルをカツカツ鳴らしながら歩いてくる―
    "―えっ…???"
    ≪ドカッ≫そう。優梨はあたしの隣の席に座ったのだ。
    "よりによってなんで隣なん…"そう思いながらも、ニコッと笑い合う当時の腹黒かったうちら―。

    2006-03-03 12:34:00
  • 122:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 123:

    里菜

    中断します?

    2006-03-03 12:41:00
  • 124:

    里菜

    気になりながらもあたしは美奈とヘルプと話す。
    ―すると何やらまたシャンパンコ-ルが始まるようだった。
    さすがイベント。シャンパンコ-ルは鳴り止まない。
    ふとコ-ルの主を見ると―
    優梨…そう、優梨だった。

    2006-03-04 20:13:00
  • 125:

    里菜

    優梨はカフェドから始まり、ドンペリ、ピンドン、バカラ、とどんどん格をげ、卸していく。
    そして、最後に卸した物、それは…
    リシャ-ル―。
    当時では150万はするであろう、夜の世界では十分王道であろう酒―。
    優梨は誇らしげにリシャ-ルを口にしていた。

    2006-03-04 20:19:00
  • 126:

    里菜

    その姿は、若干18歳ながらも、どれほど凛としていた事か―…
    たかがカフェド1本で涙を流してくれた桜君に少し…ほんの少し、申し訳なくなってしまった―
    そしてこんな自分がすごく…すごく―
    恥ずかしく、嫌になった。

    2006-03-04 20:29:00
  • 127:

    里菜

    優梨は当時も現在も売れっ子のクラブ嬢。
    15歳から実の母―ママの元で水商売に浸かった彼女の貫禄は18とは思えないほどのモノだった。
    後に分かった話、当時の優梨の月収は200を超えるモノだったそう―
    それに引き替え、あたし―里菜、はキャバクラ嬢とゆう名ももったいないほどのしょぼいモノだった。

    2006-03-04 20:41:00
  • 128:

    里菜

    そんな彼女にあたしはどこか憧れていたのかもしれない―。

    2006-03-04 20:42:00
  • 129:

    里菜

    その日の桜君のバ-スデイイベントは盛大なモノだった。
    店も終わり会計をし、あたしと美奈は優梨と千晶より先に、桜君と真に送り出しをされた。
    "…優梨ら、この後桜君らと逢うんかな…"
    当時のあたしと美奈はこんな事ばかり思っていた。

    2006-03-04 20:46:00
  • 130:

    里菜

    ビルの下に下りると、真の客が泣き暴れていた。
    『真呼んでっ!真っ!!』早くっっ!!!!桃、帰らへんもんっ!!!!』
    だいぶ酔っているのであろう彼女は、ツレや従業員に止められながらもひたすら暴れ続けていた。
    『えっ、何なんやろ…』それを気にする美奈。
    『…何なんやろなぁ…。』

    2006-03-04 20:50:00
  • 131:

    里菜

    腑に落ちない美奈を連れ、近くのコンビニに寄った。
    別に何か買う為じゃない。ただ、店の帰りは必ずといっていいほどこのコンビニに寄っていた。

    あの時コンビニに寄っていなかったら―
    今のうちらはなかったんかな…―?

    2006-03-04 20:55:00
  • 132:

    里菜

    中断します?

    2006-03-04 20:56:00
  • 133:

    名無しさん

    みてます???頑張って?さいね?

    2006-03-04 21:20:00
  • 134:

    里菜

    140さん?
    ありがとうございます?思い出しながら書いてるんで少しゆっくりになりますが、引き続きお願いします??

    2006-03-04 21:33:00
  • 135:

    里菜

    適当に立ち読みをしたり、店内をうろついて、ふと外を見てみると―
    そこにいたのは優梨と千晶やった。
    コンビニの外の手すりにもたれながら話している優梨と千晶…。
    あたしは咄嗟に『美奈!外に優梨と千晶おんで』と美奈に伝えていた。

    2006-03-04 21:36:00
  • 136:

    里菜

    担当が被っているうちら優梨と里菜、千晶と美奈…。
    喋るなんて絶対したらあかんかった事やのに…、あんだけ止められてた事やったのに―…
    あたしは約束を破り―…桜を裏切ってしまった。

    2006-03-04 21:39:00
  • 137:

    名無しさん

    2006-03-04 21:40:00
  • 138:

    里菜

    なぁ、桜。
    今でもあたしが裏切ってしまった事怒ってる?
    …でもな、あたしは後悔なんかしてないねん。
    あの時、あの場所であった事、あたしは後悔なんかしてへんねん―…逆にあたしは、誇りにさえ思ってる。
    ―だってな、こんなに大事な偉大なパ-トナ-と出逢えたんやで―?

    2006-03-04 21:44:00
  • 139:

    里菜

    "話したい…けどそんな勇気ない…"
    あたしはそんな気持ちと葛藤していた。
    "話したい"
    その気持ちはきっと、あたしと優梨を出逢わすべき運命からきたモノやとあたしは信じてる。
    けどその反面は…腹の底から煮えくり返る、憎い気持ちが大半やったのも間違いはない。

    2006-03-04 21:52:00
  • 140:

    里菜

    すると美奈が口を開いた。
    『…なぁ里菜。千晶ら、さっき下で暴れてた客、まだ下いるんか知ってるかな…?』
    どうやら美奈はさっき下で泣き暴れていた客の事を気にしているようやった。
    『ん-…気になるんやったら聞いてみたら?―』
    あたしは思った通りに答えた。

    2006-03-04 21:56:00
  • 141:

    里菜

    あたしは無責任な事を言ってしまったんかな…?

    ―…けど、もうこの衝動は止められへんわ―…
    美奈はコンビニの外にいる、優梨と千晶の元に向かって歩いて行った。
    それを見たあたしは、少し遅れて、美奈の後ろをついて行った。

    2006-03-04 21:59:00
  • 142:

    里菜

    144さん?
    ありがとうございます?めっちゃ嬉しいです?

    2006-03-04 22:05:00
  • 143:

    里菜

    中断します?

    2006-03-04 22:06:00
  • 144:

    名無しさん

    2006-03-05 06:06:00
  • 145:

    里菜

    151さん?
    ありがとうございます?

    2006-03-06 10:25:00
  • 146:

    里菜

    『なぁなぁ』美奈が2人に声をかける。
    千『えっ?』
    美『あんな、真の客で桃って子知ってる?店の下におらんかった?』
    美奈はすごい。度胸が座ってるというか、ひるむ事を知らない。
    優梨と千晶は顔を合わせて『知らんなぁ?』と答えた。

    2006-03-06 10:29:00
  • 147:

    里菜

    そこからは4人で『自分ら、毎日来てんなぁ☆』
    なんて会話をしたり、結構話は弾んでいた。
    すると優梨があたしに
    『なぁ、里菜ちゃんって桜に店呼ばれる?』
    と聞いてきた。

    2006-03-06 12:14:00
  • 148:

    里菜

    あたしは実際、桜に店に呼ばれた事はなかった。
    店には毎回、あたしの意志で行っていたし、桜に『来いや』などと、営業をかけられた事は−度もなかった。
    だからあたしは
    『呼ばれへんなぁ。店にはあたしが勝手に行ってる☆』この時のあたしの頭の中は"???"状態。
    "なんでこんな事聞いてくるんやろ-?"程度にしか思ってなかった。

    2006-03-06 12:20:00
  • 149:

    里菜

    すると、ふと横断歩道を挟んだ向かいの道を見てみると―…
    桜のエ-ス≪ゆかちゃん≫が、うちらの方を見て、"あっ"とゆう顔をして歩いていった―。
    "やばいっっ"そう思ったあたしは、美奈と優梨と千晶に
    『やばい!今、ゆかちゃんに絶対見られたわ!』コンビニ前で話してたうちらをゆかちゃんに見られてしまった。
    "桜にバレるっ―"

    2006-03-06 12:26:00
  • 150:

    里菜

    案の定、優梨には桜から電話が、美奈には真から電話が鳴った―。
    "も-絶対ばれたわ…"
    当たり前に、桜と真は電話越しに怒鳴りちらしていた。
    優梨も口ぱくで『ばれた』と教えてくれた。
    そう、ここからがあたし達の泥沼生活―。

    2006-03-06 12:29:00
  • 151:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 152:

    里菜

    中断します?

    2006-03-06 12:36:00
  • 153:

    里菜

    『おいっ!おまえどこいんねんっ!』怒り狂った桜の声に耳が痛くなったあたしは、少し電話を耳から離した。
    『コンビニの近く…』
    そう答えると桜は
    『薬局の前いとけ。車で来いよ。1人でやぞ』不機嫌満開のドスの効いた声で桜はあたしにそう言うと、電話は−方的に切られた。
    あたしは苦笑いで、優梨と千晶に『薬局の前いとけやって…』と言った。

    2006-03-06 15:01:00
  • 154:

    里菜

    "急がな"そう思ったあたしは、その場で自分の携帯番号とアドレスを紙切れに書き、優梨にソレを渡し
    『これ、あたしの連絡先やしまた良かったら連絡して☆』と告げ、その日はばいばいした。
    美奈はと言うと、真にくそかすキレられ、泣いているようだったが、とりあえず美奈にも経緯を説明し別れ、あたしは車で薬局前まで向かった。

    2006-03-06 15:06:00
  • 155:

    里菜

    薬局前に着いたあたしは桜君に『着いたよ』と電話をかけ、『待っとけ』の−言で電話は−方的に切られた。
    『はぁ…』携帯を閉じ、あたしは大きなため息をついた。
    "厄介な事なっても-たなぁ…"
    けどあたしは、後悔など何−つしていない。
    ≪きっといつかはこうなってた≫あたしはそう思った。

    2006-03-06 15:12:00
  • 156:

    里菜

    ―≪運命≫って絶対あると、あたしは思うんよな。
    だから、この時の出来事も全て≪運命≫やったに違いないと思うねん。
    神様が産まれた時に、うちら−人−人に与えた
    【台本の−説】
    に過ぎひんと、あたしは思うねん―…

    2006-03-06 15:17:00
  • 157:

    里菜

    『はぁ…』
    大きなため息と共に、桜の口から出た−言は、呆れと怒りと悲しみが入り交じったような
    『やってくれたねぇ…』
    の−言やった。
    あたしの目からは、涙が溢れ出そうになっていた―。

    2006-03-06 15:23:00
  • 158:

    里菜

    中断します?

    2006-03-06 15:26:00
  • 159:

    名無しさん

    2006-03-06 15:55:00
  • 160:

    里菜

    あたしは何も言えず、ずっと下を向いて黙っていた。
    すると桜は『聞いてんのけぇ!』とイライラしているのが十分伝わる口調で、あたしに向かって怒鳴り散らしてきた。
    『聞いてるっ…』あたしは怖くてそれ以上何も言えなかった。
    『何喋ってん』とゆう桜の問いに、馬鹿正直にすべてを話した。
    だって別に疚しい事は何−つ話してない。だからあたしは正直に全てを話した。

    2006-03-06 19:27:00
  • 161:

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    削除されますた

    あぼ~ん
  • 162:

    里菜

    『おまえな、なんで優梨が今日あんだけボトル卸したか分かるけ』
    と煙草をふかしながら、さっきとは違う静かな落ち着いた声であたしに問いかけてきた。
    あたしは分からなく、何も答えず下を向いていた。
    『俺の事が好きやからちゃうんけ?』
    桜の答えに"あぁそっか…"と思ったあたしは、静かに頷いた。

    2006-03-06 19:33:00
  • 163:

    里菜

    『優梨は俺の事が好きやからあんだけするんちゃうんけ?それを女のおまえが邪魔してど-すんねん。』
    淡々と話す桜の言葉に、あたしの目からはずっと我慢していた涙がス-ッと流れ落ちていた。
    『優梨は俺の事が好きやから、おまえの事なんてえ-風に思とらへんわ。おまえらが話して−体何になんねん?俺の仕事邪魔したいねんやったらも-店には来んな。』―
    あたしは下を向いて泣きながら、思いっきり首を横に振った。

    2006-03-06 19:36:00
  • 164:

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    削除されますた

    あぼ~ん
  • 165:

    里菜

    "も-二度と桜君を悲しませる様な事はせんとこ"
    そう思える筈やのに。
    桜君と約束した筈やのに―…
    桜君。
    神様から与えられた台本には、そんな−説は無かったみたいやわ――

    2006-03-06 19:39:00
  • 166:

    里菜

    中断します?

    2006-03-06 19:40:00
  • 167:

    里菜

    その日は桜君を家まで送り届け、あたしは家に帰るとすぐに眠りについた。
    起きると夕方を回り、夜に近い時間だった。
    起きていつも通り携帯をチェックする―。
    ≪カチッカチッ≫

    2006-03-07 01:05:00
  • 168:

    里菜

    昨日あれから、優梨の事はずっと考えていた。
    心の中で
    "連絡来るかなぁ"
    と期待しつつ…
    桜君にあれだけ言われたにも関わらず、懲りないあたし。

    2006-03-07 01:05:00
  • 169:

    里菜

    ≪カチッカチッ≫
    着歴と受信メ-ルをチェックする。
    が、優梨からの連絡は期待も虚しくなかった。
    あたしは何も考えず携帯を閉じ下におり、テレビを見ながらママの作ったご飯を食べた。

    2006-03-07 01:08:00
  • 170:

    里菜

    〜♪♪♪〜
    着信【桜君】
    "あぁも-そんな時間か…"あたしはいつも通り、電話に出る。
    里『はいはい☆おはようっ♪』桜『おはよう♪』
    そこからはいつもの会話。

    2006-03-07 01:09:00
  • 171:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 172:

    里菜

    167さん?
    ありがとうございます?

    2006-03-07 01:11:00
  • 173:

    里菜

    中断します?

    2006-03-07 01:11:00
  • 174:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 175:

    里菜

    と思ってたのは、どうやらあたしだけのようだった―。
    桜君のあたしへの信用が音を立て、崩れていく事なんて…
    その時のあたしはまだ知る由もなく――

    2006-03-07 11:57:00
  • 176:

    里菜

    それからのうちら3人は泥々の毎日だった。
    店が終わると桜君に内緒で優梨と逢う日々。
    店の中でのメ-ルのやり取り。手紙のやり取り。
    ヘルプにも誰にもばれないように、そのスリルを楽しんでいた。
    ―が、勘の鋭い桜君が気付いていない訳がなかった。

    2006-03-07 11:58:00
  • 177:

    里菜

    当のうちらは腹の探り合い。
    ばか正直なあたしは、桜君との全てを優梨に話し、何の根拠もなく、優梨の事を信用しようとしていた。
    しかし優梨はというと
    『桜君とは付き合ってない』『千晶が行ってるから、あたしも店に行ってるだけ』―とあたしに話していた。
    ―その言葉を信じようとしながらも、あたしの中から疑いの心が晴れる事はなかった。

    2006-03-07 12:00:00
  • 178:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 179:

    里菜

    "やっぱりな―…"この時のあたしは、もう疲れきっていた。
    どうしようもない三角関係。
    桜君の事が真剣に好きなだけに、あたしの心のダメ-ジは、思ったよりきついものがあった。
    桜君に優梨との事を話してしまえば、何かが崩れ始める―
    そう分かっているだけに、何も行動に移せず、我慢するしかない自分がいた。

    2006-03-07 12:03:00
  • 180:

    里菜

    『も-桜にゆおか』
    あたしの気持ちは固まっていた。
    『ゆうん?』と言う優梨の問いにも、
    『うん。なんかも-腹立ってしゃあないわ』と、笑って見せてみた。
    優梨はあまり何も言わなかった。

    2006-03-07 12:04:00
  • 181:

    里菜

    "真実を知ってしまうのが怖い"
    そんな事はお互い様。
    ただ、この時のうちらは、ただ純粋に桜と自分の関係を信じていたから―
    いつかは知る筈の真実―
    今なら…今なら知ってしまってもいいよね―…?

    2006-03-07 12:04:00
  • 182:

    里菜

    中断します?

    2006-03-07 12:05:00
  • 183:

    名無しさん

    メッチャ楽しい?続き書いて?

    2006-03-08 04:43:00
  • 184:

    里菜

    あたしは桜君にメ-ルを打った。
    『今日終わってから話あんねんけど、空いてる?』 ピッ -送信完了-

    あたしの頭の中は爆発しそうなくらい、怒りと悲しみで溢れていた。
    逆に、そこまでいくと、も-軽く開き直れるぐらいまでやった。

    2006-03-08 09:30:00
  • 185:

    里菜

    優梨はというと、複雑そうな顔をしていた。
    笑っていても、笑えてない、そんな感じやった。
    すると
    〜♪♪♪〜【桜君】
    桜君から電話が鳴った。

    2006-03-08 09:34:00
  • 186:

    里菜

    "電話かい…"意を決して電話に出てみた。
    里『はい』
    桜『何やねん』
    苛々しているのがモロ分かる口調で桜は言った。
    里『だから話あんねん』桜『だから何やねんゆ-てんねん』更に苛々し出した桜に、普段あまりキレないあたしまで少し苛々してきた。

    2006-03-08 09:38:00
  • 187:

    里菜

    里『とりあえず終わったら連絡して』
    そう言うと、電話は勝手に切られた。
    勘の鋭い桜の事やから、この時にはもう何となく気付いてたんちゃうかな、とあたしは思う。
    里『行こか』
    "連絡無しで帰られたら困る"そう思ったあたしは、優梨とビル下で待ち伏せする事にした。

    2006-03-08 09:42:00
  • 188:

    優梨

    しかし、相変わらず優梨の顔は曇っている。
    "なんでっ―?"そう思いながらも、あたしはその事について何も触れられなかった。
    ビルの下に着き、優梨と喋りながら、桜が下りてくるのをひたすら待った。
    すると2人の従業員が下りて来た―…

    2006-03-08 09:46:00
  • 189:

    里菜

    191さん?
    楽しいとか最強の誉め言葉です???
    まだ?続くんで、引き続きお付き合いよろしくです(′・?・)?

    2006-03-08 09:50:00
  • 190:

    里菜

    中断します?

    2006-03-08 09:51:00
  • 191:

    里菜

    『あれ?何してんの-?』1人の従業員があたし達に声をかけた。
    すると、あたしらの顔を交互に見るなり、だんだん顔色が変わっていくのが分かった。
    『いやいや何してるんっ!あかんてっ!』
    あたし達の担当が被っている事に驚いたのであろう、従業員はめちゃくちゃ焦っている。
    『桜君は?ちょ、呼んでくれへん?』そう言うと、従業員はダッシュで上に上がって行った。

    2006-03-08 14:44:00
  • 192:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 193:

    里菜

    『何してんねん』
    やけに偉そうな桜君の言葉にあたしは"何しにそない強気やねん"と怒りがこみ上げてきた。
    『何してんとかちゃうやん。−体ど-ゆう事なん?説明して-や。』
    強気に言ってみたものの、あたしは今にも泣き出してしまいそうな位、怖くて仕方なかった。

    2006-03-08 14:52:00
  • 194:

    里菜

    『何がやねん。おまえらよ-やってくれたの〜』と言う桜君にあたしは
    『ど-ゆう事なん?優梨とも付き合ってんやろ!?嘘ばっかやん!!』
    と泣き叫んでいた。
    『…も-無理や。帰れ。』
    冷静に淡々と答える桜君に、どうしたらいいか分からなくなったあたしは、近くにいた真の胸に飛び込んで泣き叫んでいた。

    2006-03-08 14:55:00
  • 195:

    里菜

    『悔しいっ…悔しい…!なんでなんっ!?なぁ!!なんでなんっっ―…』
    必死に真に問いかけるあたし。
    辛かった。めっちゃ悔しくて仕方なかった。
    そんなあたしに真は
    『おまえな、優梨を目の前にしたら、桜はあ-ゆうしかないやろ?とりあえず今日はも-帰れ。なっ?俺からも桜にちゃんとゆうといたるから…』

    2006-03-08 14:59:00
  • 196:

    里菜

    あたしは惨めな気持ちで一杯になった―。
    何も言わない優梨。
    あほみたいに泣き叫ぶあたし…。情けなくもなるよね?
    どんなに痛い子になってもいい。桜君があたしの事を1番に好きでいてくれるなら…
    あたしはそれだけで良かったのに…。

    2006-03-08 15:01:00
  • 197:

    里菜

    桜君と真は帰って行った。
    "−体、何の意味があったんやろ―…"
    あたしは抜け殻状態やった。
    その後、優梨と何を話したかなんて全く覚えてない。
    ただ、虚しさと敗北感だけが…あたしの中に残った。

    2006-03-08 15:04:00
  • 198:

    里菜

    それからの桜君とあたしの間には、分厚い壁が出来たようだった。
    信用を失ったあたし。
    信用を失った桜君―。
    それはもう修復不可能なまでに音を立て、今までのうちらはまるでなかったかの様に…取り返しのつかない程の距離感ができてしまった。

    2006-03-08 15:08:00
  • 199:

    里菜

    あたしは泣く事が増え、毎日の様に泣いていた。
    "も-誰も信じれへん"

    それでも店に行く事をやめなかったあたしは、店の中でも病みっぱなしの泣きっぱなしだった。
    そんなあたしに疲れきっていただろう桜君が―…とうとうあたしに別れを切り出した。

    2006-03-08 15:15:00
  • 200:

    里菜

    中断します?

    2006-03-08 15:16:00
  • 201:

    里菜

    『もう別れよか』
    予想していたような桜君の言葉に、あたしの目からは涙が溢れ出た。
    あたしは首を振り続ける事しかできず、別れを頑なに拒んだ。
    桜君は疲れきったようにため息ばかりついていた。
    『嫌や…絶対嫌や…っ』

    2006-03-08 23:56:00
  • 202:

    里菜

    『失った信用を取り戻すのって難しいねん。分かるけ?』
    呆れた様に、桜君はゆっくりとあたしに話す。
    『分かるっ―…』
    "お互い様やん―"
    そんな台詞、あたしに言える筈がなかった。

    2006-03-08 23:59:00
  • 203:

    里菜

    あくまで桜君は仕事としてしている事―
    けれど、水商売初心者のあたしには、そんな事分かる筈がなかった。
    【色恋・枕】―
    そんな言葉も、意味さえも知る筈がなかった―。

    2006-03-09 00:01:00
  • 204:

    里菜

    『頑張って信用取り戻すからっ…別れるなんて言わんといて―…っ』
    桜君は大きなため息をつき、それ以上は何も言わなかった。

    この時に…この時に別れていれば…良かった?
    そうすれば、これ以上の辛い想いをする事はなかった―…?

    2006-03-09 00:04:00
  • 205:

    里菜

    それからの桜君は、あたしの席に着いてくれる事わなくなった。
    席どころか、電話やメ-ルさえも繋いでくれない…地獄のような日々が始まった。

    2006-03-09 00:06:00
  • 206:

    里菜

    優梨はというと、あの修羅場の日からずっと、店に行っても席に着かず、電話やメ-ルさえも繋いでくれない、あたしと同じ状態が続いていたようだった。

    まさに、あたしと優梨は同じ立場に置かれていた―。

    2006-03-09 00:10:00
  • 207:

    里菜

    優梨には常に報告していた。
    ≪今日も桜君、席ついてくれへんかったわ…≫
    あたしは無神経過ぎたんかもしれない。
    少なくともあの時の優梨は、桜君の事好きやった筈よな―?
    あたしは自分しか見えてなかった。

    2006-03-09 00:14:00
  • 208:

    優梨

    しばらくすると、優梨は店に来なくなった。
    あたしもそうなりたかった。なれるもんならなりたかった。
    …けど、あたしには桜君しか…見えてなかった。
    ≪どうすれば嫌いになれる?≫≪どうすれば楽になれる?≫そんな問いかけに答えなど出なかった。

    2006-03-09 00:17:00
  • 209:

    里菜

    そんな日々が続く中―
    ある日、桜君が昔の様に戻り始めた。
    いや、それは戻ったフリにしか過ぎなかったのだけれど―

    それはきっと同情心から来る、その時の桜君の精−杯だったんだろう。

    2006-03-09 00:22:00
  • 210:

    里菜

    中断します?

    2006-03-09 00:23:00
  • 211:

    里菜

    2人の前に立ちはだかる分厚い壁が変わる事はなかった―。

    『おまえ、まだ優梨と連絡取ってるんけ?』
    突然の桜君の質問に、あたしは少し戸惑った。

    2006-03-09 13:58:00
  • 212:

    里菜

    嘘はつけない。カマかもしれないから―
    もう嘘はつきたくないから―…
    あたしは正直に
    『うん…取ってる…』
    そう答えた。

    2006-03-09 13:59:00
  • 213:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 214:

    里菜

    "なんでどっちか選ばなくちゃいけない?"
    確かに優梨との日々はまだ浅いかもしれない。
    けどあたしは少なくとも優梨に対しての運命は感じてた。
    "無くしたくない―"
    素直にそう想ってた。

    2006-03-09 14:03:00
  • 215:

    里菜

    けどどちらか選ばなきゃいけない― なら、あたしは桜君を選んでやろうやん。
    選んだらいいんやろ?
    それで桜君があたしだけの物になるなら―

    あたしは間違ってた?

    2006-03-09 14:05:00
  • 216:

    里菜

    いや、間違ってなかったんだよ。
    運命はずっと昔に決まってた。
    ≪二兎追うもの−兎も獲ず≫
    そんな言葉、嘘ばっかり。
    もしその言葉に嘘がないと言うのなら―あたしは奇跡を起こした世界で1番の幸せ者だ。

    2006-03-09 14:11:00
  • 217:

    里菜

    あたしは覚悟を決めた。
    勝手な選択かもしれない。あたしのエゴに過ぎない事も分かってる―。

    優梨…ごめん…。

    2006-03-09 14:13:00
  • 218:

    里菜

    『あたし、やっぱり桜君の事裏切れへん。もう連絡取るんやめよ?―』
    ピッ -送信完了-

    "これで良かったんや…"
    あたしは必死に自分に言い聞かせた。

    2006-03-09 14:15:00
  • 219:

    里菜

    けれど―…そんなにすんなり神様はあたしに微笑んではくれない。
    そんな簡単に幸せは手に入る筈がない―。

    何も変わらない日々が過ぎる中、気付けばもう新しい年を迎えようとしていた―。

    2006-03-09 14:18:00
  • 220:

    里菜

    ある日、桜君が嬉しそうにあたしにある報告をしてきた。
    『里菜!俺、来月から新店で店長する事なってんけ〜っ☆』
    『店長!?まじで!?すごいやん!!おめでと〜☆』
    あたしは素直に嬉しかった。
    桜君の喜びはあたしの喜び。新店の名前も−緒に決め、−緒に辞書を引いて決めた―のに―…

    2006-03-09 14:23:00
  • 221:

    里菜

    あたしは、この桜君の新しいお店で、桜君との別れを―
    迎える事になる―。

    2006-03-09 14:24:00
  • 222:

    里菜

    中断します?

    2006-03-09 14:25:00
  • 223:

    里菜

    何も変わらないあたし。
    何も変わらない桜君―
    2人の状況は、何も変わる事はなく―
    あたしの気持ちはだんだんと変わり始めた。
    いや、諦めの気持ちが出始めたんだろう―。

    2006-03-10 22:49:00
  • 224:

    里菜

    桜君といても楽しくもない。大した会話も交わさない―

    "−体あたしは何をしてるんやろ""何しに来てるんやろ"―

    そう思い始めると、2人に別れが訪れるのは、そう早くはなかった。

    2006-03-10 22:53:00
  • 225:

    里菜

    忘れもしない、2月のまだ寒さも解けない、冬真っ直中のある日―
    あたしは桜君に別れを告げられた。

    平原綾香のjupiterがリピ-トで鳴り響く店内―
    それはまるでその日の為に用意されたかのような、その時のあたし達にぴったりな演出だった―。

    2006-03-10 22:54:00
  • 226:

    里菜

    『おはよう♪』
    別れの場にはふさわしくない程、明るい桜君。
    けれど彼は、何か大きな決意をしたかの様な―嘘−つない目で、どこか遠くを見つめていた。

    そんな中、彼があたしに放った言葉は―…

    2006-03-10 22:57:00
  • 227:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 228:

    里菜

    いつもの声と同じト-ンで、彼はあたしに放った―。

    前とは違ったんよ。
    全然違ったんよ―。
    あたしに止める隙なんて与えへんくらい、桜君の言葉に、目に、戸惑いはなかったんよ―…

    2006-03-10 23:00:00
  • 229:

    里菜

    誰がそんな桜君を止める事ができる?
    ―あたしには無理。
    もう来るべき時が来てしまったんや―

    あたしは静かに頷いた。

    2006-03-10 23:01:00
  • 230:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 231:

    里菜

    あたしの目からは涙が止まらなかった。
    隣の桜君の目からも、涙は流れ落ちていた―。

    あたしは頷く事しかできずただ、ただ下を向き、声をあげて泣いていた。

    2006-03-10 23:05:00
  • 232:

    里菜

    本当は別れたくなんかないよ。
    ―けど、このまま付き合っていてもきっと何も変わらないから―…。

    "終わったんや―…"
    絶望感と共に、あたしはどこか、ホッとしていたのかもしれない。

    2006-03-10 23:08:00
  • 233:

    里菜

    今までの時間に終幕を下ろす事が、これほどにも辛い事か―
    あたしは、どこか1つ、強くなれた気がした。

    2006-03-10 23:09:00
  • 234:

    里菜

    本当に大好きだった、そして今でも大好きな桜君。
    どうか、あたしとの日々をなかった事にはしないで。
    記憶の片隅にでもあなたは残してくれてる―?

    "桜君、ありがとう。"

    2006-03-10 23:11:00
  • 235:

    里菜

    中断します?

    2006-03-10 23:15:00
  • 236:

    名無しさん

    2006-03-11 06:03:00
  • 237:

    里菜

    そこからのあたしは、ホストに対しての見る目は大きく変わった。

    色恋に枕、"あぁ、ホストってそ-ゆう世界なんや"
    桜君と別れてから、やっとそれを理解したあたし。
    桜君との1年であたしは色々な事を学んだ。

    2006-03-11 08:55:00
  • 238:

    名無しさん

    2006-03-11 16:19:00
  • 239:

    名無しさん

    2006-03-11 16:22:00
  • 240:

    里菜

    桜君の店に行かなくなったあたしは、毎日暇な日を過ごしていた。
    仕事も行かない、特に遊びに行く事もない。

    『あ-暇やぁ…』
    家にいても思い出すのは桜君の事ばかり。

    2006-03-13 12:53:00
  • 241:

    里菜

    "優梨に?してみよ"
    とことん勝手なあたしを、優梨は受け入れてくれるだろうか?

    優梨も、あたしが行かなくなるちょっと前から、もう店にはあまり来ていなかった。
    たまに見かける事はあったが、お互い気まずい気持ちがあるのか、愛想笑いぐらいしか交わす事はなかった。

    2006-03-13 12:56:00
  • 242:

    里菜

    崩れてしまった、3人の関係。―は、とりあえず保留として…

    あたしは優梨に?をする事にした。
    ≪優梨?久しぶり??元気してる?≫
    ピッ -送信完了-

    2006-03-13 12:58:00
  • 243:

    里菜

    "あたしはこれからどうなるんやろ…"
    考える事はそんな事ばかりだった。
    桜君との別れは仕方ない、と自分の中でくぎりはつけている。
    なんせ、あたしも納得した上の別れやからね。
    認めざるおえない。

    2006-03-13 13:01:00
  • 244:

    里菜

    〜♪♪♪〜
    想いにふけっていると、優梨からの指定着信音が部屋中に鳴り響いた。

    急いで?を手にし、ドキドキしながらも?画面を開くと―…
    『里菜おひさやん??優梨は相変わらず元気にしてますよ???里菜は?桜の店行ってるん?』

    2006-03-13 13:05:00
  • 245:

    里菜

    あたしの勝手で終わったにも関わらず、こうやって普通に接してくれる優梨に、あたしは感謝の気持ちで−杯だった。

    そこからはお互いの近況を話したり、もちろん桜君と別れた事もすべて話した。

    そして後日、優梨と久々に遊ぶ事になった―。

    2006-03-13 13:10:00
  • 246:

    里菜

    待ち合わせはミナミのかに道楽の前。
    ひつこいスカウトやキャッチを無視しながら、ちょっと遅刻癖がある優梨を1人待つ?
    …?いや、あたしがいつも早すぎるんか?

    2006-03-13 13:14:00
  • 247:

    里菜

    『優梨?久しぶり??』人が行き交う中、久々の再会にはしゃぐ2人。

    『とりあどっか入ろっか?』そう言って、とりあえずお馴染みびくドンにて腹ごしらえをする事にした。

    お互い注文を済ませ、久しぶりの再会に華を咲かせる。

    2006-03-13 13:19:00
  • 248:

    里菜

    優『で?なんで桜と別れたんやな?』少し悲しげな顔で、優梨はあたしに聞いてきた。
    里『ん-…なんでやろ?里菜も疲れたしな?』
    苦笑いでそう伝えると、優梨も少しつられたように苦笑いで返した。

    『てかなぁ…優梨、1つ里菜に言わなあかん事あるわ』すこし俯いてそう話す優梨に、あたしは何となくその時、優梨はあたしに何の話をしようとしているのかは、分かった様な気がした。

    2006-03-13 13:26:00
  • 249:

    里菜

    『里菜な、たぶん勘違いしてると想うんやけど―…優梨な、桜の事は本気違ったで?』難い表情を変える事なく、優梨はあたしにそう話した。

    『ん…そっかぁ。じゃあ何やったん?遊び?』いつものテンションで軽く聞くあたしに、
    『遊びってゆうか、そら付き合ってる時は好きやったで。けどそれはあくまで、ホストとしての桜がって話や。里菜と関わってくうちに、優梨の知らん部分とかいっぱい見えていった。そしたら"あっやっぱそやったんや"って思えてくる部分が−杯あってな。"あ-、優梨ってそこまで桜の事好き違ったんやなぁ"って思えてきたんやんか…。里菜に対して意地になって店行ってる部分もあったしな』と優梨は答えた。

    2006-03-13 13:37:00
  • 250:

    里菜

    『そっかぁ…』
    そう答えずにしかいられないあたしに、優梨は
    『だから里菜頑張ってな?優梨なんかに気遣う必要全くないんやで?』
    と少し声を荒げて伝えた。

    2006-03-13 13:41:00
  • 251:

    里菜

    優梨の話が本音かどうかなんて分からない。
    けど、あたしに対してそう言ってくれる優梨の気持ちを、嘘だなんてあたしは思いたくない。
    無駄になんてしたくない。

    …それが友達ってもんじゃない?

    2006-03-13 13:45:00
  • 252:

    里菜

    『優梨、ありがとう?里菜、今でも桜君の事は好きやで?けどな、今はきっと離れなあかん時間やねん。桜君にな、≪おまえはもっと周りを見ろ≫って言われたんやんか。大好きな桜君があたしにそう言ったんやで?て事は、里菜はもっと周り見なあかんやろ?いっぱい周りを見るとな、きっと得る事があるんやろな。桜君はそ-ゆう人やん?』

    2006-03-13 13:50:00
  • 253:

    里菜

    そう話すあたしに、優梨は少しホッとしたような顔を見せ、
    『ほんま里菜は桜を美化しすぎなんやからぁ?』
    とニコッと笑い、続けた。

    『そっか。ほんなら優梨はそれでいい。里菜が決めた事やったら優梨は何も言わん?でも後悔だけはせんようにな?』

    2006-03-13 13:54:00
  • 254:

    里菜

    優梨はいつもあたしに何かあるとこう言ってくれる。

    ≪里菜が決めた事やったら優梨は何も言わん。けど後悔だけはせんようにな≫

    ―と。あたしはこんな優梨を誇りにさえ思うよ。

    2006-03-13 13:57:00
  • 255:

    里菜

    『よっしゃ?ほんなら今日は優梨おばさんが愛しい里菜姫に、違う世界見せたろ????桜?取り返しつかんなっても知らんさかいな???』
    そう叫ぶ優梨に、
    『優梨おばさんって何??』と2人してケラケラ笑った。

    優梨の精−杯の励ましに、あたしはめちゃくちゃ救われたよ。

    2006-03-13 14:01:00
  • 256:

    里菜

    245・247・248さん?
    ありがとうございます?

    2006-03-13 14:03:00
  • 257:

    里菜

    中断します?

    2006-03-13 14:03:00
  • 258:

    里菜

    『っで?里菜に何見せてくれんの???』
    そう聞くあたしに、
    『気づいてる癖に?優梨、行きたい店あるんやん??』と優梨は答えた。

    『行きたい店??どこどこっ??』他のホストクラブなんて行った事のないあたしは興味津々。

    2006-03-13 14:25:00
  • 259:

    里菜

    『あんなぁ【スタ-☆】って店知らん?あのばり有名な楓のいる?』
    "スタ-☆…?"あたしは少し考え、
    『あぁっ?楓ってあのめちゃ有名な人?NO.1の人やんなっ??』
    『そうそう?1回行ってみたかったんやん??優梨おごったるし、行こぉや??』
    『行く行くっ?うわ?めちゃ楽しみやしっ?』

    2006-03-13 14:33:00
  • 260:

    里菜

    そう言うと、あたしと優梨はせっせと化粧直しをし始めた。

    罪悪感なんてない。
    周りを見ろ、とあたしに言ったのは桜君。
    もうホストなんかに本気にはならない。あたしが本気になったホストは、桜、あんただけや―。

    2006-03-13 14:38:00
  • 261:

    里菜

    びくドンを出、千鳥足でスタ-☆へ向かう優梨と里菜。

    『里菜。1つだけゆうとくで。』
    『えっ?何何?』
    歩きながら、まっすぐ前を見、優梨は真剣な目であたしにこう言った。

    2006-03-13 14:40:00
  • 262:

    里菜

    『相手はホストやで。―本気になりなや。』
    ―分かってるよ、優梨。
    もうホストには本気にはならない。
    それを教えてくれたのは桜君。

    2006-03-13 14:43:00
  • 263:

    里菜

    『分かってる。もう大丈夫やで。任してや。こっちが転がしたる勢いやろ??』そう言うあたしに優梨は、
    『おっ?分かっとぉやん??せやで、こっちが遊んだらな?っ?』
    『ですよね-っ??』

    ―優梨、ありがとうな。

    2006-03-13 14:47:00
  • 264:

    里菜

    そうこうしてると、目的の場所へ辿り着いた。
    『うわ?やばいて??里菜、心臓出そう?』
    今も変わる事のない、このあたしのヘタレ心をいつも引っ張ってくれるのが、この優梨。
    『ここまできてあんたは何ゆうてんの?はいっ行くで???』
    優梨にぐいぐいと引っ張られ、エレベ-タ-に乗り込む。

    2006-03-13 14:53:00
  • 265:

    里菜

    『あ?無理やって?も?無理やって?』と落ち着かないあたしに優梨は
    『も???あんた、そんなんで店入るとか恥ずかしいしちゃんとしてや?』とご立腹の様子?
    『怒るなよアミ-ゴ?里菜ちゃんとするっ?』
    と同時に目的の階へと着き、エレベ-タ-が開いた。

    2006-03-13 14:56:00
  • 266:

    里菜

    里『はっっ???』
    優『里菜っ???』
    里『ご、ごめ〜ん?』
    優『はい、行くで?』
    優梨に連れられ、エレベ-タ-を降りると『ご新規様ですか?』と、キャッシャ-にいた男が声をかけてきた。

    2006-03-13 15:00:00
  • 267:

    里菜

    『新規です。席空いてます?』と堂々と聞く優梨に、男は『はい。少々お待ち下さい』と答えた。

    『はぁ〜?優梨やるぅ?』と茶化すあたしに、優梨は『シッ?』と人差し指を立てた。
    里『怒るなよハ二…』
    男『どうぞ、こちらです。いらっしゃいませ〜!!』

    2006-03-13 15:13:00
  • 268:

    里菜

    『今の男かぶりやがった?』と言うあたしに、優梨は『ぷっ?』と吹き、『まぁまぁ?はい、行くで???』と何やらご機嫌な様子。
    "まぁいっか??"
    『優梨?今日わ飲むぞ??』と他愛もない話をしながら席へと向かった。

    2006-03-13 15:18:00
  • 269:

    里菜

    席に座ると、ボ-イらしき男が、メニュ-を持ってシステム説明を始める。
    とりあえず煙草に火を付け、説明を聞き終えると、『こちらが男メニュ-になってますんで、お気に入りの子がいましたら、ご気軽にお呼びください』と分厚い本を渡された。
    『ありがとう』とソレを受け取り、優梨と物色開始?

    2006-03-13 15:27:00
  • 270:

    里菜

    『おるかな??』
    とご機嫌で?をめくるあたしを横目に、
    優『里菜はもちろん楓やろ??NO.1キラ〜?』
    と投げかけてくる。
    『ですなっ?楓はどこかな〜??』とペラペラ?をめくっていると、『あっこれやんっ?』と優梨が見つけた。

    2006-03-13 15:31:00
  • 271:

    里菜

    『おっ?』
    と楓を見てみると、うん、確かにNO.1って感じ。
    タイプやないけど、−体雑誌や広告で騒がれてるこの【楓 仁】という男が、どれほどのモンなんかを見てみたかった。
    『あたし楓やな』
    と優梨に告げると、お次は優梨が男メニュ-をパラパラめくり始めた。

    2006-03-13 15:35:00
  • 272:

    里菜

    優『う〜ん…あっ、この人どう思う?目がタイプなんやけど?』
    "ん?どれどれ…?"
    里『えっ゙?ないやろ?』
    そうあたしが答えると、
    『え〜っ!!かっこよない?かっこいいってぇ?』―と、どうやら彼女の中では決まった様子?

    2006-03-13 15:41:00
  • 273:

    里菜

    里『ほんならとりあ楓とその人呼んでもらおっか?え〜っと名前は…』

    【三日月 プリン】

    『…。ほんまにいいん?』と言うあたしの問いに優梨は『えっ、あっうん。ま-呼ぶだけやしな』とひきつった顔で答えた。

    2006-03-13 15:45:00
  • 274:

    里菜

    この時のあたしは腹の中で笑いが止まらなかった。笑

    ゙三日月プリンて!!なめてるやろ!!゙
    ―とね??笑
    まぁ優梨もだったそうですが?

    2006-03-13 15:48:00
  • 275:

    優梨

    ぅお〜い??笑
    プリンて!!ばりうけた?
    順調に書いてるし安心?
    頑張れ、里菜???

    2006-03-13 15:49:00
  • 276:

    名無しさん

    2006-03-13 15:53:00
  • 277:

    名無しさん

    2006-03-13 15:56:00
  • 278:

    里菜

    『すみません』とボ-イを呼び、楓とプリン(笑)を着けるように告げる。

    そういえばさっきからやたら見てくるホストが−人に目につく。
    −人だけ私服を着ていて、柄シャツにクラッシュのジ-ンズにグラサンと言うファッションに、何やら、オ-ラのあるホスト。
    ゙もしやあれが楓?゙

    2006-03-13 15:57:00
  • 279:

    里菜

    するとあるホストが席へとやってきた。
    『ど〜も〜初めまして?三日月プリンです?』
    やってきたホストは、どうやら噂のプリンのようだった。

    "…いや、ないやろ…"あたしの率直な第−印象だった。

    2006-03-13 16:01:00
  • 280:

    里菜

    そんな微妙な反応のうちらを見て、プリンはだいぶキョドっていた。

    『えっ、あのお名前聞いてもいいですかぁ??』とゆうプリンの問いに
    『優梨です。んでこっちが里菜。よろしく?』
    と得意の営業スマイルで優梨がサラッと答えると、プリンは安心したように色んな話をふっかけて来たが、まず喋りが最強におもしろくなく、あたしは聞く耳持たずで、煙草をふかしながら周りばかりを見渡していた。

    2006-03-13 16:10:00
  • 281:

    里菜

    未だに、これはあたしの悪い癖だ。
    おもしろくないと喋らないし、笑わない。
    空気を読めない子??
    ―と、逆に優梨はおもしろくなくても話に耳は傾けるし、愛想笑いも天下−品。
    隣でふてこいあたしをいつも必死でフォロ-してくれる。笑

    2006-03-13 16:13:00
  • 282:

    里菜

    何人もホストが必死にあたしを笑かそうとしていたが、あたしはそもそも、目的の人以外あまり興味がない。
    ―が、お酒だけは進みチュハ-イ大好き?のあたしは、だいぶできあがっていた?

    2006-03-13 16:29:00
  • 283:

    里菜

    『ゆ〜り〜?仁ちゃんま〜だ〜???』
    とごねるあたしに
    『仁ちゃん!?あぁ楓か?ちょ-、誰でもいいしはよ楓呼んでや?』と優梨が檄を飛ばす。

    『も-来るからな』とあやす優梨に『仁ちゃん遅い〜?』とブツブツすねるあたし。

    2006-03-13 16:33:00
  • 284:

    里菜

    『今呼んできたんでちょっと待って下さいね?』と焦るヘルプにご立腹の我が儘女・里菜?
    酔うたら質悪いです。

    すると、優梨とヘルプと楽しく飲んでいると、お待ちかねの楓がやっとこさ席に回ってきた。

    2006-03-13 16:37:00
  • 285:

    里菜

    『ど〜も?初めまして?楓 仁です?ちなみに本名です???』
    と免許証をちらつかせながら、あたしの隣にやってきた。

    タイプじゃないけど、さすが大型店のNO.1。
    オ-ラは抜群にやばかった。

    2006-03-13 16:40:00
  • 286:

    里菜

    『楓君遅いわ??』とやかる優梨に、
    『いや?ほんますんません?なんせ客がめちゃ被ってるもんでね?ところでお名前は?』と独特な早口言葉で交わすと、
    優『優梨で-す?』
    里『里菜です…?』
    楓『優梨ちゃんと里菜ちゃんね??おい里菜、俺んとここないか?』とあたしの目を見て、笑いのつもりでゆった楓に、単純明快なあたしは『行く????』と抱きついていた。痛い。笑

    2006-03-13 16:50:00
  • 287:

    里菜

    『誰????』と笑い転げる優梨。
    『おい、こいつおもろいぞ。笑』と余裕の楓。

    そこからはまったり飲んで喋って、優梨もヘルプと楽しんでいた。
    ―すると楓が『里菜ごめん?そろ?回らなあかんわ?』と言って来た。

    2006-03-13 16:54:00
  • 288:

    里菜

    『え?楓君回るん???』とすかさず突っ込むあたしと優梨に他
    『ごめんな??里菜、手貸せ』とあたしの左手をぐいっと引っ張り、マジックで携番とアドレスを書き始めた。
    『これ、俺の携帯やしまた連絡して?』とあたしに笑いかけ、楓は他席へと回って行った。

    2006-03-13 17:01:00
  • 289:

    里菜

    『はぁ〜?』
    うっとり自分の手の甲を見つめるあたしに
    『ちょぉちょぉ?ど-なん楓???』と優梨が興味津々に聞いてきた。
    『や〜ばいな?優梨は?』と問いかけると
    『ないわ?プリン、あいつ喋りおもんなすぎ』とご立腹の優梨ちゃん?

    2006-03-13 17:06:00
  • 290:

    里菜

    『いや、名前もルックスもないやろ』とつっこむと、2人して『ハハッ?』と笑った。

    その日はとりあえず、あたしは楓に決め、優梨は誰に決める事なく帰宅した。

    『あ〜楽しかった?』あたしは、桜君の店では飲めなかったお酒を飲める楽しさを覚えた。

    2006-03-13 17:10:00
  • 291:

    里菜

    優梨??
    かなり頑張って書いたて?
    上出来やろ??
    優梨のもリアルタイムで読んでるし、更新頼むで???
    おばちゃんわちょいと休憩や??

    2006-03-13 17:13:00
  • 292:

    里菜

    286・287さん?
    ありがとうございます?

    2006-03-13 17:14:00
  • 293:

    里菜

    中断します?

    2006-03-13 17:15:00
  • 294:

    里菜

    それからのあたしらは、毎日の様にスタ-☆に飲みに行っていた。

    と同時にあたしは、優梨のママの店の有名クラブで働く様になった。
    優梨が仕事には妥協せ-へん人間なだけに、−緒にいるあたしが妥協する訳にはいかんからな。
    ほんま優梨と優梨ママには感謝している。

    2006-03-14 06:50:00
  • 295:

    里菜

    仕事が終われば2人でスタ-☆に向かう日々。

    そんな中のある日、やっと優梨のお気に入り君が見つかったのだ。
    今まで散々だったホスト達の優梨の争奪戦?
    あたしは向かいから笑いを堪えて見てたけども、あからさま過ぎて笑えましたよ、はい??笑

    2006-03-14 07:09:00
  • 296:

    里菜

    基本的にバイトだったのか、いつも見かけない子が店内を歩いているのを見かけた。
    あたしはその子を見た瞬間"はぁ?"と関心していたのを覚えている。
    なんてったって最強に顔が整っていて男前?
    ん?アクアの誠も顔負け(言い過ぎ!?同等か?)のルックスの持ち主やった。

    2006-03-14 07:14:00
  • 297:

    里菜

    (ちなみに誠反対派じゃないよ?むしろ賛成派ですから、よろしく??)

    あたしはヘルプに飛びつき『なぁなぁなぁ!!あの、あの子!!男前の!!あの子呼んでっ!?!?』とお願いし、席に着くよう頼んでもらった。
    ふふん?優梨の為に−発やったったりましたよ?優梨にも早くお気に入り見つけてもらいたいからね?

    2006-03-14 07:18:00
  • 298:

    里菜

    優『里菜??あんた楓おるやん。どしたん?』と鈍感な優梨の問いにも
    里『いや?男前いてな?優梨吟味して?や?』
    優『あっそ-ゆう事ね?優梨に任せい??』とうまく上げ、例の男を待つ。
    ―すると
    『すみません失礼しま?す?ど〜も初めまして誠也です??』と男前ボ-イがやってきた?

    2006-03-14 07:23:00
  • 299:

    里菜

    あたしは誠也のフェイスにズッキュン釘付け?
    いやはや、男前過ぎね。
    そんな見すぎのあたしに誠也が
    『お?いあんた見すぎやっ???』と、すかさず突っ込む。
    どうやら彼は最強に突っ込みキャラらしく、時には1人でぼけて1人で突っ込む事も多々あるみたいだ。

    2006-03-14 07:29:00
  • 300:

    里菜

    そんな誠也に優梨はツボがはまったらしく、腹を抱えてひたすら笑い転げていた。
    そんな優梨を見て、当のあたしは大満足?
    "あ〜よかった?こりゃ誠也に決定やな?"と肩をなで下ろした。

    2006-03-14 07:33:00
  • 301:

    里菜

    『おまたせ姫〜?』すると楓が席に回ってきた。
    『仁ちゃん〜?おは?』とあたしは楓に抱きつき、向かいで優梨が
    『あんたらあほやろ』とつっこみ皆で笑う。
    これがうちらのご定番?
    そんな空間が楽しくて楽しくて仕方なかった。

    2006-03-14 07:41:00
  • 302:

    里菜

    『姫?今日終わってから空いてる?』楓があたしに尋ねてきた。
    里『今日?うん、空いてるけどどしたん?』
    楓『ほな今日終わってから?でも行こか?』
    里『ま?ぢ?行くぅ?てか里菜、空いてなくても仁ちゃんの為に開けるやんっ???』
    アフタ-なんて桜君以来初めてだったあたしは、まだホスト慣れしていないせいか、内心ドキドキだったのを今でも覚えている。

    2006-03-14 07:49:00
  • 303:

    里菜

    すると、そんな会話をしていると正面にいた誠也が『あっ自分らやらしっ!!優梨。俺んとここないか?』と口説き始めた。
    『何なんそれ??流行ってるん?!!』と爆笑し、優梨と誠也のアフタ-もばっちり決まった。

    正面の誠は『あんたベタやねん???』などと優梨につっこまれてたっけ。笑

    2006-03-14 07:56:00
  • 304:

    里菜

    店が終わり、優梨と近くの喫茶店で楓と誠也を待っていた。
    とりあえず2人共煙草に火を付け、お互いの近況を話し合う。

    里『で、どうなん?誠也?いい感じ??』
    気になっていた事をすかさず聞いてみた。

    2006-03-14 08:04:00
  • 305:

    里菜

    優『あ〜やばいなぁ?笑いのツボがぴったりやわ?男前やしなぁ?』
    里『ま?ぢで?良かったぁ?確かにおもろいし男前やんなぁ?』
    優『けどあれやな?。いい加減飽きたな。』
    里『へ??飽きたって何がぁ?』
    ここからやっけ。あたしらの飲み方が変わったのわ。笑

    2006-03-14 08:11:00
  • 306:

    優梨

    優『そろそろな?ドカンといったろかなって』
    里『ドカン??』
    優『その前に里菜。あんたはどうや?桜の事、気紛れてるか?』
    里『あ?桜君な。うん。全然平気やで?気は全然紛れてる。てかむしろ、里菜は今が楽しければいいや?やから気にすんな?』
    優『ほんまか?まぁ無理だけはしなや。』

    2006-03-14 08:15:00
  • 307:

    里菜

    優梨がこ-言うのには、理由があった。

    あたしは酔うと泣くは、笑うは、寝るはでかなり厄介な質をしている。笑
    泣く時は必ずといっていいほど、桜君の事を口にしていたし、その度に優梨は、あたしの気持ちを気にかけてたんやないかなって、あたしは思う。
    そんな優梨の気遣いやった。

    2006-03-14 08:19:00
  • 308:

    里菜

    里『ほんでほんで??ドカンって何なん!?!?』
    優『里菜、興奮しすぎ。笑 まぁ優梨も色々考えたんや?。里菜、あんたプライドてあるか?』
    里『プライド??そんなん優梨が1番知ってるやん。里菜は誰にも負けん女やで?優梨もやろ?』
    優『おっよ-分かっとぉやん??せや。誰にも負けんで。』
    優梨。あんたはすごい女や。笑

    2006-03-14 08:25:00
  • 309:

    里菜

    里『あっ!!何となく分かったかも?優梨?あんたの考えてる事て…?』
    優『里菜ちゃんさえてるね??そゆこと。里菜、あんたはイケる?』
    里『里菜はどこまでだって着いて行きますよ??イケるイケる。まぁ金はいくらでも何とかなるしな?なんせ…』
    優・里『池上さ〜ん?あははぁっ???』

    2006-03-14 08:31:00
  • 310:

    里菜

    池上さん。
    それは優梨と里菜、2人のパパ的存在の人だった。
    優梨ママの紹介で知り合い、それからは優梨と里菜の事を自分の子供のように可愛がってくれていた。
    現金だって無限に持っているんじゃないかと言う程に、優梨と里菜に月何百万もの札束を渡してくれていたのだ。
    信じられないかもしれないけど、それが現実だった。

    2006-03-14 08:35:00
  • 311:

    里菜

    優『まっ、ほなとりあ明日からやなっ?』
    里『明日か??ばり楽しみやなぁ?記念すべきデビュ-戦っ?!?』
    優『里菜。あんたデビュ-戦とか死語やで。笑』
    と笑っていると、タイミングよく楓と誠也がやってきた。

    2006-03-14 08:39:00
  • 312:

    里菜

    誠『何が死語な?ん!??』
    優『誠也。あんたの発言は全部死語や。』
    誠『優梨〜俺の事嫌いなんかぁ(;_;)里菜、ど-思う????』
    里『里菜わ嫌?い?』
    誠『おまえはえ-んじゃ?黙ってろ??』

    2006-03-14 08:43:00
  • 313:

    里菜

    里『うわっひど?仁ちゃ〜ん???』
    仁『俺の姫に何ゆうねんなぁ?姫ぇ?』
    優『あんた最悪やな?里菜に謝り?』
    里『謝れ謝れっ??』
    誠『うわっ?も-絶対謝らんからなおまえ?』

    2006-03-14 08:46:00
  • 314:

    里菜

    こんな会話が楽しくて楽しくて仕方なかった。
    本当に好きな人以外には、作り物の自分だって簡単に見せれる。
    確かに金銭感覚は麻痺っていた。―けど、心の感覚だけは麻痺った覚えはない。
    大事な人を想う気持ちだけが―
    あたしの財産として残ったものだった。

    2006-03-14 08:50:00
  • 315:

    里菜

    楓『まっほな行くか?里菜、?食った?』
    里『ん〜ん。まだぁ?仁ちゃん−緒に食べよゆうたやん?里菜待ってたでっ??』
    楓『おっ偉いね姫??ほなまぁ俺んち行こか』
    里『仁ちゃんち?!?』
    優『楓っ?あんたうちの里菜を犯す気やな?』

    2006-03-14 08:56:00
  • 316:

    里菜

    楓『お?い?俺、どんなイメ-ジやねん?里菜を傷付けるような事はしません?』
    里『えっ仁ちゃん、じゃあ?食べやんの?』
    楓『俺が作るんやで?里菜は何が好き?』
    里『里菜オムライス?てか仁ちゃんが作るとか、里菜感激????』

    2006-03-14 09:02:00
  • 317:

    里菜

    優『えっ楓やるやん?さっきの訂正?里菜任したっ??誠也、あんたは何か作れんのかいな?』
    誠『俺かいな?えっ俺は子供な…』
    ―ビシッ?―
    優『はぁ?あんたにはあきれたわ?』
    誠『えっいや、嘘やん?優梨????』

    2006-03-14 09:05:00
  • 318:

    里菜

    仁『さぁ里菜行こか。こんな人と喋ってたら妊娠しますからね〜?』
    里『里菜妊娠するん??』
    誠『するかぼけっ?おまえあほちゃうけ?』
    仁『さぁ行こ行こ?じゃあ優梨ちゃん気を付けてね〜?』
    里『優梨ばいび-?また連絡するなっ?』

    2006-03-14 09:08:00
  • 319:

    里菜

    優『おう?2人も気付けてな??うちも帰るわ』
    誠『優梨、俺ん?来るやろ??』
    優『じゃあなんかおもろい事やって?』
    誠『おもろい事????優梨ちゃん、おもろい事ってのは、やれって言われてやるもんじゃないでしょ???』
    などと笑いながら帰って行った。笑 ほんまにこの時の話はネタや。笑

    2006-03-14 09:13:00
  • 320:

    里菜

    ずっとこんな日々が続くとは思っていなかった。
    また桜君の時のような傷を負うのなら、もう本気になんてならない。
    ―そう思っていたのに…あたしの気持ちは、なんでこんなにもまっすぐで、曲がる事を知らないんだろう。
    これはあたしの長所だと優梨は言うけど…
    あたしはこんな自分が嫌で嫌で仕方ないんだよ。

    2006-03-14 09:27:00
  • 321:

    里菜

    中断します?

    2006-03-14 09:27:00
  • 322:

    里菜

    タクシ-に乗り込み、楓が行き先を告げる。
    里『仁ちゃん、大丈夫?ごはん作れる?』
    楓『全然余裕やで?里菜、明日休みやろ?今日泊まって行けや』
    里『うん?じゃあ泊まってく??ありがと?』

    2006-03-14 12:58:00
  • 323:

    里菜

    『あっこの辺でいいです』と、楓がタクシ-を止め、千円札を渡し『お釣りはいいです』と言い残し、車を降りる。

    楓『里菜、こっちやで』
    と、楓はあたしの手を引き、手を繋いで楓の家まで歩いた。
    手を繋ぐ事に少し緊張なんかをしていた、この頃のあたし。

    2006-03-14 13:02:00
  • 324:

    里菜

    『ここやで』
    そう言うとヴィトンのバッグから鍵を取り出し、オ-トロックの鍵を開けだした。
    『めちゃ綺麗やん??』
    大理石仕様の30階はあるであろう、豪勢なビルの様なマンションにあたしの目は釘付けだった。

    2006-03-14 13:05:00
  • 325:

    里菜

    『ここって家賃いくらぐらいなん?』
    そんなあたしの問いに
    『家賃はないで。−応、借りてるんやなくて買ったもんやからなぁ?』と答えたのには、あたしもビビりまくりだった。
    里『ま?ぢで??里菜も買いたい???』
    楓『里菜も買えるやん?パパがおるやろ??』

    2006-03-14 13:09:00
  • 326:

    里菜

    里『いや?さすがに?は怖いわ?貰った現金で買うならあれやけどなぁ』
    楓『まぁ確かにそやな?俺の姫が危険にさらされんのは俺としても心配やもんなぁ?』
    などと話していると、目的の楓の階に着いた。
    鍵を開け『どうぞ』とニコッと笑い、部屋の中に案内され、部屋の中に入って行くと…

    2006-03-14 13:13:00
  • 327:

    里菜

    4LDKのだだっ広い廊下と部屋が繋がっていた。
    『キャ????めちゃ広いやぁん???』
    興奮気味のあたしの目は、正にハ-トマ-クだったと思う。
    『里菜興奮しすぎ。笑』
    と楓の言葉で我に返り、あたしはリビングのでっかいソファ-にちょこんと座った。

    2006-03-14 13:16:00
  • 328:

    里菜

    すると、楓が寝室らしき部屋から
    『里菜??パジャマ着替えるやろ??女用ないし、俺のんでもえ-か??』
    と声をかけてきたので
    『仁ちゃんのでい?よ??ありがとう?』
    と返事をし、あたしはテレビの横にあるコンポをいじり始めた。

    2006-03-14 13:22:00
  • 329:

    里菜

    ちなみに、隣にあるテレビはばかでかい液晶テレビで、リビングはまるで映画館のようだった。

    とりあえず音楽をかけようとCDを物色していると、柴咲コウ称する、【RUI】のCDが目についた。

    これはあたしの、桜と付き合う前に付き合っていた元彼との思い出の歌だった。

    2006-03-14 13:27:00
  • 330:

    里菜

    『ど?したん?CD握りしめて。笑 柴咲コウ好きなんか??里菜、ばり似てるよな?』
    と言う楓の問いに、
    『えっあぁ、うん?この歌好きやねんか?てか似てるかぁ!?』と答えると『似てるで?てか流したらいいやん』とCDを流し始めた。
    "あ-懐かしいなぁ…"と思い出に浸っていると
    『さっ?でも作りますか??』と楓が立ち上がったので、あたしも立ち上がろうとすると、『姫は座ってて?服でも着替えておいで』と言われたので、1人寝室に入り、楓に借りたスウェットに着替えた。

    2006-03-14 13:35:00
  • 331:

    里菜

    なんか読み返してたら、ばり誤字が多いんですか大丈夫ですか??
    ほんますみません?

    2006-03-14 13:37:00
  • 332:

    里菜

    中断します?

    2006-03-14 13:37:00
  • 333:

    ぁゅ

    まぁぁぁぢォモロすぎゃぁぁ?ε?里菜チン頑張ってニャン??続きが楽しみフォ????ヮラ?

    2006-03-14 14:28:00
  • 334:

    里菜

    着替え終わりリビングに戻ると、楓が台所で仕込みをしていた。
    『里菜座っとってや?』の言葉であたしはソファ-に座り、コンポのボリュ-ムを下げてテレビを付けた。
    日曜の朝だけにワイドショ-ばかりだった。

    『ふ??いいなぁこの??』あたしは鼻歌交じりに携帯を開き、客達に?を返していた。

    2006-03-14 15:25:00
  • 335:

    里菜

    すると優梨からの?。
    〜???〜
    ≪里菜?楓はどや?!?優梨は誠也の?に来てんやけど、ダウンタウンのDVDとか見てるからな。笑 まっヤる空気なっても優梨わじらすけどな??里菜、避妊だけはしいや?≫
    と言う内容だった。笑
    『ははっ?』と笑い、あたしも?を返した。

    2006-03-14 15:29:00
  • 336:

    里菜

    ≪ダウンタウンとかお笑い満開やん。笑 優梨は簡単に足開いちゃだめよ??里菜も避妊はばっちりするから任せて?また連絡するな??≫
    と返信し、あたしはパタンと携帯を閉じた。

    『里菜?でけたで??』
    ちょうどタイミング良く楓の声がかかったので、あたしは小走りで台所に駆け寄った。

    2006-03-14 15:32:00
  • 337:

    里菜

    里『うわ?おいしそぉ?仁ちゃんすごい?』
    楓『ほんまかぁ?そっちの里菜のやからテ-ブル運んでっ?』

    半熟卵のオムライスにベ-コンエッグのサラダ。
    そんな洒落た物、作った事のなかったあたしは感動の−言だった。

    2006-03-14 15:40:00
  • 338:

    里菜

    里『いただきま-す?』
    楓『ど?ぞっ?』
    -"ぱくっ?"-
    里『仁ちゃん?これめちゃおいし?やんっ?海老が入ってる??』
    楓『里菜、肉嫌いゆうてたやろ?やし海老入れてみたんや??海老は大丈夫やった?』

    2006-03-14 15:43:00
  • 339:

    里菜

    『仁ちゃんありがとう?仁ちゃんと付き合った子は幸せ者やな??』
    そう言うと、楓はニコッと笑った。

    ごはんも食べ終わり、2人で洗い物をし片付け、リビングで煙草を吸っていると、楓が口を開いた。

    2006-03-14 15:52:00
  • 340:

    里菜

    ぁゅちゃん?
    ?ありがと??
    里菜感激してます?
    誤字多くて読みにくいかもやけど、引き続きよろしくねん??

    2006-03-14 15:53:00
  • 341:

    里菜

    中断します?

    2006-03-14 15:54:00
  • 342:

    ぁゅ

    また?登場しちゃったぁ??里菜チャンいくつなぁん???質問ゴメリ?ンコ??

    2006-03-14 17:17:00
  • 343:

    里菜

    ぁゅちゃん?
    質問全然?よ??
    里菜わ今21で、今年22になる年です????
    ばばぁですがぁ?笑
    小説大丈夫ですか??
    読みにくかったら、またゆってね????

    2006-03-14 17:25:00
  • 344:

    優?

    この話バリ好きィィィ??
    更新楽しみにしてるょん?

    2006-03-14 18:29:00
  • 345:

    里菜

    優ちゃん?
    好きとかありがとう?
    めちゃ励みになります?
    今日もまた書くんで、目通して下さいね??

    2006-03-14 18:39:00
  • 346:

    里菜

    『里菜、マリアの桜と付き合ってたやろ?』
    楓の意外な−言に、あたしの頭の中は真っ白になった。
    マリアとは桜君のお店の名前だ。
    『なっ…えっ、なんで知ってるん…』
    誰にも知られたくなかった。ホストに騙された馬鹿な女。そんな風に思われたくなかったのに…。何より、桜君の事をそんな安いホストだと思われたくなかった…。

    2006-03-14 23:32:00
  • 347:

    里菜

    楓『ははっごめんごめん。ビックリしたよな?俺な、1回マリアのイベントに顔出した時に…、里菜の事見かけた事あったんやんか。』
    里『―そっか…。そやったんや?そりゃ見た事ぐらいあるやんな?里菜毎日行ってたもん??』

    …そやったんや…。
    ―えっけど、なんで付き合ってる事まで知ってるん…?

    2006-03-14 23:34:00
  • 348:

    里菜

    『えっ仁ちゃん。なんで里菜と桜君が付き合ってた事まで知ってるん?』

    この時のあたしの顔は、必死だったと思う。

    楓『あ-…ごめん。それは適当にゆってみた?マリアって結構そ-ゆうの多いって聞くから。里菜もやったんかなって…。ごめん、こんな聞き方やらしかったな?』

    2006-03-14 23:35:00
  • 349:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 350:

    里菜

    『今でも好き?』
    そう尋ねてきた。

    ぶっちゃけ痛い所を突かれた気分だった。勿論好きに決まってる。
    …けど、そんなあたしの大事な気持ちを、信用もしていない≪ホスト≫に話してしまう事は、あたしにはすごく抵抗のある行為だった。

    2006-03-14 23:40:00
  • 351:

    里菜

    『ん-…どやろっ?分からんわぁ?好きと言えば好きかもしれんなぁ。けど、も-終わった事やん?里菜は今が楽しければそれでいいんよ?』
    そう答えると、楓は『そっか』といつもの穏やかな笑顔に戻り、あたしにそう呟いた。

    あたしはふぅっと肩をなで下ろし、話題を変えようと楓に話を振った。

    2006-03-14 23:41:00
  • 352:

    里菜

    『仁ちゃんこそど-なんよ?今、彼女とかいてへんのっ??』
    今思えば馬鹿げた質問かもしれないが、楓は
    『彼女なぁ…。ぶっちゃけ本気で好きな女なんておらんよ。みんな、俺の事、好きや好きやって寄ってくるで。けど、それはホストとしての俺をって事やん。だから好きとか…俺にはよう分からん』
    と答えると、ははっと苦笑いをし、少し悲しい表情を見せた。

    2006-03-14 23:43:00
  • 353:

    里菜

    『仁ちゃん…』
    あたしはそれ以上、なんて声をかければいいものか分からなかった。

    『―ってなんかめちゃ暗くなっても-てるや?ん??ごめんな。俺、何話してんやろ?』
    …あたしは、そんな仁ちゃんを放っておけなかったんよ。

    2006-03-14 23:44:00
  • 354:

    里菜

    愛情なんかじゃない。
    もしかしたら同情にしか過ぎないこの気持ちを、あたしは無責任に伝え過ぎてしまったんかな…?

    ―やとしたら…
    仁ちゃん…ごめんね。

    2006-03-14 23:46:00
  • 355:

    里菜

    中断します?

    2006-03-14 23:49:00
  • 356:

    名無しさん

    読んでます?頑張って下さい?

    2006-03-15 00:45:00
  • 357:

    名無しさん

    2006-03-15 03:14:00
  • 358:

    里菜

    369さん?
    読んで頂いて、ありがとうございます??
    頑張って書いてくんで、引き続きよろしくです?

    370さん?
    ありがとうございます?

    2006-03-15 10:50:00
  • 359:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 360:

    里菜

    『里菜。俺とここ住まんか?』―と真剣な口調であたしに問いかけた。

    同棲…。そんなものしていいものなのか、まだあまり知らないこの楓と、−緒に住むという事があり得る事なのか―あたしは分からなかった。

    里『仁ちゃん、それ真剣にゆうてる?』

    2006-03-15 11:04:00
  • 361:

    里菜

    楓『嘘でこんなんゆわんよ。俺は里菜の事好きや。けど、里菜にその気がないなら、付き合えとかは無理に言わん。けど…−緒におって欲しいねん。ここに−緒におって欲しいねん…。』

    まるで自分はドラマの世界にいるんじゃないかと思うほど、この時のシ-ンに違和感を感じていた。

    ―と逆に、あたしは楓の気持ちが純粋に嬉しかった。

    2006-03-15 11:09:00
  • 362:

    里菜

    "あたしが楓と住むってゆったら…優梨はなんてゆうやろ…"
    あたしは、今自分が選ぼうとしている道が、正しい選択なのかどうかを、優梨に確かめておきたかった。
    これはあたしのいつもの癖。
    自分が行動を起こす前に、全て優梨に聞く―
    それは今になっても変わらない、いつまでも優梨に甘えている、あたしはそんな人間だ。

    2006-03-15 11:22:00
  • 363:

    里菜

    『なぁ仁ちゃん。その返事な、今すぐにじゃなくてもいい?』
    そんなあたしの問いに
    『全然え-よ?ゆっくり考えてくれたらええ』と優しく答えてくれた。

    これでもあたしの中ではよく言えた方。内心ドキドキで、こんな事でさえあたしは罪悪感を感じていた。

    2006-03-15 11:26:00
  • 364:

    里菜

    その日は、寝室のベッドで横になり、楓の腕枕であたしは眠りについた―。

    もちろん、楓は手は出してこなかったし、優梨には申し訳ないけど、避妊する必要もさらさらなかった訳で…。{笑

    楓の横で眠る居心地は、1人で眠る時よりも、気持ち良く眠れた様だった。

    2006-03-15 11:30:00
  • 365:

    里菜

    〜???〜
    『う〜ん…』夢見心地のあたしは、?の音で目が覚めた。

    ≪着信 ?優梨?≫
    "優梨〜何や−体〜…"

    2006-03-15 11:34:00
  • 366:

    里菜

    里『あ゙い゙…』
    優『もっし?里菜ぁ?おはぁ?って何なんあんた、寝てたんかいな?』
    里『ゔ〜ん寝てたぁ…。どしたぁん?』
    優『ちゃうねん、今まだ誠也ん?いてんやけどなぁ、こいつおもんないしなぁ』
    すると優梨の後ろから誠也の『おい!!おもんないて何や?』とゆう声が聞こえてきた。{笑

    2006-03-15 11:38:00
  • 367:

    里菜

    『あんたやんっ!!』と叫ぶと、優梨は続けて
    優『やし里菜?行かんかな〜思てっ?』
    里『???いいけど今何時なぁん?』
    優『今?7時やで』
    里『あっも-7時なん!???ほんなら用意するしまた連絡するわぁ?』

    2006-03-15 11:41:00
  • 368:

    里菜

    と言い?を切った。

    『優梨ちゃん?』と言う楓の声に少しビックリし
    『あっ起きてたんや?おはよう?うん、優梨やで?なんか?行こって』と言うと『そっか?風呂入るんやったら使いや?』と言ってくれたので、あたしはシャワ-を借りる事にした。

    2006-03-15 11:44:00
  • 369:

    里菜

    あたしはシャワ-を浴びながら、昨日楓に言われた事を思い出していた。

    『同棲かぁ…』
    同棲なんてした事のなかったあたしには、あまり実感が沸かなかった。
    『優梨何てゆうかなぁ…ちゃんと話してみよ…』優梨がなんてゆってくれるか、あたしにも想像がつかなかった。

    2006-03-15 11:50:00
  • 370:

    里菜

    玄関まで楓に送り出され
    里『じゃあ里菜行くね?仁ちゃんありがと??』
    楓『どういたしまして?また落ち着いたら連絡してや』と言う楓に、あたしはニコッと笑い頷き、出ようとすると…

    『里菜っ!!』少し大きな声で叫ぶ楓にあたしはビックリし『どしたん?』と振り返った。

    2006-03-15 11:57:00
  • 371:

    里菜

    『昨日言った事…ちゃんと考えとってな』
    と、あたしの目をまっすぐ見て真剣に話す楓の目を、あたしはいつそらしたらいいものなのか分からなかった。

    『うん…ちゃんと考えるよ?』そう言い残すと、あたしは持っていたシャネルのグラサンをかけ『ばいばい』と告げ、楓の家を後にした。

    2006-03-15 12:02:00
  • 372:

    里菜

    中断します?

    2006-03-15 12:03:00
  • 373:

    ぁゅ

    里菜チャン???小説バッチぃけてますэ??読みやすぃしねぇ???ハマってるちぃ?完結マデ頑張ってなぁぁぁ?

    2006-03-15 17:24:00
  • 374:

    里菜

    ぁゅちゃん?
    あゆちゃんありがと??里菜頑張って書きますっ?またちょこ?感想戴けたら、里菜も頑張れるんでいつでも?して下さいねっ?

    2006-03-15 17:41:00
  • 375:

    ゆうき

    いつも楽しみにしてます?優梨ちゃんのと同時進行で読んでます?頑張って下さい?

    2006-03-15 18:10:00
  • 376:

    ゆうき

    こちらこそいつも楽しませてもらって?また覗きに来ますねぇ?

    2006-03-15 19:25:00
  • 377:

    里菜

    ゆうきちゃん?
    また覗きに来てね?
    頑張りまぁ?す??

    2006-03-16 10:15:00
  • 378:

    里菜

    タクシ-に乗り込み、とりあえず優梨に?。
    優『はいはい?』
    里『優梨?今出たで?』
    優『あっほんま!?ほな優梨も出るし、ひっかけで待ち合わせな??』
    里『ほいよ??』

    2006-03-16 10:18:00
  • 379:

    里菜

    『はぁ…』ミナミまでのタクの中、あたしは楓の事を考えてた。
    "なんでホストはみんな付き合うとか−緒に住もとか…そんなんばっかゆうんやろ。"
    あたしはこんな事ばかり思っていた。
    "もうあんな傷みは負いたくないのに…はまってまう前に手を打たんと"
    あたしはそう思った。

    2006-03-16 10:23:00
  • 380:

    里菜

    ひっかけに着き、相変わらず少し遅刻癖のある優梨を待つ。
    今日は日曜なだけにホストも全然いない。だるいキャッチもない。

    すると
    『里菜〜!!ごめ-ん?』とまたまた小走りで優梨がやって来た。

    2006-03-16 10:26:00
  • 381:

    里菜

    里『いいなりよ?それより里菜、腹減った??』
    優『優梨もやて?今日は何食べに行くよ?』
    里『里菜肉食べたい?』
    優『おっいいね??ほんなら龍興やな?』
    里『間違いないな?』

    2006-03-16 10:31:00
  • 382:

    里菜

    龍興とは、ミナミでも超有名な焼き肉屋さん。
    2人で食べに行っても軽く8万らするほどのなかなかやり手な店である。

    (ちなみに、優梨も里菜も食べる量は並です??)

    龍興に着き、馴染みのおっちゃんと軽く会話を交わし、とりあえず生を2つ注文した。

    2006-03-16 10:38:00
  • 383:

    里菜

    −通り注文を通し、優梨と生で乾杯。

    優・里『お疲れ〜い?』
    優『って優梨は何も疲れてないけどっ?里菜はばっちりヤッたんか??』
    里『いや〜?ヤるとかそ-ゆう次元の話やなかったなぁ?』

    2006-03-16 10:40:00
  • 384:

    里菜

    優『へ〜?楓、そんな激しかったんか?』
    里『ちゃ〜うし?あなた何言ってるの?ヤッてないっすよ??』
    優『え〜!!ヤッてないん!!ほな何したんさ?』
    里『ん〜したってゆうかなぁ…ある決断を迫られたって感じ。』
    優『決断?あ〜!!告られたとか?優梨もやて?あの三流ホストめ…?』

    2006-03-16 10:44:00
  • 385:

    里菜

    里『へっ!?告られたん!?あの男ベタやな??』
    優『ベタベタやわ?ってえっ、告られたんとちゃうんかいな?』
    里『ん?告られたってゆ-かぁ…−緒に住も-言われてんやん』
    優『−緒に住も〜!?!?まぢで言われたん??』
    里『うん?まぢで。』

    2006-03-16 10:47:00
  • 386:

    里菜

    優『ほんであんた何てゆったん?』
    里『いや、ちょっと考えさせてって。優梨に聞こ-おもてさ…』
    優『そっかそっか…。』
    里『優梨はど?思う?あたしと楓が−緒に住む事ど?思う?』
    ―優梨、やっぱあんたはあたしの親友やわ。

    2006-03-16 10:51:00
  • 387:

    里菜

    『反対やな。優梨は反対』そう言うと、飲んでいたジョッキをドンっとテ-ブルの上に置いた。

    優『あんたな、今自分の気持ちは誰に向いてる?』
    里『…桜君やな。』
    優『やろ?優梨は、まだ桜の事も忘れられてないあんたに、楓との同棲なんて勧められん。楓をきっかけに桜の事を忘れろ、ともよ-ゆわん。それは何でか分かる?楓がホストやからや。ただでさえ情の入りやすいあんたが楓と住んでみ?その後のあんたなんて目に見えたぁる。そうちゃう?』

    2006-03-16 10:57:00
  • 388:

    里菜

    "ごもっともや…。
    優梨の言っている事は最もな意見やった。
    今、既に情が入りつつあるあたしが、楓と住むとゆう事、それがどれほど後々自分を苦しめる事になるかなんて…自分が−番分かってる事やった。

    今のあたしなら、ホストの1人や2人、もて遊ぶぐらいの器は持ち合わせている。余裕だってある。…だけど、この時のあたしには、そんな器や余裕なんて…なかったんだ。

    2006-03-16 11:44:00
  • 389:

    里菜

    中断します?

    2006-03-16 11:45:00
  • 390:

    名無しさん

    2006-03-16 12:06:00
  • 391:

    里菜

    405さん?
    ありがとうございます?

    2006-03-16 20:25:00
  • 392:

    里菜

    『やっぱそうやんな…』
    あたしは1つ大きな溜息をついた。
    『まぁあくまで優梨の意見やけどな。でも、最後は里菜が決める事やぁゆうても、優梨は今のあんたにそんな余裕なんてないと思う。』
    "間違いないな…"
    『だってあんたが楓の事好きなようには全く見えんもん』と優梨は続けた。

    2006-03-16 20:29:00
  • 393:

    里菜

    『けど、それは間違いじゃないんやで。むしろ正しいわ。自分が"このホストになら金使える"そう思える気持ちだけで十分やん。あくまで【ホスト遊び】やねんで。真剣な気持ちなんていらん。優梨はそんなもんもういらんねん。』
    そう言うと少し悲しい表情を見せた。

    うちら…疲れてたもんな。もうホストなんてこりごり。真剣になるだけあほをみる。んなあほな話あるか?
    ―あたしが愛したホストは桜君、あんたが最初で最後や。

    2006-03-16 20:37:00
  • 394:

    里菜

    里『?。もう気持ち固まったわ。優梨ありがと』
    優『いんや?優梨は全然ええんやで?ほんでちゃんと楓にゆうんか?』
    里『それやね?ん?里菜、そんなんよ-ゆえん?』
    優『やろ-なぁ?まぁ次楓に聞かれた時ちゃんとゆうたらええんちゃうか?』
    里『かな?まぁ出来るだけそ-ゆう空気作らんように持ってくわ?も-里菜わスタ-☆でホスト遊びについていっぱい学ばせてもらう???』

    2006-03-16 20:43:00
  • 395:

    里菜

    優『ほんまそれやで??金なんて腐る程あんねんし、惜しみなく使ったったらえ-ねん??』
    里『ですよねぇ?とりあ明日からやな??けどな?んか楓とか既にNO.1やし使い甲斐ないわ??』
    優『まぁええ男はそんなもんやて?』
    里『かねぇ?ま-ええけど??楽しみ??』
    優『優梨もやて??』

    2006-03-16 20:50:00
  • 396:

    里菜

    あたしには優梨の顔もある訳で、適当に仕事なんてやってられない。
    この時点でのあたしのナンバ-は3だった。
    1はもちろん優梨。2は麗美さんという古株さん。麗美さんとの差なんてないに等しい位まで上り詰めていた。
    今月からあほほど金を使う気でいる。気なんて抜いてられない。

    2006-03-17 00:13:00
  • 397:

    里菜

    〜???〜
    PM4:00のアラ-ムで起床し、1日が始まる。

    クラブで働き始めてからは実家を出、ミナミからタクで5分程の家賃16万円の2LDKのマンションで1人暮らしを始めた。
    実家自体は大好きやし、離れる事は寂しかったけど、それも愛犬のウェンディを連れ、出てきたお陰で寂しさも半減だった。

    2006-03-17 00:24:00
  • 398:

    里菜

    起きると、毎日の様にあたしの腕枕で寝ているウェンディに『おはよ?』と告げ、台所に向かいポカリを飲む。
    これがあたしの日課。
    リビングのソファ-に腰掛け、?を8チャンに回し再放送ドラマを横目に?チェック。
    −通り着信と受信?に目を通し、客よりホストより誰よりも先に?を送る主は優梨。
    これは返信ではなく、起きてから『おはよう?』と?をする事がうちらの恒例行事だった。

    2006-03-17 00:31:00
  • 399:

    里菜

    優梨に?をしてから、客から順番に?を返して行く。
    金山さんからもばっちり?は来ており、18時にミナミのシャネル前で待ち合わせと書いてあった。
    とりあえず風呂に入り、日課の半身浴をし、用意を始める。
    と言っても、メイクは美容院でセット中にする事にしているので、用意なんて早いものだ。

    2006-03-17 00:37:00
  • 400:

    里菜

    クラブで働き始めてから、ブランド物に目がないあたしの身につける物は、カルティエ・シャネル・エルメスの物ばかり。
    カルティエは優梨が好きなので、自然とあたしも影響された感じ?
    まぁあたしの−番のお気に入りは、パシャの?なんだけど?
    これは未だに付けてます?
    魔性の女・りなになんかあたしは負けませんからっ?笑

    2006-03-17 00:42:00
  • 401:

    里菜

    −通りのアクセを身に付け、リュック大好きなあたしはエ-ルリュックを持ち?を出る。
    当たり前にシャネルのグラサンも必需品。
    なんせすっぴんなもんでね、黒レンズのデカグラサンは必要でしょ?
    タクを拾い、行き先を告げ煙草に火を付ける。

    2006-03-17 00:48:00
  • 402:

    里菜

    『とりあえず金山さんに?しとこ』あたしは?を手に取り、山ほど登録されている客のグル-プ覧から金山さんを探しだし?をかける。

    -プルルルル-プルル…
    金『はいはい里菜ちゃんおはよう?』
    里『かなごん?おはよ?まだ仕事中やった?』

    2006-03-17 00:52:00
  • 403:

    ゆうき

    お疲れ様です?更新ありゃ〜すっ?頑張って下さい?

    2006-03-17 00:52:00
  • 404:

    里菜

    金『うん、まだ仕事中ですよ?里菜ちゃんは美容室かな?』
    里『うん今向かってるとこだよ??』
    金『そうですか?ちゃんと領収書きっとくんですよ』
    里『は?い?分かったよ?とりあえず美容室出たら?するねっ?』
    金『はいはい分かりましたよ??18時にシャネル前で待ってますね』

    2006-03-17 00:55:00
  • 405:

    名無しさん

    2006-03-17 00:55:00
  • 406:

    里菜

    『りょうか?い?』そう言い?を切った。
    『かなごんほんまいい人?』

    金山さん(通称:かなごん?)はあたしの客の中でも1番のいいお客様?優梨にも羨ましがられる位のあたしの自慢のお客?羽振りもいいし、すごく優しくて、飲み方も綺麗。
    燦(あたしの働いてるお店)で働き始めて、初めてあたしにできたお客様だった。

    2006-03-17 01:04:00
  • 407:

    里菜

    中断します?

    2006-03-17 01:04:00
  • 408:

    里菜

    ゆうきちゃん?
    見逃してましたぁ?また??ありがとっ?も?ほんま励みになります?またよろしくねっ?

    421さん?
    ありがとうございます?

    2006-03-17 01:11:00
  • 409:

    ゆうき

    毎回ワクワク?しながら見てますぅ?また覗きに来ますねぇ?

    2006-03-17 01:30:00
  • 410:

    名無しさん

    2006-03-17 01:49:00
  • 411:

    名無しさん

    2006-03-17 02:49:00
  • 412:

    名無しさん

    ≫1-422

    2006-03-17 03:22:00
  • 413:

    里菜

    ゆうきちゃん?
    わく?とか感激っ?いつもありがとっ??

    426・427・428・429さん?
    ありがとうございます?

    2006-03-17 16:32:00
  • 414:

    里菜

    美容院に着き、あたしの担当のきむ兄にセットをお願いし、あたしは念入りにメイクを始める。
    メイクだけは絶対譲れないからね。撮影の時だってどんな時だって、メイクは自分でするって決めている。
    いくらプロのヘアメイクさんでも、自分の良さを1番引き出せるのは、あたししかいないから。

    あ〜だこ〜だ喋りながらセットもメイクも終えると、会計をし店を出る。
    "とりあえず金山さんに?しないと。"

    2006-03-17 17:07:00
  • 415:

    里菜

    【略】
    "とりあえず金山さんに?しないと。"

    2006-03-17 17:09:00
  • 416:

    里菜

    金『はいはい?終わりましたか?』
    里『うんっ今終わって出たとこだよ??かなごんも-シャネル前?』
    金『お疲れ様?はい、もう着いてますよ』
    里『???じゃあダッシュで行くから待っててねっ??』
    金『分かりました?気を付けて来るんですよ?』

    2006-03-17 17:12:00
  • 417:

    里菜

    『あ?い?』と言い、とりあえず?を切り、タクを拾い行き先を告げる。

    基本、面倒くさがりのあたしには、同伴なんてだるくて仕方ない。
    いくらいい人の金山さんと言えど、あたしは面倒くさいね?
    まぁ面倒くさいだけで、さぼる事はないけど。

    2006-03-17 17:14:00
  • 418:

    里菜

    シャネル前に着き、領収書を貰いタクシ-を下り、金山さんを探す―と、ばっちりいたいた。

    『かなご?ん?』あたしが抱きつくと『あはは?今日も元気ですね??』と、かなごん。
    『どこ行きますか?』と言う問いに『ん??どこ行こっか?里菜どこでもいいよっ?』と答えると、かなごんはいつも通りシャネルに入って行く。

    2006-03-17 17:19:00
  • 419:

    里菜

    正味、もう欲しい物なんてない位やった。
    アクセもバッグも服も腐るほどある。
    車だってあんまり乗る機会はないけど、優梨と2人で買っていたし。
    愛しのセルシオちゃん?(通称:キャサリン?笑)は、優梨と里菜のお気に入りだ。
    ベンツよりセルシオ派。もちろん色は黒だけど?

    2006-03-17 17:23:00
  • 420:

    里菜

    だから買い物なんかはいいから、店で金使ってくれって感じやった。
    まぁプレゼントする事が、客にとっての幸せなら仕方ない事なんやけど。

    いつも通り何品か買って貰い、行きつけの料亭へと向かう。
    あたしは洋食はあまり好きじゃない。どっちかと言うと和食派。中華なんかも大好きやけど?

    2006-03-17 17:27:00
  • 421:

    里菜

    中断します?

    2006-03-17 17:29:00
  • 422:

    里菜

    ごはんも済ませ、足早に店へと向かう。
    『かなごん、今日もラストまでコ-ス?』と聞くと『そうですね?けど、気にせず他のお客さんも呼んで下さいね』と返ってきた。
    "なんでこないええ人かな?"も-涙もんやね。
    かなごんはほんまに裏表のないええ人。
    ま、あくまでええ人止まりなんですが?笑

    2006-03-17 18:55:00
  • 423:

    里菜

    店の戸を開けると、店長が『金山様いらっしゃいませ。ご来店ありがとうございます。』と駆け寄ってきた。
    『じゃ、いつもの席で待っててね?店長お願いします?』そう言うと、あたしは更衣室へと急ぐ。

    里『おはよ-ございま-す?』
    優『おう里菜?おはよ?なんやあんた、また大量に荷物ぶらさげて?』

    2006-03-17 19:02:00
  • 424:

    里菜

    里『金山さ〜ん?まぁたシャネルよ?あんまいらんしっ?』
    『おい?贅沢者が何ゆうてんね?ん?』と、おっさんの様な口調で絡んでくるのは、この店のNO.3の麗美さん。笑
    里『あっ麗美さん、おはよ-っす?いや?、こんなにいらないでしょ?』
    麗『うわ?怖??あんたはやっぱり魔性りなと同じ血が通ってるわ?』
    里『なんでっすか?笑』

    2006-03-17 19:07:00
  • 425:

    里菜

    優『麗美はまた何ゆうてんやな?里菜、金山さん何番座ってん!?』
    里『7番やで?いつもの席よ??』
    優『ほんま?よっしゃ、挨拶してこよ〜っと?』と言いながら更衣室を出て行った。

    優梨は、あたしの客の中でもかなごんが1番好きらしく、いつもこうやって挨拶しに行ってくれる。金山さんも優梨の事をすごくよくしてくるので、あたしとしてもそれは嬉しい事?

    2006-03-17 19:14:00
  • 426:

    里菜

    『今日わ何着よっかな?』ロッカ-の中にある数あるドレスの中からお気に入りの−着を選び出し、着替えるととりあえず軽く化粧直しをし、煙草に火を付ける。
    すると『里菜ちゃんおはよう?』とママが更衣室へとやってきた。
    里『あっママ?おはようございま?す?今日も綺麗ですね??』
    優『いや??も-里菜ちゃんだけはほんまにうまいんやからぁ?』
    里『いや?ママっ、ほんまに思ってるんですってぇ?』

    2006-03-17 19:20:00
  • 427:

    里菜

    優梨ママはほんまに綺麗。これはお世辞なんかじゃない。
    顔は安達祐実のようなくりくりおめめ?で、童顔で可愛らしい感じ。
    優梨はママの事を−番に尊敬しているし、あたしもその優梨の気持ちはよく分かる。
    嫌味もなく、優しくて上品なママに、あたしでさえ憧れる訳だから。

    2006-03-17 19:24:00
  • 428:

    里菜

    中断します?

    2006-03-17 19:27:00
  • 429:

    里菜

    『里菜ちゃん頑張ってるみたいやね』ママは優しくあたしにそう言った。
    里『いえいえ、まだまだですよ?』
    優『そんな事ないわよ。よく頑張ってくれてるし、燦としてもすごく助かってるのよ?』
    里『ほんまですか??ありがとうございます?』
    優『この調子で頑張ってね。優梨にもいい影響になると思うから』

    2006-03-18 12:45:00
  • 430:

    名無しさん

    2006-03-18 13:16:00
  • 431:

    里菜

    『…はい?』そう答えるとママは『金山さんお待ちやし早くね〜?』と更衣室を後にした。

    『優梨なぁ…』
    あたしはぶっちゃけ優梨の事は敵対してなかったりする。もちろん、優梨以外の女には絶対負けたくはないし、負ける気もさらさらない。
    けどあたしは、優梨に対してのライバル心はない。優梨にはいつまでも燦のNO.1でいて欲しいし、燦の顔であって欲しい。あたしには、燦の顔になる自信もキャリアも全くないから。

    2006-03-18 13:20:00
  • 432:

    里菜

    『さぁて今日も頑張りますか』あたしは更衣室を後にし、金山さんの席へと向かった。

    里『かなご〜ん?お・ま・た・せ?』
    優『里菜遅〜い?』
    金『おやおや、今日もお姫様の様ですね?』

    2006-03-18 13:21:00
  • 433:

    里菜

    里『ほんまぁ??かなごん好〜き〜?』
    優『ほな優梨はお邪魔みたいやし、行きますわぁ?金山さん、ご馳走様です。また後できますね?』
    金『はいはい?お待ちしてますよ??』

    そう言うと、急がし屋の優梨は自分の席へと回って行った。

    2006-03-18 13:22:00
  • 434:

    ゆうき

    更新されてる?頑張って??

    2006-03-18 13:23:00
  • 435:

    里菜

    優梨はとにかく酒が強い。その辺のホストなんて比べもんにもならん?
    それに比べ、あたしは死ぬ程弱い。この仕事にはかなり致命的。シャンパン2本目で記憶がぶっ飛んだ事もあったっけ。笑
    そんなあたしを心配してか、優梨は自分の席をこなしながらも、あたしの席をヘルプしてくれたりもする。
    も-ほんま鏡やね。
    優梨は素敵なママになりますわ?

    2006-03-18 13:23:00
  • 436:

    里菜

    あたしが『かなごん、今日は何飲もっかぁ?』と聞くと、逆に『今月は優梨さんの次になれそうですか?』と質問された。
    里『う〜ん、今月は余裕でいけそう?麗美さんにも差つけつつあるし、里菜頑張ったやろ?』そう言うと『おっさすがですね??じゃあ今日は軽く祝い酒ですね?とりあえずシャンパンからいきましょうか』と、ドンペリのピンクをあけてくれた。
    その後も、ドンペリに続き色んなお酒やワインをあけてくれ、まだ中盤にも差し掛からないうちに当のあたしはフ〜ラフラ?笑
    何組か他のお客さんも来ていたので、普段ヘルプ等する暇もない優梨やヘルプの子達に助けてもらい、なんとか頑張ったが、この日のお酒は一段とおいしかったのを覚えてる。
    あたしの為にたくさんのお酒を卸してくれるお客さん達がすごく愛しかった。

    2006-03-18 13:35:00
  • 437:

    里菜

    447さん?
    ありがとうございます?

    ゆうきちゃん?
    ゆうきちゃんありがと-?ちょっとごはん食べるので中断しますね?少なくてごめんね?

    2006-03-18 13:38:00
  • 438:

    里菜

    中断します?

    2006-03-18 13:38:00
  • 439:

    ゆうき

    気にしないでマイペースで頑張ってねぇ?

    2006-03-18 14:48:00
  • 440:

    同業者

    これって本当の話ですよね?なんだか読んでると、仕事頑張ろうと思えて、やる気をもらえます?
    完結までお願いしますね?

    2006-03-18 15:40:00
  • 441:

    里菜

    ゆうきちゃん?
    ありがとう??頑張って書いてくね??

    同業者さん?
    もちろん実話ですよ?仕事頑張ろうと思ってもらえるのは意外でした?ありがとうございます??

    2006-03-18 15:45:00
  • 442:

    名無しさん

    うちもまた夜の仕事しようかなーとか思っちゃった?

    2006-03-18 16:06:00
  • 443:

    里菜

    459さん?
    夜辞めはったんですか?
    夜いいですよな?
    華やかな世界大好きです?

    2006-03-18 16:53:00
  • 444:

    里菜

    最後の客を送り出すと同時に、−気に気の抜けたあたしはふらふら〜っとその場に座り込んだ。

    『あっこら里菜!あんたせっかくのドレスが汚れるて?』そう声をかけ寄って来てくれたのは、やっぱり優梨だった。

    里『優〜梨〜あんたはなんで飲んでも?酔わへんねや〜?』

    2006-03-18 22:40:00
  • 445:

    里菜

    優『あ〜も〜はいはい?優梨も元々こない強かった訳やないんやで〜?里菜もその内強くなるから、はい!立って!大丈夫?いけるか〜?』
    里『行く?里菜な〜今日VIP入るて決めてるねん〜?やし行くのぉ?』
    優『ってそのいけるかい?はい?行こな??里菜今日頑張ったし優梨がシャンパン卸したるわ?』
    里『キャ??里菜も卸すぅ??』
    優『よしっほなはよ着替えよなぁ!行くで〜!』

    2006-03-18 22:41:00
  • 446:

    里菜

    と、優梨に支えられ更衣室にまでの道で、どうやら酔っぱらいのあたしは店長に『店長な〜里菜の事好きやろぉ?ごめ〜んっ?』とか意味不な絡みをしていたらしい。笑

    次の日、みっちりと優梨ちあんにお説教されましたからね?

    覚えてねんだよ?笑

    2006-03-18 22:43:00
  • 447:

    里菜

    更衣室に着くと、壁にぼんぼんぶつかるふらふらのあたしはみんなに笑われながらも、完璧に用意を済ませ、優梨と−緒に燦を後にした。

    里『お疲れ〜っす??』
    優『お疲れ様で?す?』里『里菜腹減ったぁ?』
    優『優梨も減ったぁ?どうする?何食べたい?』

    2006-03-18 22:44:00
  • 448:

    里菜

    あたしは迷わず『寿司?』と答えた。笑
    なんか酒飲んでる時は寿司が食べたなんのよね?

    ミナミのあるお寿司屋さんへと入り、とりあえず熱いお茶を口にする。
    『か??たまらんのぉ?』『誰やねん?』と相変わらずの優梨ちゃん?いや〜?怖い?

    2006-03-18 22:45:00
  • 449:

    里菜

    優『大丈夫かぁ?』
    里『ぜ〜んぜん大丈夫?リバったしね?イヒ?』
    優『ま〜たあんたは?けど優梨も闇でちょっと酔うてんねんけどな?』
    里『ほんまぁ!?全く見えやんなぁぁ?』
    優『あ〜んたが酔うてんのに、優梨まで酔えるかい???』

    2006-03-18 22:46:00
  • 450:

    里菜

    そう。
    優梨はいつも自分が酔う前にあたしが酔う、いや、潰れる時まであるので、おちおち酔うてられん!と、ご立腹なのだ?笑
    飲みに行った場でなんて、優梨が酔うてる所は見た事ないに等しい。
    そう。それはあたしが先に潰れるから??笑
    ちなみにあたしがシャンパン2本目でぶっ潰れた時も、優梨の小説を読んでもらえれば分かる、雅と慧の店だからね。笑 いや〜その後、6本も卸りてたとかあたしゃびっくりだよ?

    2006-03-18 22:50:00
  • 451:

    里菜

    中断します?

    2006-03-18 22:51:00
  • 452:

    名無しさん

    おもんない。ゆりちゃんの友達とかゆーてっけどさァ 内容パクリすぎやんけ

    2006-03-19 06:23:00
  • 453:

    名無しさん

    友達やカらこそ内容カぶッてまうねンやン?*゚

    2006-03-19 13:49:00
  • 454:

    名無しさん

    間違ぃなぃなぁ??ぉなじ店でぉなじ遊びしてたら被ってまぅゃろっ?
    りなチャン?気にせず頑張ってねぇぇぇ???

    2006-03-19 14:57:00
  • 455:

    夏美

    実話やねんし真似とかないやろワラ うちも読んでるし頑張ってや?

    2006-03-19 16:15:00
  • 456:

    里菜

    469さん?
    書き込みありがとうございます?え?っと、読んで頂いたら分かってもらえると思うんですけど、優梨とは友達じゃなくて親友なんで、あたし1人『友達・友達』と騒いでる訳じゃないんで?
    あと実話なんでぱくった覚えは全くないです?
    読んでて気を悪くされるなら、優梨のだけでもいいんで、引き続き読んだって下さい?
    お願いします?

    2006-03-20 10:36:00
  • 457:

    ゆうき

    里菜ちゃん頑張って?

    2006-03-20 10:52:00
  • 458:

    里菜

    ゆうきちゃん?
    いつもありがとう?
    里菜、頑張ります???

    2006-03-20 10:59:00
  • 459:

    里菜

    すると?が鳴った。
    〜???〜
    【着信:仁ちゃん】
    里『あっ仁ちゃんや。なんやろ?営業???』
    優『でしょ?出てみや』

    2006-03-20 13:36:00
  • 460:

    里菜

    里『はいはいおはよ?』
    楓『おっ?おはよ??今何してんの?』
    里『今は優梨とごはん食べてんでぇ?どしたん?店ひまなん?』
    楓『店はまぁまぁやで?てか里菜、今日店終わってから空いてる?』
    里『終わってからって朝ぁ?なんで?どしたん?』

    2006-03-20 13:42:00
  • 461:

    里菜

    楓『せやで?たぶん10時回るぐらいやねんけど』
    里『別に空いてるけど…どしたん?』
    楓『いや、買い物行こ?おもてんねんけど、里菜ついて来てくれんかなって?無理?』
    里『あ?全然いいで?てか今日店行くで』
    楓『えっ来るん?』

    2006-03-20 13:45:00
  • 462:

    里菜

    里『うん?優梨と行く?』
    楓『まぢでか…。』
    里『えっ何なんその反応?もっと喜んでや?』
    楓『えっいや、嬉しいで?ほなまた来る時連絡してや?』
    里『了解??ほなね?』

    2006-03-20 13:48:00
  • 463:

    里菜

    優『楓なんて?』
    里『…何営やろ…』
    優『何営?なにが?』
    里『いや…な、仁ちゃん、店行くってゆうたらばり微妙な反応やってんやん。んで何営なんやろって』
    優『え〜何それ、よ-分からんなぁ。まぁなんかあるんやったら向こうからゆうて来るやろ?』

    2006-03-20 13:51:00
  • 464:

    里菜

    里『やんなぁ??よ〜分からんわあの男?』
    優『まぁうまい事転がされてあげえな?』
    里『だあね?』

    "…にしても、なんか変やったな。奴は何をたくらんでるんや?…よ〜分からんな。"

    2006-03-20 13:54:00
  • 465:

    里菜

    優『そろそろ行きますか?』
    里『行きますか〜?』
    寿司屋を出て、少しあるいてスタ-☆へ。

    『別に?せんでいっか』って事で連絡はせずに店へと入った。

    2006-03-20 15:35:00
  • 466:

    里菜

    『いらっしゃいませ〜!』相変わらずスタ-☆は忙しいお店。

    楓『里菜〜!?してゆうたや〜ん?』
    里『いや、も-別にいっかなって?それよりVIP空いてる?』
    楓『VIP?なんで?』

    2006-03-20 15:38:00
  • 467:

    ゆうき

    更新されてる?毎回お疲れ様?毎日覗くのが日課になってるよ?頑張ってね?

    2006-03-20 15:38:00
  • 468:

    里菜

    『今日VIP入りたいねんやん?空いてる?』と、VIPの方を覗きながら言うと、楓は『はっ!VIPとか入らんでえ〜やん!』とまぁ、ホストらしかぬ発言をかまし出した。
    『は???』あたしの頭の中はハテナだらけ。

    里『いや、意味分からんから。なんで?空いてへんの?』
    楓『いや、空いてる空いてへんの問題ちゃうやん』

    2006-03-20 15:41:00
  • 469:

    里菜

    『はぁ?じゃあど-ゆう問題なんよ?』あたしはいらいらしながら答え、すると誠也が現れた。

    誠『優梨〜?おまえはまた連絡もせんと…?』
    優『ちょ-誠也、VIP空いてへんの?』
    誠『へ?VIP?空いてるけど…どしたん?』

    2006-03-20 15:44:00
  • 470:

    里菜

    事態の飲み込めない誠也は3人の顔をきょろきょろと見回している。

    『ちょ-ほな入れてや』優梨もだいぶいらいらしているらしく、誠也にそう吐き捨てた。

    『えっ…VIPに?…別にいいけど…』と、楓の顔色を見ながら答えるが、楓は下を向いたまま何も答えなかった。

    2006-03-20 15:47:00
  • 471:

    里菜

    『ちょ〜意味分からんて』誠也にVIPへと案内され、ふかふかのソファ-に座ると同時に、優梨がそう言った。

    里『何なんやろ』
    誠『えってかどしたん?なんかあったん?』
    全く事態の飲み込めない誠也が心配そうにそう聞いてきた。

    2006-03-20 15:50:00
  • 472:

    優『誠也、とりあえずビ-ル持って来て。里菜もビルでいい?』
    里『あっうん。誠也、とりあえずビ-ル2つ。』
    誠『あっ?。ちょ、先着いてる席済ませてくるし待っててや?』
    そう言うと誠也はヘルプに注文を伝え、他席へと回って行った。
    楓は…見えないから分からないけど。

    2006-03-20 16:06:00
  • 473:

    里菜

    優『なんなんあれ?楓意味分からんやん』
    里『いや〜、も-気にせんとこ-や。気悪いだけやわ。里菜もよ〜分からんし』
    優『やな?まぁばか騒ぎして忘れよや?あのばか誠也潰したんねん?』

    とりあえず、その場は流し、予定通りどんちゃん騒ぎをする事にした。

    2006-03-20 16:11:00
  • 474:

    里菜

    ヘルプとワイワイ騒ぎながらビ-ルを一揆して遊び、炭酸には更に弱々のあたしはまたもや酔っぱらいへと早変わり?
    優梨も仕事の酒から、更に酔いが回ってきたらしく気分はあげあげ?

    優『里菜〜?優梨シャンパン飲みたいっ?』
    里『里菜もぉ?おいっヘルプ、シャンパン!!』

    2006-03-20 16:14:00
  • 475:

    里菜

    ヘルプは『シャンパンすか!?ちょっと待って下さいね』と、部屋を出て行こうとしたので、あたしはヘルプをすかさず呼び止め、『ちょ-、仁ちゃんにはゆわんとってや』と伝えた。

    『えっでも…』と戸惑うヘルプに『とりあえず誠也にだけゆうてや』と優梨が言い、ヘルプは誠也の元へと走って行った。

    楓にシャンパンを卸すと言えば、何を言われるか分からない。あたしが卸したいんやから卸すってだけの話やのに。まずVIPに入る事さえも拒まれた今、楓に伝える意味があたしには全く分からなかった。

    2006-03-20 16:22:00
  • 476:

    里菜

    ゆうきちゃん?
    また?ありがとぉ?日課とかばり嬉しい??昨日わ更新できなくてごめんね?また書きます?

    2006-03-20 16:24:00
  • 477:

    里菜

    中断します?

    2006-03-20 16:24:00
  • 478:

    ゆうき

    優梨ちゃんのと里菜ちゃんのとは日課にさせてもらってます?無理しないでね?

    2006-03-20 16:27:00
  • 479:

    名無しさん

    2006-03-20 17:53:00
  • 480:

    2006-03-20 20:43:00
  • 481:

    名無しさん

    2006-03-21 15:11:00
  • 482:

    名無しさん

    読みにくいねんヘタクソ ワラ

    2006-03-21 18:15:00
  • 483:

    読みにくぃんゃったら読まんかったらぇーゃん?りなチャン頑張れ?ぅちは読んでるカラッ??

    2006-03-21 19:25:00
  • 484:

    名無しさん

    ガンガン更新してくれるから読みやすいッ??

    2006-03-21 19:49:00
  • 485:

    里菜

    ゆうきちゃん?
    毎度?ありがと-?ちょっと更新遅れてるけど、書ける時わガン?書いてくんでよろしくです?ありがとう?

    499・500・501さん?
    ありがとうございます?

    2006-03-21 21:11:00
  • 486:

    里菜

    502さん?
    読みにくいですか?すみません?できるだけ読みやすく書いてるつもりなんですけど?どの辺が読みにくいかまたよければ教えて下さい?

    ↑さん?
    ありがとうございます?これからも頑張ります?

    2006-03-21 21:15:00
  • 487:

    里菜

    504さん?
    すごく嬉しいです?ありがとうございます?引き続き頑張って書いていきますねっ??

    皆様え?
    ちょっと仕事でばたついてる為、更新遅れてます?時間がある時にできるだけ多く更新していきたいので、中途半端に更新するのは辞めておきます?誤字も多いので読みにくいとは思いますが、引き続き読んで下さる方はこれからもよろしくお願い致します?

    2006-03-21 21:20:00
  • 488:

    ゆうき

    お疲れ様です?気長に待ってるんで、時間の空いたときに頑張って下さい?

    2006-03-21 21:42:00
  • 489:

    里菜

    ゆうきちゃん?
    ありがとぉ?今から書けるだけ書いていくので、また読んで下さいね?

    2006-03-22 02:04:00
  • 490:

    里菜

    『シャンパン卸すん?!?』そう言いながら誠也は部屋に入って来た。

    優『うん?優梨からシャンパンじゃい??』
    里『里菜もやって?』
    誠『あれっ!?2人共ご機嫌なってるやん??え、けど楓さんには言わんの?』

    2006-03-22 02:07:00
  • 491:

    里菜

    里『言わんて。何しに言わなあかんの』
    誠『えっいやいや、いけるで!大丈夫やけど…まぁええわ、ほな持ってくるし何味がいい?』
    優『優梨、さくらんぼ?』
    里『里菜ライチ??はいっはよ持って来てっ?』
    誠『了解?ちょい待っててや〜?』

    2006-03-22 02:11:00
  • 492:

    里菜

    すぐにシャンパンは席へと運ばれてき、シャンパンコ-ルが始まった。

    シャンパンを卸したのは、この時で2回目。初めて卸した、桜君のバ-スデイとはまた全然内容の違うシャンパンだった。

    『優梨さんと里菜さんからカフェパリ頂きやした〜!あ〜りやっすぅ!』

    2006-03-22 02:14:00
  • 493:

    里菜

    コ-ルに合わせてノリノリで回し飲みをしていると、ホスト達の間をかき分け、楓が荒々しくVIPへと入って来た。
    するとあたしの隣に座るなり『おまえ何してんねんっ!?』と力一杯あたしの腕を掴んできた。
    シャンパンコ-ルは鳴り止む事なく続いている。

    『は?何って何!?』あたしは楓が何を言っているのか全く分からなかった。

    2006-03-22 02:18:00
  • 494:

    里菜

    楓『シャンパンやん!』
    里『はっ?いやいや、シャンパンはシャンパンやん!てか何ゆうてるん!?』あたしが苛々しながら答えると、楓はあたしの腕を離し、下を向き黙り始めた。

    あたしは横にいる楓を気にせず、コ-ルに混ざりシャンパンの回し飲みを楽しんでいた。
    すると終わりがけと同時に楓は席を立ち、コ-ルの主に何かを耳打ちし、部屋を出て行った。

    2006-03-22 02:25:00
  • 495:

    里菜

    あたしはコ-ルをするホストの顔が一瞬『えっ?』とゆう表情になったのを見逃さなかった。

    "やりよったな…"
    あたしは大体、楓がコ-ルの主に何と耳打ちしたのかは分かっていた。
    優梨の方を見ると、優梨も分かっていたらしく目を合わすなり、溜息と同時にソファ-にもたれた。

    2006-03-22 02:31:00
  • 496:

    里菜

    すみません?眠気限界なんで、また明日書きます?少なくてごめんなさい?読んで下さってる方、ありがとうございます?

    中断します?

    2006-03-22 02:33:00
  • 497:

    みかァァ?

    いつも楽しく読んでマス?
    この話好きぃ?
    これからも読むんで頑張って下さいッッ?・?・)ノ

    2006-03-22 03:05:00
  • 498:

    名無しさん

    2006-03-22 03:23:00
  • 499:

    名無しさん

    里菜のイタさに プゲラ

    2006-03-22 10:36:00
  • 500:

    名無しさん

    プゲラとかゆうおまえの痛さにびっくり

    2006-03-22 10:42:00
  • 501:

    なつ

    里菜チャンのどこが痛いねんって感じ

    2006-03-22 11:43:00
  • 502:

    里菜

    みかァァちゃん?
    書き込みありがとう?好きとかめちゃ嬉しいです?まだ?続くんで引き続き読んで下さいね??

    518さん?
    ありがとうございます?

    2006-03-22 12:10:00
  • 503:

    里菜

    519さん?
    里菜の名前を漢字で書いて貰えただけで、里菜は嬉しいです?笑

    520さん?
    フォロ-?なんかな?どうもありがとです??

    2006-03-22 12:12:00
  • 504:

    里菜

    なつちゃん?
    里菜、痛くてなんぼや思てます?気にしてないから、ありがと〜?

    2006-03-22 12:13:00
  • 505:

    里菜

    そのままごっつぁんコ-ルが始まり、『ごちそ〜様でした!』の一言でコ-ルは終了し、ホスト達は解散し始めた。

    『ちょ、ど〜ゆうことよこれ?』あたしは腹が立ち、誠也につっかかった。
    誠『えっ?何が?』
    優『コ-ルやん!なんで煽りないねんって。楓が止めたんやろ』

    2006-03-22 12:17:00
  • 506:

    里菜

    誠『あぁ…なかったなぁ。たぶん楓さんが…止めたっぽい…なぁ?』
    里『ほんま訳分からんて??ちょ〜楓呼んでや』
    腑の煮えくり返ったあたしは誠也に楓を呼ぶように頼んだ。

    少ししてから楓はVIPへ入って来るなり、あたしの隣に座り、優梨に一言『優梨ちゃん、ごめんな』と優梨に謝り始めた。

    2006-03-22 12:22:00
  • 507:

    里菜

    『何のごめん?優梨はええから、とりあえず里菜とちゃんと話や。』と、楓に告げると、優梨は誠也とワイワイ楽しみ始めた。

    『なぁ、何なん?一体。分かるようにゆうてや』あたしは腹の怒りを抑えて、出きるだけ穏やかに楓へと問いかけた。

    楓『里菜、分からん?』

    2006-03-22 12:26:00
  • 508:

    里菜

    "分からん?"
    里『えっ何が?』
    楓『俺がど-ゆう気持ちか里菜には分からん?』
    里『ど-ゆう気持ちて…えっだから何を怒ってるんっ!?』
    楓『俺がな、この前ど-ゆう気持ちで里菜に一緒に住まへんかってゆうたか分からん?分かるやろ!?』

    2006-03-22 12:29:00
  • 509:

    里菜

    あたしは返す言葉が見つからず、黙り込んでしまった。
    会話のやりとりを聞いていた誠也の顔は"へっ?"って感じの表情になっていたと思う。

    楓『俺、おまえの事好きなんやん…分かれよ…』
    そう言うと、楓は1つ溜息をつき、肩をなで下ろした。

    2006-03-22 12:34:00
  • 510:

    里菜

    いや、分かる筈がない。一体、このホストは何をゆうてるん?客にVIPに入ってもらって、シャンパンを卸してもらえて…それで十分じゃないん?それともこれも作戦?

    もうあたしの頭の中は訳が分からずぐちゃぐちゃな状態だった。

    楓『もう頼むし店来んといて。んで俺と一緒に住も。俺は里菜に店来る事とか、シャンパン卸してもらう事とか…そんなん求めてないねん。仕事もせんでええし、俺が養ったるし、俺と一緒におってや』

    2006-03-22 12:39:00
  • 511:

    里菜

    "は…い―…?"いやいや、店には来るな?一緒に住も?仕事辞めろ?一緒におって―?

    そんなん無理に決まってるやん。何が無理って、なんしに仕事まで辞めなあかんの。訳が分からん。頭に来たあたしは、楓に言った。

    『なぁ、てか仮にな、あたしが仁ちゃんと一緒に住むとするやん。ほんなら…あたし仕事辞めなあかんの?』

    2006-03-22 12:45:00
  • 512:

    里菜

    楓は迷わずあたしにこう言った。

    『やなぁ。俺、自分の女に夜働かれんのとか嫌やし、辞めて欲しい。仕事せんでも俺が養ったるし、欲しいもんも買うたる。やし里菜、一緒におってや』

    普通、好きな人にこんな事言われたら嬉しいもんやんね?けど、あたしは違った。ちっとも嬉しくなんてなかった。この時初めて、自分の楓への気持ちを思い知らされた気がした―。

    2006-03-22 12:50:00
  • 513:

    里菜

    中断します?

    2006-03-22 12:51:00
  • 514:

    ゆうき

    更新されてる?面白い?里菜ちゃん頑張って?

    2006-03-22 12:56:00
  • 515:

    里菜

    ゆうきちゃん?
    更新遅くなってごめんなさい?ありがとう?

    2006-03-23 20:05:00
  • 516:

    里菜

    『楓さん、ちょっとお願いします』従業員の1人が楓を呼びに来たので、楓は『考えとってな』と一言残し、部屋を出て行った。

    放心状態になっているあたしに優梨が『ど-なん?里菜』と声をかけてきた。

    里『いや…どうなんて…どうなんやろ』

    2006-03-23 20:06:00
  • 517:

    里菜

    優『はぁ。なんか厄介な事なっても-たなぁ』
    誠『楓さん、俺にも謝ってきはったんやん。』
    優『は?なんで?』
    誠『いや…なんでかは分からんねんけど…』
    優『そっか…。里菜、とりあえず今日は帰ろか?』

    2006-03-23 20:07:00
  • 518:

    里菜

    里『うん…帰ろか…。誠也、ごめんやねんけどチェックしてきてもらえる?』
    誠『分かったで?ちょい待っててや』

    あたしはどうしたらいい?どうすればいいの?
    付き合うとか一緒に住もとか…真剣な交際なら、あたしはもうこりごりや。

    2006-03-23 20:07:00
  • 519:

    里菜

    あたしはただ単に楽しく飲みたいだけやのに。
    担当が喜ぶ顔を見たいだけやのに…。
    桜君の件から、あまりにまだ時間が経ちなさ過ぎてるよ―…。

    伝票と共に、誠也と楓が部屋へとやってきた。

    2006-03-23 20:09:00
  • 520:

    里菜

    楓『まっすぐ帰る?』
    里『ん…分からん』
    楓『俺んちで待ってて?』

    あたしは財布から目線を楓の顔へと変えると、楓は『なっ?ちゃんと話したいし』とあたしに言った。

    2006-03-23 20:10:00
  • 521:

    里菜

    話したい事なんて…あたしにはない。そんな話聞きたくもない。

    楓、あたしはあんたにはそんな関係、全く求めてなかったわ―。

    『ごめん、里菜は話す事ない。帰るわ』

    2006-03-23 20:10:00
  • 522:

    里菜

    伝票を見ると、VIP代どころかシャンパン代までついてなかった。

    あたしは有り金の万券を全て伝票に挟み、それを誠也に渡すと『優梨、行こか』と、優梨の手を引き部屋を後にした。

    『里菜っ!』楓が後ろから追いかけ、エレベ-タ-に乗りこもうとしてきたが、あたしは楓をエレベ-タ-に乗せず、1階へのボタンを押した。

    2006-03-23 20:12:00
  • 523:

    里菜

    『里菜…?』
    優梨の声を聞いた途端、目から涙がこぼれ落ちてきた。

    『悔しい…めっちゃ悔しいっ…なんでこんな…なんでこんな風にしかなられへんのっ…』
    あたしは優梨に抱きつき、声をあげ泣いていた。

    2006-03-23 20:14:00
  • 524:

    里菜

    中断します?

    2006-03-23 20:16:00
  • 525:

    里菜

    もう完全に桜君の件が、あたしの中でトラウマになっていた。

    せっかく割り切って頑張ってたのに…せっかく居場所を見つけたと思ったのに…こんなん…ひどすぎるよ…―

    楓からは何十回と電話が鳴っていたが、あたしは鞄から携帯を取り出す事なく、電話に出る事はなかった。

    2006-03-23 20:45:00
  • 526:

    里菜

    どちらかが真剣になってしまう様な、ホストと客の関係ならあたしにはいらない。
    傷付きたくないから―
    相手を傷付けてしまうような事はもっとしたくないから―。

    "ホストって…なんかあたしには分からへんよ、優梨…。"

    2006-03-23 20:46:00
  • 527:

    ゆうき

    里菜ちゃん頑張って?

    2006-03-23 20:47:00
  • 528:

    里菜

    "なぁ、あたしやっぱり今でも桜君が好き。

    桜君に…逢いたいよ…"

    2006-03-23 20:47:00
  • 529:

    里菜

    それ以来、あたしと楓が関わる事はなくなり、あの件の後、楓はしばらく仕事を休んでいると誠也から聞かされたが、
    『あたしには関係ないから』と冷たく言い放ちその話は終わらせた。

    2006-03-23 20:48:00
  • 530:

    里菜

    楓は未だにミナミで不動のNO.1ホストとして頑張っている。楓にはいつまでも≪不動のNO.1ホスト≫であって欲しいと、あたしは純粋に思うよ。もうきっと関わる事はないけど、"この同じ大阪で、別々の場所で、楓も頑張ってるんや"そう思えると、あたしまで『頑張ろう』って気持ちにならされるよ。
    『出逢えて良かった』と今なら思える。

    楓、ありがとう―。

    2006-03-23 20:49:00
  • 531:

    里菜

    ゆうきちゃん?
    ありがとぉ?猛ダッシュで書いたからちょっと適当になったかも?まだ?話は続くんでよろしくね????

    2006-03-23 20:54:00
  • 532:

    里菜

    中断します?

    2006-03-23 20:54:00
  • 533:

    ゆうき

    了解です?待ってま〜す??

    2006-03-23 21:00:00
  • 534:

    里菜

    ゆうきちゃん?
    今から書き溜めてた分、ざっと書いていきます?

    2006-03-24 19:03:00
  • 535:

    里菜

    『はぁ…なんかも-うんざりやわ』

    あれから1ヶ月後―
    あたしは、優梨とミナミの居酒屋に来ていた。

    2006-03-24 19:04:00
  • 536:

    里菜

    優『大概やったなぁ…ほんまお疲れさん?』
    里『んまっすよ??まぁも-ええけどなぁ?』

    あれからあたしはがむしゃらに仕事だけを頑張っていた。麗美さんを抑え、NO.2の座を物にし、仕事三昧の日々。
    楓の件で懲りていたあたしは、飲みに行くのも控え、優梨は相変わらず桜君の店だけという感じ。

    2006-03-24 19:05:00
  • 537:

    里菜

    そしてあたしはまだ桜君の事を忘れられずにいた。

    何も感じず、桜君の店に飲みに行ける優梨を羨ましく思う事もあるけど、決して嫉妬という感情はない。

    優梨には桜君に対する感情等、もうあるはずがないとあたし自信よく分かっている事だからだ。

    2006-03-24 19:06:00
  • 538:

    里菜

    里『最近暇やな〜。なんか楽しい事ないん??』
    優『優梨もやてぇ?桜にも何しに金落としてんのかよ〜分からんしな?』
    里『いやいや、え-や?ん?羨ましいし?まぁあたしの分もどんどん落としたげてや?笑』
    優『??あんた、それがツレに対してゆう台詞かぁ??』
    里『嘘や?ん?ごめん??笑』

    2006-03-24 19:07:00
  • 539:

    里菜

    優『にしても暇やな。』
    里『暇っすね…。』
    優・里『…』

    顔を見合わせるなりニヤッと笑い合うキモスな女がここに2人?

    2006-03-24 19:07:00
  • 540:

    里菜

    優『久々に荒らしに行きますかぁ??』
    里『ますか??いい加減ストレス溜まりまくり?しんどいねん仕事??』
    優『あんたよう頑張ってくれてんもんな?えらいぞえらいぞ??』
    里『いや?なんか優梨、ママみた?い?』
    優『里菜ちゃんありがとう?それめっちゃ褒め言葉やわ??』

    2006-03-24 19:08:00
  • 541:

    里菜

    里『ははっ?』
    優『ところでどこ行くよ?』
    里『う?ん、どこ行こっかぁ…。あっ、シャインは!?あの、ちょっと前OPENしたところ?』
    優『あ??あの、何やっけ、綾瀬君って人が出さはったお店?』
    里『そ-そ-?独立しはったらしいんやん?』

    2006-03-24 19:08:00
  • 542:

    里菜

    綾瀬君とは、ミナミでも有名な某店NO.1ホスト。

    あたしも優梨も綾瀬君の顔は雑誌でぐらいでしか見た事はなかったけど、名前だけは有名なだけにあたしも優梨も知っていた。

    某店でNO.1をキ-プし続け、つい最近、NO.2の≪春≫を連れ、ミナミで代表として店をオ-プンしたらしい。もちろん春も雑誌でしか見た事はないんだけどね。

    2006-03-24 19:09:00
  • 543:

    里菜

    優『え-やん??ほなシャイン行ってみよか?』
    里『行こ???確かなぁ、場所は桜君の店の近くやねんか?』
    優『ほ??まぁ行ったら分かるやろ?』
    里『だね?ほなまぁ行きますか??』

    2006-03-24 19:09:00
  • 544:

    里菜

    会計を済ませ、ミナミの街を歩く。うざいキャッチもなんなくスル-し、まさかの未来予想図など知る筈もなく、シャインの看板を見つけ店へと―。

    里『やば??緊張?』
    優『あんたはまたかいな?はい、行くで?』
    里『あ?怖?い?』

    2006-03-24 19:10:00
  • 545:

    里菜

    中断します?

    2006-03-24 19:11:00
  • 546:

    ゆうき

    更新お疲れ様です?楽しみにしときますっ?

    2006-03-24 19:26:00
  • 547:

    名無しさん

    2006-03-25 02:43:00
  • 548:

    名無しさん

    2006-03-25 03:29:00
  • 549:

    シオリ?
    更新頑張って?

    2006-03-25 06:30:00
  • 550:

    名無しさん

    2006-03-25 17:16:00
  • 551:

    2006-03-28 01:41:00
  • 552:

    にゅ(´¬`)

    ぁげぇ?

    2006-03-30 19:38:00
  • 553:

    まゅ

    初めまして??ずっと更新されてなぃけど、忙しいんかな?         待ってるから書いてね?

    2006-03-31 07:15:00
  • 554:

    名無しさん

    かかんの?

    2006-04-05 18:59:00
  • 555:

    名無しさん

    中途半端

    2006-04-08 13:36:00
  • 556:

    名無しさん

    2006-04-12 18:27:00
  • 557:

    名無しさん

    かいてほしい

    2006-05-11 05:49:00
  • 558:

    名無しさん

    あげ??

    2007-08-02 14:28:00
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